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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4639号】教団の根幹に関わる具体的な議論を展開 聖書・信仰告白・教憲教規、平和・差別

2007年11月24日

二日目午後は、午前中に審議できなかった17号議案から議事が再開された。
在外教師の按手礼執行
前回の常議員会から継続して審議されてきたベルリン日本語教会の秋葉睦子補教師の按手礼執行について、木下宣世世界宣教委員長から「日本で教区に属しておらず、受按が困難である。ベルリン日本語教会は現在聖礼典のない礼拝を守っており、秋葉教師の受按が切実に待ち望まれている」と説明があり、山北宣久議長から「世界宣教委員会の立場に合わせて、議長が按手礼式を執行する」方針が上程された。
議場からは前回に引き続き、教規にない取り組みであることが指摘され、世界宣教委員会の推薦であるならば東京教区ではないのか、できるだけ教憲教規に沿う形が望ましいのではないかという見解が示された。在外教師については、教団の責任で行うべきとの見解も示されたが、議論の結果、再度継続審議となった。
日本伝道150年
近く日本伝道が開始されてから一五〇周年を迎えることが報告された。過去に五〇周年、一〇〇周年は記念行事が行われてきたことを受け、一五〇周年も教団成立時の歴史や、その後教団自身が教会を生み出した歴史などを受け止めなければならないと言う見解が示され、一%に満たない日本のクリスチャンが協力しながら伝道を展開していく機会であること、東洋伝道とも深い関わりを持つ出来事であることなどが議場に提示された。信徒議員からは、是非信徒の集まりを行いたいとの希望も示された。一方で在日大韓キリスト教会は宣教百年を迎え、具体的に記念誌の出版や神学校の設立などを記念事業として掲げていること等と比較して、方向性、内容ともに具体的に打ち出すべきとの意見も出された。内容等はこれから吟味してゆくことを前提として、一五〇周年記念行事を行うことが賛成十六で可決された。
同性愛者差別発言に
関する学習会
提案者から「聖書の言葉によって差別が起こっている」現状が報告され、二度と起こさないように皆で学ぶことの重要性が説かれた。一方で「当事者不在で差別発言と断定して協議会を開くのは、当該議員の立ち直りの機会を奪うこととなり、危険である」との見解も示された。さらに丁寧な議論が必要との見解が示された結果、賛成十一で否決された。
その他の議案
「第21号議案 米軍再編に抗議し全国の米軍基地撤去を求める声明を内外に向かって表明する件」は、提案者が提案文を朗読、趣旨を補足した。賛成十六で可決された。
「追加議案1 第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白40年を覚えて記念集会を催す件」については沖縄教区との合同の時に沖縄からも批判が出たことを踏まえ、問題を捉え直す作業が必要との見解が示され、一貫した見解を持つ必要があるとの見解から賛成十二で否決された。
(辻順子報)

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