部落解放センターでは、六月十七日~十八日、京都・ふれあい会館において一泊研修会がもたれた。
発題『部落解放センターの原点について』では、センター設立への歩みについて学ぶことができた。熱い闘争の原点は、差別に対する怒りであった。その闘いは時に激しく、それゆえに敬遠されることもあったであろう。しかし、私は「あなたは本当に怒っているのか」と問われていると思った。そこで何より求められているのは、他者の痛みに寄り添おうとするセンスであるだろう。
次の『センターが今問われていること』では、現状認識を共有することが課題となった。一九九八年の、日本基督教団常議員会・教団総会における同性愛者差別発言・文書以降、センターは差別と闘うための連帯の行動を起こすべきであった。しかし二〇〇二年には教団総会で性差別問題特設委員会、靖国・天皇制問題情報センターが廃止され、人権のための取り組みが後退させられる中で、やは……
七月二〇~二一日、関東教区四役に同行し、新潟県中越沖地震に遭った諸教会を訪ねた。
新井教会は今年七月に百周年を迎えた。記念事業の意味合いもあり、老朽化した会堂を大規模改修、真新しく綺麗にしたばかり。長く信仰生活の砦であった会堂への拘りから、外観等は旧来の姿を残した。そこを襲った大地震、十名に少し足りない会員・礼拝出席者は、会堂が心配で心が揺れ動いたと言う。「工事を決断していなければ、私たちは礼拝の場所を失っていました」。費用八百万円は、この人数には重い金額だった。しかし、豪雪に備えて建設された会堂は、地震にも耐えた。
新井教会を兼牧する森言一郎牧師は、地震の数十分後には、余震に脅える美樹夫人を高田教会に一人残して、ホテルでの結婚式へと向かった。「生活するためには、働かなければ」とは森牧師の弁。不安が極まった時、電話が鳴った。大宮教会で「教会間の連帯と宣教協力」をテーマに宣教協議会を持っ……
堀本 淳氏(江古田教会牧師) 四月七日、逝去。五五歳。東京都に生まれる。二〇〇四年日本聖書神学校卒業。二〇〇五年から江古田教会の牧師を務めた。遺族は妻の恵子さん。
田中徹夫氏(大阪九條教会牧師) 五月二九日、逝去。六三歳。東京都に生まれる。一九七七年同志社大学大学院修了後、新島学園高校に教務教師として赴任。その後、燕、三條、永山、東海、中目黒教会を牧会し、二〇〇三年から大阪九條教会の牧師を務めた。遺族は妻の悦子さん。
佐藤敏夫氏(隠退教師)
六月五日、逝去。八四歳。山形県に生まれる。一九五一年日本基督教神学専門学校卒業後、信濃町教会に赴任。その後本所緑星教会を牧会し、六〇年から九一年まで東京神学大学に神学教師として奉職。七五年から九九年まで中村町教会牧師を務め隠退した。遺族は子の純さん。
第六回「農」に関する活動者協議会は、六月二五日から二六日にかけて奥羽教区岩手県花巻市の土沢教会を会場に開催された。各教区などから四五名が参加した。
北紀吉伝道委員長の説教による開会礼拝の後、星野正興氏(松崎教会・南豆教会牧師)による主題講演が行われた。星野氏は、杉山元治郎、賀川豊彦などの日本農民組合運動開始の歴史から説き始めて、教会はどのように「農」に関わってきたか、どうして、教会は「農」に関わるのかを参加者と共に考える講演を行った。
伝道委員会は、機構改正(一九六八年)以前の「農村伝道専門委員会」が担ってきた課題を含めて「農」に関する事柄を委員会の重要課題としてきたのであるが、ここでいう「農」とは農業に限らず、神の創造に関わる食べ物、いのちをも含めてこれらを教会の宣教の課題としているものである。その意味で星野氏の講演は、御自分の教会における牧師としての働き・教会の経験を述べながら、そ……
六月十九日~二〇日、第35総会期第二回社会委員会が教団会議室にて開催された。上地委員による開会礼拝の後、諸報告を受けた。主な報告事項は①「能登半島地震緊急救援募金のお願い」の全国発送と募金状況の件(六月十二日現在、二九二件、六、〇六一、三〇七円)、②第一回分五〇〇万円を中部教区へ送金した件、③四月二七日に死刑執行が行われたことへの抗議と死刑廃止の要望書を内閣総理大臣及び法務大臣へ送付した件、④「憲法改悪に反対する誓願署名」(六九九筆分)を国会へ届けた件、⑤被災した伝道所再建の計画が具体化になったので三宅島伝道所援助金(一〇、六七七、二七八円)を東京教区へ送金した件、⑥海外で起きた自然災害のその後の救援募金状況及び送金状況等である。
協議事項では、今期の「全国社会委員長会議」開催や「社会活動基本方針」の再検討については、これまでの経緯をふまえつつ今日の社会状況を鑑みながら継続的に内容を協議……
土沢(東和)の町を一望する見事な眺望。土沢駅の背後にある丘の上、土沢城址公園から見下ろすその光景に感動した。
六月二六日(火)~二七日(水)、奥羽教区の土沢教会、花巻教会を会場として第35総会期第三回伝道委員会が開催された。
委員会に先立ち、当委員会が主催する「農」に関する活動者協議会が二五日(月)~二六日午前にかけて、土沢教会で開催された。参加者は四五名。星野正興牧師(東海教区松崎教会・南豆教会)の主題講演「農と教会」と田中洋一氏の発題のあと、現地で農業を営む入江氏、柳谷氏の“わらしべ農園”を見学し、お話を伺い、全体協議の時間が持たれた。
二六日午後から委員会。主な協議内容としては、まず今回開催された「農」に関する活動者協議会の反省総括。今回、開催教区である奥羽から伝道委員が選出されなかったこともあり、伝道委員会と現地、開催教区との連絡が不十分であったこと。今後、参加者の幅を広げる……
主の御名を賛美致します。
さて、7月16日(月)午前10時13分に発生した「新潟県中越沖地震」救援のために緊急の募金をお願いいたします。
余震と被害の拡大が心配されるなか、関東教区は被害の大きい新潟県柏崎市の柏崎伝道所に柏崎ボランティアセンターを設置して活動を開始しています。柏崎伝道所も建物に甚大な被害を受け、信徒の方々も倒壊や多大な被害を受けておられます。
関東教区より全国募金の依頼がありましたので「新潟県中越沖地震救援募金」を行います。どうぞ、諸教会・信徒の皆様のご協力をお願いいたします。
2007年7月18日
日本基督教団社会委員会委員長 張田 眞
記
◎募金期間 2008年3月末
◎目標額 1,000万円
◎送金先 加入者名 日本基督教団社会委員会
◎郵便振替 00150-2-593699
*社会委員会独自の口座です。お間違えのないようにお願いします。(通信欄……
第二日目午後は、午前より引き続いた出版局報告ののち、残りの時間、主に「年金局決算・事業報告」、「監査報告」、「退職年金規則変更」、「在外教師按手礼」、「日本伝道150年記念行事」を取り扱った。
「年金局報告」では、髙橋豊新理事長が、常任理事を二名増員し六名としたこと、当理事会のもとに資産運用、制度検討の各諮問委員会を新設したこと、資産運用率を総資産の五〇%から七〇%に引き上げ運用の自由度を広げたことを報告した。
また、十一年に亘り業務室長を務めた青地恵氏の退任後、新たに櫻井淳子氏が就任。新室長が決算書により総額五億二千六百万円の収支を報告した。また八千万円を増額し計一億一千万円となる謝恩日献金の本年度計画について、奥羽、東北、中部教区等、既に各教区の取り組みが始っていることを報告した。
事務、出版、年金の三局報告を受け、会計監査委員から監査報告がなされた。 報告は、単なる会計監査から……
初日午前中「会議室改装に関する件」の審議では、放送設備を整えるべきとの意見があり、愛澤豊重総務監事は、「別に見積を進めている」ことを報告した。合見積もりの在り方や、会館全体の耐震問題について疑問を述べる意見もあったが、賛成多数により可決された。
「予算決算委員会報告の件」では、飯塚拓也予算決算委員長より、会計ソフトの一括導入は難しいので、可能な教区から導入したいという補足説明なとがあり、質疑の後承認された。
続いて、飯塚委員長より「2006年度教団歳入歳出予算補正に関する件」、続いて「2006年度教団歳入歳出決算承認に関する件」が提案され、予算補正については「補正をしないで予算を組むべき」という意見が述べられた。飯塚委員長は、事情を説明の上、この意見を重く受け止め、「補正しないで済む予算を目差したい」と述べた。両件いずれも承認された。
「2007年度第1次補正予算案について」では、「……
小島誠志出版局理事長はまず、この一〇年間の一般書籍の売上額が十九%減なのに対し、キリスト教書は二七・五%の減という厳しい状況に置かれていると述べ、決算概況を説明した。出版局の売り上げは、五億円超の期待に対して、前年度を下回る四億六千万円に留まった。その理由として、『信徒の友』と『讃美歌21』のいずれの売り上げもやや減となったことがあげられた。
また、『信じる気持ち』に関して、山北宣久教団議長から意見が出ていることなどについては、秋山徹出版局長が、多方面からの意見が寄せられていることと、出版に至る経過について次のように説明した。
「〇五年四月、出版局の企画委員会第二分科会に職員から立案されたもので、青少年にキリスト教を知ってもらうためにできるだけ平易な入門書を刊行したいという趣旨で、すでに聖書科の教科書として用いられている書物の著者であり中高科教師でもある富田正樹氏が執筆者として提案され……