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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4619号】荒野の声

2007年2月3日
▼主人公が偶然手にしたノートに名前を書き込むと、その人物は確実に死に至るという設定の「デスノート」なる映画が話題になっている。公開中の映画のストーリーに触れる訳にはいかないので、詳しい紹介は出来ない。▼証拠も残さず、たやすく人を殺すことの出来る武器または魔法を手にしたら…という仮想のもとに展開する小説は少なくない。日米の大ベストセラー作家に例を取るなら、DRクーンツ『闇へ降りゆく』、森村誠一『人間の剣』。古典的なところで芥川龍之介『魔法』も、殺人ではないにしてもこのジャンルに数えられるか。▼「誰かを殺してやりたいと思ったことのない人間はいないだろう」と言ったら、己の人格を疑われるかも知れない。しかし、殺さないまでも、人を思い通りに出来る武器・魔法には、悪魔的誘惑を感じるのではないか。だから数年来の魔法ブームは止む気配がない。▼「デスノート」を持った人がかつて実際にいた。今でもいるらしい。正……

【4619号】平和メッセージ

マタイによる福音書24章3~14節 生ける主による希望 小宮山剛 ・終わりに向かう世界の中で この世は終わりに向かっている。私たちの住む地球という天体が、やがて膨張する太陽にのみ込まれて消滅すると科学は解説する。しかしそれ以上に、主イエスが「終わりが来る」とおっしゃり、神がこの罪と不法に満ちた世界を終わらせられるという聖書の言葉によって、確実に言えることである。 終わりに向かっている世界の中で、主イエスは「民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる」と予告された。 なんという恐ろしいことだろうか。人間が過去の過ちを学習することによって世の中がだんだん良くなるとおっしゃったのではない。むしろ逆に愛が冷えて悪くなり、戦争も起こるとおっしゃったのだ。 そして私たちは、事実その通りになってきているのを見ている。それは堕罪以来の人間の罪に起因するものに他な……

【4617・18号】教団年鑑から

2007年1月20日
第35回総会直前に、教団年鑑二〇〇七年版が出版された。 教師になった頃、教団年鑑は不必要だったが、教区三役に選任され、人事を扱う関係で必要になり、現在では人事だけでなく、教団全体の現状を知るための必需品となった。 例えば、統計上の数だけで教団を判断するわけではないが、教勢報告・教師数等は、今後を考える大きな参考になるし、献金の推移も貴重な資料である。 今回の教団年鑑を見て驚いたこと。それは、二〇〇六年版に比べ、一七教区の経常収入合計額が、約 四億七千万円も減少したこと。 これは大変な額であり、これまた教団年鑑によると、全一七教区の中で、七教区において、年間経常収入額が、この減少額前後なのである。 ということは、数字の上では、この一年で、一つの教区が無くなってしまったとも考えられる…。 ただこのことは、今年に始まったことでなく、33総会期に設置された「教団機構改正・財政検討委員会……

【4617・18号】人ひととき 大島 健一さん

恵みに生かされ、こつこつ建てる 大学を卒業する3月の末、母教会の大宮教会の会堂、幼稚園舎、牧師館が不慮の火災で焼失した。園舎は突貫工事で完成。すでに建築計画が進んでいた会堂と牧師館も直ちに実施に移されるが、資金的には厳しい。牧師館の設計については大島さんに依頼することとなり、図らずも牧師館の設計が建築士としての初仕事となった。キリストの体を建てるつもりで、牧師館として使い勝手の良い配置を練りに練って設計した。献げる賜物は生かされ用いられる。以来、三三年間で三代の牧師家庭に使用され、応接室では様々な集会も行われ、時にはお見合いの場ともなり、多くの出会いがそこから生まれることとなった。 卒業後、エネルギープラント建設の会社に入社、結婚して三人の子どもにも恵まれたが、シンガポールへの滞在を皮切りに、南アフリカや中近東の国々と行き来する生活となる。入国手続きなどの際、宗教を問う欄に、たいて……

【4617・18号】出版局ニュース

●新刊から 『新約聖書神学Ⅰ 上・下』〈F・ハーン 大貫隆・大友陽子・須藤伊知郎訳〉ボルンカムの弟子であり、現代ドイツを代表する新約聖書学者による最新・最高の新約神学。説教準備に不可欠。上巻ではイエス、原始教会、またパウロ神学を扱い、下巻で共観福音書、使徒言行録、ヨハネ福音書などを扱う。上巻=A5判・五五〇頁・一二、六〇〇円/下巻=二〇〇七年四月刊 ニューセンチュリー聖書注解『歴代誌 上・下』〈H・G・M・ウィリアムソン 杉本智俊訳〉第一級の著者による、最高の評価を受けた注解。A5判・五七六頁・九二四〇円 *続刊=『使徒言行録』W・ニール/『マルコ』H・アンダーソン/『雅歌』J・G・スネイス/『レビ記』P・J・バッド 他 『総説 キリスト教史 全3巻』〈監修=荒井献・出村彰〉現代日本を代表する研究者が総力を結集して書き下ろした、最新の決定版通史。第1巻『原始・古代・中世篇』〈荒井献……

【4617・18号】お知らせ

★第29回SCM現場研修/時=3月3日~11日/所=大阪・生野、釜ヶ碕/プログラム=生野工場にて労働他/研修所=生野・KCC会館(在日大韓キリスト教会)、釜ヶ崎・旅路の里/参加費=二万円/主催=SCM協力委員会/締切り=2月10日/申込み・問合せ=浅海(生野)TEL090-4642-1181、水野(釜ヶ崎)TEL090-9550-2179

【4617・18号】「働く人」刊行終了のお知らせ

「働く人」を二〇〇七年三月号をもって刊行終了とします。 二〇〇六年七月の常議員会に「『働く人』を二〇〇七年三月をもって廃刊する件」が上程され、同年十月の常議員会で廃刊が決まりました。構造的赤字、発刊の使命に一つの区切りをつける等の理由からです。今日までの読者、寄稿者、編集の方々、また社会・伝道両委員会のお支えに感謝します。 日本基督教団総幹事 竹前 昇

【4617・18号】牧師のパートナー

神さまの恵みの中で 田邉 良三 (石和教会員) 私たち夫婦は結婚して今年で六年目になります。その間に私は伝道者としての召命を受け、一人息子が生まれました。ふり返ってみると本当に慌ただしく、そして、あっという間に過ぎてしまった数年であったと思います。 妻と出会ったのは、彼女が東京神学大学大学院一年の時でした。伝道者となる時を二年後に控え、様々な思いの中で神さまと真剣に向き合っている彼女との出会いは、私にとってそれまでの信仰生活を問い直される機会となりました。神さまを信じると口では言いながら、自分勝手な思いでしか神さまと向き合えていなかった自分を知ることとなりました。しかし、それは同時に、そのような自分を、なお神さまが導き続けてくださっているという事実を知らされる機会となったのです。神さまの恵みの中で生きることこそ、本当に生きることなのだと改めて教えられました。そのような中で、妻と……

【4617・18号】訂正

4616号2面消息欄、木下芳次氏の「日本メソヂスト教会茅ヶ崎教会」を「日本美普教会茅ヶ崎美普教会」に訂正いたします。

【4617・18号】消息

遊佐健治氏(隠退教師) 十一月四日、逝去。七六歳。東京都に生まれる。一九八〇年准允受領、八三年に受按。一九八〇年から二〇〇五年まで曳舟教会牧師を務め、隠退した。遺族は妻の文子さん。 木村アイ氏(隠退教師) 十一月十二日、逝去。九六歳。福島県に生まれる。一九三〇年宮城女学校聖書専攻科卒業。日本神学校に学んだ後、四二年横手教会に赴任。その後岩沼教会を経て五九年から六九年まで鴻巣教会を牧会し、隠退した。遺族は甥の功さん。 徳 フジ氏(隠退教師) 十一月十二日、逝去。九六歳。熊本県に生まれる。一九三三年ランバス女学院神学部卒業。日本メソヂスト教会神戸三宮教会に赴任。その後甲子園、大阪聖和各教会を経て五二年から八九年まで下落合教会を牧会し、隠退した。遺族は実弟の丸尾俊介さん。  
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