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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4620号】人ひととき 高澤亜美子さん

2007年2月17日

崩された時に残るもの

大学を出て、外食産業に勤めることになった。二四時間労働の厳しさの中、燃え尽きる寸前になり、体調も崩した。結局四年で退職せざるを得なかった。
それまでは学生、会社員、と肩書きがあった。しかしそれらが無くなった時、自分には何もないように感じた。プライドが崩され、自分の居場所まで無くなった気がして不安だった。そんな時、友人にクリスマス礼拝に誘われ参加した。高校卒業後「もう教会に行くことは二度と無い」と思っていたが、その礼拝の中で、自分の居場所が教会にあるような思いを与えられた。
次の聖日から母が在籍する教会に出席した。自分もかつて教会学校に通った教会だった。その日の礼拝で語られた「あなたはそのままで愛されている」という言葉が自然に染みこんできた。今まで自分しか信じるものがなかった。でも本当は弱くても、惨めでも、愛されている。そう思った時、今までの自分が一気に崩され、肩の荷が下りた気がした。一年後、「自分より神さまを信じて生きたい」と受洗。教会学校に通っていた時の「人に仕える仕事がしたい」と言う思いを取り戻し、看護師を志して大学に再入学。卒業後、透析室に配属され、今に至る。新報四六一二号で取り上げた三ツ谷友起子姉は担当の患者さん。
透析を受けに来る患者さんの体調だけでなく、日々の重荷や心の疲れを聞く日々には、信仰が大きく影響するという。生死に関わる問題は、人間の力ではどうすることもできない。委ねるしかない。自分を通して、主が癒しの業を行って下さることを祈る毎日である。自分一人で背負い込むのではなく、みんなで歩んでいくのだと気付かされた。かつての職場では、自分の力のみを頼っていて、弱さを見せられなかった。でも、本当は力を合わせて助け合っていく場所だったのに、と気付かされもした。今は、もっと自分の弱さを受け入れられる、見せられる、強さがほしいと感じている。

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