隠退教師を支える運動(百円献金)両丹地区推進座談会が、七月十六日午後二時から四時まで、教団推進委員会多田信一委員長、滝川英子書記の出席のもと、大江野の花教会で開催され、教師信徒合わせて十四名の出席がありました。教会行事や急な葬儀等で欠席された教会もありましたが、それらの教会からも、この運動に対する厚いメッセージをいただきました。
両丹地区は二〇〇五年五月に開催された第六九回(合同後第三九回)京都教区定期総会において、地区名称が「府下地区」から「両丹地区」に変更されたもので、亀岡市以北の市町にある九つの教会で構成されています。「両丹」とは京都府内の丹波、丹後の両地域を表す名称です。山々や田園の豊かな自然に恵まれた地域ですが、一昨年の台風二三号では大きな被害を受けたところです。
会場の大江野の花教会は福知山市(旧大江町)の由良川沿いにあり、鬼伝説で知られた大江山の麓に位置しています。開会礼……
奥中山の地
奥中山教会牧師 江戸 清
岩手県北部、青森県に近い所に位置し、標高四五〇㍍ある過疎化の進んでいる町に教会はある。小学校も今年度から三校が一つに統合された。近くにある第三セクターの運営による奥中山高原駅は、無人駅にはならないが、小さな駅である。隣の駅は、無人駅である。昨年この駅で、実際にあった出来事をもとにして、映画が作られた。映画『待合室』である。待合室にいつしか置かれたノートに、旅人が心の思いを綴り、そのノートに、駅前で酒店を営む女性が返事を書き込み続けたことが発端となって、旅人たちとの心の交流が始まるというストーリーだ。映画の撮影時、その駅の待合室のベンチに、奥中山教会の古い長椅子が使われた。地元で先行上映され、私も見たのであるが、ストーリーからすると、田舎の厳しい冬の状況の中での心暖まるエピソードが盛り込まれた映画であったが、今の時代にあっているのかは、分から……
★キリスト教農村伝道推進協議会第24回研修会及び総会/時=10月23日(月)11時半~24日(火)11時半/所=日本基督教団八甲田伝道所・農村センター/主題=『私の農村伝道論』~農村に生きる人々と共に歩む者として~/講演=渡辺兵衛牧師/参加費=3千5百円/締切り=10月16日/申込み・問合せ=奥中山教会(江戸まで)TEL・FAX0195-35-2233
林 康夫氏(無任所教師)
四月二四日、逝去。四五歳。愛知県に生まれる。一九九三年日本聖書神学校卒業後、清水ヶ丘教会に赴任。九六年から九九年まで桜木教会を牧会した。遺族は妻の百合子さん。
井刈堅治氏(無任所教師)
五月二一日、逝去。七一歳。東京都に生まれる。一九六二年青山学院大学神学科卒業後、辻堂教会に赴任。六八年まで同教会を牧会した。遺族は妻の堯子さん。
川村菊枝氏(隠退教師)
八月三日、逝去。九三歳。東京都に生まれる。一九三七年青山学院大学神学部女子部卒業。六四年から七五年までフェリス女学院教務教師、八〇年まで尾山台北教会牧師として務め、八一年隠退した。遺族は妹の静江さん。
宣教連帯の再構築を目指して
望月修治
今「宣教連帯」のあり方をめぐる再検討が京都教区の大きな課題の一つとなっている。京都教区に
属する七六の教会・伝道所の中で、地域の過疎化、高齢化による会員の減少、また教師が高齢となり退任した後、後任の教師を招聘することが困難な状況に立ち至っているところがいくつかある。
この夏、教区三役でいくつかの教会を問安した。ある教会では「この前の日曜日の礼拝出席者は五名、そのうち三名は牧師と妻そして母でした」との話を聞いた。「教会員の人数は少なくなってきており、教会を維持すること自体、困難を覚え始めている。しかしこの地域には他に教会はなく、この教会がなくなれば礼拝をする場がなくなってしまうから、私がここにいて灯火を消さないことが大事だと思っている」との教師の言葉が重く響いた。
このような状況に教区はどのように連帯していくのかが問われている。京都教区……
第34総会期第六回教育委員会が、九月四日(月)、五日(火)の両日、日本基督教団会議室を会場にして開催された。主な報告と協議は以下の五項目である。
①二〇〇六年度クリスマス献金に関する件 毎年発行されている「みんなで生きよう」の紙面内容の確認。目標献金額は一二〇〇万円。
②精勤者表彰に関する件
金斗鉉氏がデザインされたものの中から、二〇〇六年度のバッヂ、表彰状をそれぞれ決定した。
③キリスト教教育主事養成に関する件 キリスト教教育主事養成のためのカリキュラムを持つ聖和大学が、関西学院大学と合併する予定であるため、その動向を見守りつつ、教育委員会としてはキリスト教教育主事という職務が教団においていかに大切であるかを再確認した。
④キリスト教教育主事認定試験に関する件 次回のキリスト教教育主事認定試験の日時、会場、論文題等を決定した。10月に教団新報紙上に公告を掲載する。尚、試験担当は……
キリスト教社会事業の若いワーカーを育成しようと始められたこのキャンプが、開催地の教会・諸施設(遠州栄光教会、聖隷厚生園讃栄寮、小羊学園、おおぞら療育センター、十字の園)の職員の協力により計画実施されました。
参加者は九州・四国・東海・関東・北陸から来られた学生六名と福祉施設職員六名の十二名で、一様に、「見知らぬ土地」、「初めて会うスタッフ・参加者同士」、「今後のプログラム内容」等について困惑・緊張しておりましたが、表情からはやる気に満ち溢れている様子がうかがえました。
キャンプは開会礼拝から始まりました。その後聖隷三方原諸施設を見学し、中でも聖隷歴史資料館では、聖隷の歩み、先人たちの思いが凝縮一覧できることから、参加者は真剣な眼差しで、聖隷の歴史説明に耳を傾けていたことがとても印象的でした。
夕食後は、日本基督教団遠州栄光教会「聖日夕礼拝」に参加しました。実習生の中にはノンクリスチャ……
「全国教会青年同盟・教会青年・夏の修養会」には今年、九名の青年が参加した。講師、スタッフと合わせ十七名で、八月二三日から二泊三日を軽井沢に過ごした。
「キリストと教会に仕える」との主題により、東京神学大学から近藤勝彦教授を講師として迎えた。「二度の講演と、最後の閉会礼拝によって皆さんに『訴える機会』を持てることはまことに幸い」と、実に率直に、「キリストに仕える」こと、「教会に仕える」ことを語った。この主題は、全国教会青年同盟が結成されてから一貫する主題である。
講師は、自身が青年の頃に参加した修養会の経験から、キリスト教信仰における決意について語り、新大陸アメリカに渡ったピューリタンたちの信仰の決意、熊本・花岡山に集った青年たちの信仰の決意表明を紹介した。そして、今回の開催地、軽井沢も多くの「キリスト教的人生の意思決定が行なわれてきた地」として、今回の修養会参加者が、神の意志を尋ねて、……
▼新幹線で、品の良い老夫婦と相席した。夫婦は、周囲の迷惑にならないように、小声で会話している。興味深い話題につい聞き耳を立てたくなる。しかし、何より惹かれたのは、二人が互いを、名前にさん付けで呼び合っていること。▼数十年前の教会にも、互いをさん付けで呼び合う「品の良い」夫婦があった。新婚の我が妻は、この夫婦に憧れて、これに真似た。照れ臭かったが、まんざらでもなかった。▼しかし、その年の内、子供がお腹の中にできた途端に、呼び名は「お父さん」に変わった。夫であって父ではないと抵抗したが、空しく敗れた。▼今、飼犬の「お父さん」にまで、降格している。ご近所の人にまで、○○ちゃんのお父さんと呼ばれる。この犬が子犬を産んだらと、想像するのも恐ろしい。▼「親しき仲にも礼儀あり」「親しんで慣れぬが良し…ゲーテ」そういう次元の話ではない。互いに尊敬の思いを持ち、労り、優しく語り合う。なんと美しい。年月によっ……
台湾から青年を迎えて交流の時
台湾基督長老教会との共同声明が具体化
八月七日から九日までの三日間、九段教会と韓国YMCAとを主たる会場として、教団主催による青年カンファレンスが開かれた。『青年の、青年による、青年のための青年カンファレンス、「ユースミッション2006」』がそれである。青年宣教会議が教団紛争のあおりのなかで開催できなくなってから三十有余年の時を経た今日、紛争の頃には未だ生まれていない青年たちによって、恵みのときが共に持たれた。
*カンファレンスとホームステイ
一.台湾から青年を迎えて 日本基督教団は、昨年、宣教協力を結んでいる台湾基督長老教会との協議会において共同声明を発表した。この会は、その一つを具体化したものであり、台湾の教会青年を日本に迎えて開催された。
なお二〇〇四年、二〇〇五年には、日本の青年が数名、招かれて台湾基督長老教会の青年大会に参……