人生をより意味あるものへ
有賀さんが受洗したのは二〇〇六年のクリスマス。遡ること四〇年程前から、クリスチャンの妻と共に教会に通い、自分なりにはイエス・キリストの神を信じていると思っていた。しかし学園紛争期にはキリスト教大学で、クリスチャン学徒たちに失望するという経験もした。振返って有賀さんは「古来、敬虔な賢者たちの集まりにも争いや対立があり、人としての弱さを露にするものだということを十分認識していなかった」という。
その有賀さんを受洗に導いたきっかけの一つは、聖学院大学大学院へ勤務したことであった。祈りと讃美歌のある入学式に感激し「敬虔に学問する精神」を実感した。また古屋安雄牧師の「信仰を告白して教会員になっていない者は、こうもりのようなものである、教会に属していなければだめである」との言葉を重く受け止めた 。それまでも長い間、妻と共に教会の礼拝へ出席し、度々神に助けを求めて祈ってきた……
西中国教区は部落解放現場研修会を、八月三一日、九月一日、広島キリスト教社会館と尾長あいあいプラザで開いた。出席者四八名。
広島牛田教会西嶋佳弘牧師の説教による開会礼拝。
次いでの社会館アワーは窪田晋治保育所長がスライドを用いて報告、そして夕食で楽しい交流。
主題講演は、「部落差別と自己疎外」という題で、部落解放同盟広島県連副委員長得田正明さんが最近起った二つの事件を話した。
一つは、呉市連続大量差別紙片ばらまき事件で、二〇〇四年から四年間、「誰々は部落民」という差別ビラ一三七、二三九枚を呉市中心にばらまいた事件である。
もう一つは、「呉市離婚強要差別事件」である。
二四年間夫婦仲良く暮していたのに、夫の両親が被差別部落出身の妻に離婚を強要し、別れさせた。
結末は、双方とも不幸に終った悲しい事件であった。
両事件と取り組んだ講師の話は、皆の胸を熱くした。
差別は、人間の心を……
「植村正久生誕150周年記念会」が、十一月一〇日、牧師としての生涯を送った富士見町教会を会場に開催された。記念礼拝の司式・説教に当たった同教会倉橋康夫牧師は、フィリピの信徒への手紙3章12?18節に基づいて、「神の志に生きる」と題し、ひたすら御言葉に聞くという姿勢を貫く説教を語り、「日本のプロテスタント 教会に植村正久という人物を与えて下さり、力として下さったことを感謝します。その遺産を継承し、伝道を推進することが出来ますように」と祈った。
武田清子氏が呼びかけ人を代表して挨拶し、植村の人格と伝道の志について、「天皇の家来に対して神の家来」を自負したこと、「日本最初の女性教職者を育てた」ことなどを指摘し、「開明的な開拓者であった」と、興味深いエピソードの数々を語った。
主題講演は、大木英夫聖学院理事長による「植村正久生誕150
年と戦後日本の未来」。東京神学大学図書館に日本プロテスタ……
プロフィール
(1)誕生年
(2)出身地
(3)信仰歴(受洗年、受洗教会、教師名)
(4)趣味
(5)モットー
(6)抱負
伊 東 永 子
神奈川教区
翠ヶ丘教会
(1)1947年
(2)東京都渋谷
(3)1963年・聖ヶ丘教会・稲垣守臣牧師
(4)三線(サンシン)
(5)人生楽ありゃ、苦もあるさ!!
(6)教団がいかに各教会に仕え、支えていくべきかを、自分が身をおいている現場から見つめていきたいと思っています。
江 本 義 一
大阪教区
茨木東教会
(1)1935年
(2)山口県岩国市
(3)1960年・新居浜西部教会(愛媛県)・藤川武治牧師
(4)毎日ではないが、かなり遠くまで散歩すること。歩きながら色々なことを考え、纏める。
(5)主イエス・キリストの真の教会を建てることの為の行動であり、発言でありたい。
(6)教団の一致は……
『日本基督教団を代表してブレーメンで開催のドイツ・プロテスタント教会の日(来年5月20日~24日)に参加』
◎募集 教団の信徒又は教職、2名
◎自己負担 往復旅費
◎先方負担 宿泊・参加費
◎応募期限 2月20日(必着)、書類選考あり
◎問合先
総幹事室(電話03ー3207ー8768)
『ドイツ留学奨学金』
◎資格 神学・基督教学で修士課程修了程度
◎募集奨学生 若干名
◎応募期限 1月19日
◎問合せ先 NCC大津健一(電話03ー3203ー0372)
第36回教団総会開会礼拝の献金は441,426円でした。感謝をもってご報告いたします。
岡 和夫氏(隠退教師)
7月11日、逝去。96歳。広島県に生まれる。1951年関西学院大学神学部卒業後、西淀川教会に赴任。その後64年から2001年まで大阪暁明館病院伝道所牧師を務め、隠退した。遺族は妻の千代子さん。吉田国彦氏(無任所教師)
10月2日、逝去。65歳。京都府に生まれる。1967年東京神学大学大学院修了後、聖徒教会に赴任。その後大阪のぞみ教会、河内長野みぎわ教会、泉大津教会牧師を務めた。遺族は妻の三知子さん。
第35総会期第六回信仰職制委員会が九月二九日(月)~三〇日(火)に教団会議室で行われた。
式文改訂小委員会の岡本知之委員長から『日本基督教団式文(試用版)2』に関して、前回当委員会から依頼した検討の結果を聞き、信仰職制委員長名で記す「序文」の文案を検討承認し、同書の印刷発行を行うことを承認した。
神奈川教区から諮問「『伝道所での洗礼執行について』と題する貴答申について」があった。
これは玉川平安教会役員会より出された質問、「伝道所での洗礼執行について」への前回当委員会の答申が、教規一二二条および現在教団において行われている事務手続きとの整合性を欠き、既存の伝道所の総会や役員会の存在を否定するものではないか、との問いである。
これに対して、教規の厳密な読みによれば前回答申は決して整合性を欠くものではないこと、また教規の精神からして、伝道所において行われる総会や役員会を否定するものでは……
第35総会期第二回宣教師支援委員会が、九月二六日(金)十四時~十七時三〇分、教団小会議室において開催され、これをもって今総会期の委員会活動を終了した。任期中の二回の委員会と五回の実務会の開催によって、本委員会が担当している四項目(①新任宣教師オリエンテーション、②宣教師会議、③宣教師支援、④ 印刷物の発行)について検討・計画され、それに基づいて具体的な活動が滞りなく進められた。
今期の委員会活動を報告するにあたって特に記したいのは、「③宣教師支援」について、教会や学校に宣教師を迎えるにあたってのガイドライン『宣教師受入れへの手引き』の作成に取り組んだことである。これは、宣教師を必要としている教会・学校が新規に宣教師を招聘するために、また、宣教師の受入れ機関である教会・学 校に宣教師が任務に専念しやすい環境を整えてもらうために、現場で遭遇する諸問題への対処方法をまとめたものである。「学校を……
第35総会期第五回スイス協約委員会と韓国協約委員会合同員会が、両委員会全員出席のもと、十月二日(木)午後十二時から十六時、教団会議室で行われた。 最初に第36回教団総会に出席予定の来賓のなかで特に現在準備をすすめているスイス・韓国・日本三国間協議会に関係のある方々が居られ、総会期間中に懇談の機 会を設けて同協議会への積極的参加を要望することが確認された。
さらに同三国間協議会について協議した結果、開催日を二〇一〇年十一月十一日(木)から十五日(月)とし、うち三日間を会議、他を礼拝出席と現地研修等とする事、テーマは「平和」をめぐる問題とし、開催地は首都圏および近郊、現地研修場所の候補として靖国および横須賀などとすることが決定された。同協議会開催は第 37総会期となる予定であるが、次期・次々期委員会へ円滑な申し送りを行い、充実した協議会を開催すべく今後も努めることが確認された。
引き続……