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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4639号】伝道拠点の再建は私たちの責務 中越地震を覚える特別礼拝・東京教区

2007年11月24日

教団が「中越地震被災教会・被災地を覚える主日」を制定したのを受けて、東京教区の中越地震被災教会を覚える特別礼拝が、一〇月二八日午後、霊南坂教会で行われ、十教会から七〇人近くが出席した。
礼拝で教団中越地震災教会会堂等再建支援委員長の小橋孝一牧師(霊南坂)は、「主のみ体の枝として」と題し説教を行った。
「教団の特徴の一つは、日本の隅々にまで伝道の拠点を持っていることで、その拠点を失うことは、その地域から事実上伝道の手を引くことになる。その教会の再建は、教団全体で負うべき私たちの責務だ。
パウロのいうように、私たちはキリストの体なる日本基督教団の枝々であり、教区が腕であれば、各教会は一本の指だ。私たちがこの三年間行って来たことは、左腕の指の血を右腕の指に流すことだった。この血が循環することによって、体全体が一つの命を生きることが出来る。
パウロが命をかけて、異邦人教会で募金したものをエルサレム教会に届けたのは、単にエルサレム教会を助けるだけでなく、異邦人教会とエルサレム教会が一つの体に属していることを証しするためだった。
私たちに与えられているキリストの血は、もう一息中越の諸教会に流れねばならない。その血が十分に流れれば、私たちは一つの体の枝として生かされていることの証しを見ることが出来る」。
礼拝では、関東教区が制定した交読文形式の「共同の祈り」を祈った。「繰り返された大きな揺れを経験しながらも、主の慈しみに生きる人と人との間、主の教会と教会の間が近くなっていることを感じています」と呼びかける祈りは、被災各教会の現状に触れつつ、「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです」で締めくくられる。
礼拝後、飯塚拓也・関東教区副議長(竜ヶ崎)がDVDを使って再建三教会の現況と資金計画を説明し、「見附教会会堂・牧師館は土地を購入して七月末着工。十日町教会牧師館は九月着工し、共に年内完成予定。小出教会は既に土地を購入したが、着工は来春となる。三教会は小規模教会で多額の内部献金を抱え、特に実質三家族の小出教会は今後十数年、内部献金が続く」と理解を求めて募金を訴え、小出教会の米の産直販売への協力を要請した。
この報告を受けて、東京教区の永井清陽委員長が「一〇月十八日現在で一億六五五三万円余と目標一億八〇〇〇万円の九二%、あと一息のところまで到達した。能登半島地震支援募金も始まっており、中越募金は今年度内に何とかして目標を達成したいと願っている。クリスマス献金が成否の鍵を握っている」と諸教会の一層の協力を訴えた。
この後、霊南坂教会オルガニストの今井奈緒子姉のパイプオルガン演奏が行われ、バッハ「バビロンの流れのほとりにて」、プレトリウス「我らが神は堅きとりで」二曲の演奏に聞き入った。
(永井清陽報/東京教区中越地震被災教会支援世話人会委員長)
《中越地震被災教会支援募金 郵便振替No. 00130-8-315973》

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