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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4667号】2・11メッセージ

2009年1月31日
 二月十一日を「建国記念の日」として制定実施された一九六七年以来、私たち日本基督教団は、この日を「信教の自由を守る日」として、各地で2・11集会を開催し、「建国記念の日」の祝日に対して異議を訴え続けてきました。 それは、国民の祝日に関する法律(以下、祝日法と記す)では、2・11日を「建国記念の日」として「建国を偲び、国を愛する心を養う」と規定していますが、そもそもこの日は、神話上の人物とされる神武天皇が即位した日とされている日で、一八七四年に「紀元節」と決められて以来、「紀元節」として守られていた祝日であ り、敢えてこの日を「建国記念の日」と定めたからであります。つまり、日本の国は天皇によって建国され、その国を愛する心を養うというのが、「建国記念の日」制定の意図だからです。。 祝日法の改定によって二〇〇七年からは、四月二九日の昭和天皇誕生日が「昭和の日」と制定されました。「海の日」は明……

【4667号】みんなで生きる キリスト教医療ミッションの現場から①

祈りと働き  愛に生きる・愛を為すこと  大江浩 JOCSは、二〇〇七年度に、バングラデシュのマイメンシンにある、CCH(Community Center for the Handicapped)へ山内章子ワーカー(理学療法士)を派遣しました。  CCH(一九九七年設立)は、地域に根ざした障がい者コミュニティセンターで、超教派の男子修道会であるテゼのブラザーたちのサポートにより始められました。外来患者のリハビリ・地域巡回診療・職業訓練やグループ活動など多様な活動を行っています 。 山内ワーカーの役割は、CCHをベースとした巡回リハビリやスタッフの教育指導、テゼが運営に関わるラルシュ・コミュニティの知的ハンディのあるメンバー(後述)のリハビリなどで、他にもダッカや他の地域の障がいを持つ子どもたちのケアや、スタッフとなる人材の育成にも携わっております。 CCHは今、脳性まひの子ども七〇〇……

【4667号】荒野の声

▼CSの一場面。おふざけが過ぎる生徒に「こらーっ、○○、聞いているふりくらいはしろ、礼儀というものがあるだろう」「聞こえているよ」。「聞く気はないが聞こえているよ」の意味。「じゃあ、今の説教を話してみろ」。○○は、十分の説教をほぼ完全に復唱した。▼やはりCS礼拝。未だ三歳の男の子が、説教の直後、こ こに記したら三行にもなる長セリフを言い、「...って、どういうこと?」。全く意味が分からない言葉を三行分も暗記出来る。▼子どもの記憶力は素晴らしいという話ではない。聞いていないようでも、聞こえている。そして、効いていないようでも、効いている。これは決して駄洒落ではない。▼贅沢な鍋を食べて、「これは凄い 塩だ。何々産に違いない」と言う人は、多分、料理漫画の登場人物だけだ。誰も一顧だにしないが、塩味は効いている。決定的に、ものを言う。▼昔、コンビニもなかった時代の大晦日、教会員からいただいた豪勢な寿……

【4667号】平和メッセージ 主にある命と平安

マルコによる福音書10章17~31節  小林   眞 不安を見抜く中で 今の時代、間違いなく誰もが平安を願っている。ただ平安と言っても、その内容は、その人の生活の場の状況によっては多様だと思われる。 例えば、自分の個人的な魂の平安であったり、社会的な差別から解かれる正義であったり、具体的な戦争がなくなる平和などを願うのである。 従って、その内容に沿って自分なりの求め方をするのであるが、多様な平安とは別々のことだろうか。 主イエスのもとに一人の人がやって来て「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか(17節)」と尋ねた。 この「何をすれば」の中には「永遠の命は、自分の力や行いで受け得るもの」と考えていることが明確に出ていると言ってよい。 主イエスも、それを分かってであろうが「十戒」を示されると「そんなことはみな守っています」と自信を持って答えた。 ということ……

【4665・66号】列福式

2009年1月17日
十一月二四日、長崎Nスタジアムで三万人が集い、日本初の列福式が執り行われた。私は日本宗教連盟、日本キリスト教連合会を代表しての参加であった。 「ペトロ岐部と一八七人の殉教者」は山形の米沢から九州まで九つの地域で殉教したが、四人だけが司祭、あとは殆ど名もない信徒であった。 婦人が六二名、子どもが三一名といわれるから、両者でほぼ半数になる。 彼らは死よりも強い愛の絆、いのちより尊いものがあることを知り、従容として殉教していった。だから英雄的に殉教者を崇めるのではなく、キリストへの愛を貫いて日常的信仰を生き抜いた。その信仰を今に返して、何とか継承したいという思いが満ちていた。 時折降り注ぐ冷たい雨の中、身じろぎもせず三時間余のミサに列していた熱き信仰が印象的であった。四〇〇人の子どもたちの手によって運び込まれたご聖体を、全世界から集うた幾多の司祭の手により拝受する姿に、四〇〇年に亘る信仰……

【4665・66号】各教区の状況を詳細に分析 「グラフで見る日本基督教団」上映

十二月十日(火)、常議員会の議事終了後、教団予算決算委員会によって制作された「全教区版 教団50年データーグラフで見る日本基督教団」が上映された。 内容は「財務状況」「現陪会員」「教区民力」「教師謝儀」「年齢構成」「受洗数」「教会学校」「カトリック」「別帳会員」「提言」の十項目から構成されている。 各教区の状況が詳細に分析され、グラフで見ることができ、わかりやすい資料となっている。例えば、教会の経常収入を教区ごとにまとめたグラフでは「二〇〇〇年度と二〇〇七年度を比較した場合、教会経常収入が増えている教区はどこか」「一番減っている教区はどこか」などを一目で把握することができる。 現住陪餐会員数の変動についても著しく減少している教区がある一方、教勢をのばしている教区があることも把握できる。 興味を引かれるのは、各教区内の民力水準が分析され、その中で教会の現状と社会の現状は決して連動して……

【4665・66号】出版局ニュース

●新刊から 『グループスタディ12章 マルコによる福音書』 大澤秀夫=著・四六判・一〇五〇円 グループで聖書を読むための、やさしいシリーズ。マルコの読み方の学び通して、イエスからの招きの意味と、グループ「共に読む」ことの力を再認識。 『新約聖書の礼拝─シナゴーグから教会へ』 山田 耕太=著・四六判・二五二五〇円 礼拝の議論が盛んな今、福音書、パウロ書簡、使徒教父文書などの資料分析を第一に、新約聖書学の立場から最初期の礼拝のかたちと神学を洗い出す。 『ボンヘッファーとキング─抵抗に生きたキリスト者』J・ディオティス・ロバーツ=著 島田由紀=訳・A5判・四四一〇円 ナチズム、人種差別に抵抗し、ともに39歳の若さで斃れた二人。その共通点と相違点を本格的に比較・考察した唯一・最新の研究書。 『現代教会建築の息吹─児島昭雄写真集』児島 昭雄=写真・A4判・一八九〇〇円 礼拝改革と建築技術の進……

【4665・66号】今日の統一原理問題とは --あなたの手助けを必要としています--

私たちの相談活動も既に20数年経ちましたが、一向にカルト宗教の被害は終息せず、ますます深刻になってきています。そこで、改めて、今日の統一協会の活動による被害状況についてご理解をいただき、取り組みの輪を広げたいと願い、下記のような学習会及び一日相談体験会を開催することとなりました。教職、特に若い先生 方、関心のある方々のご参加をお願いします。 ◎日時 2009年1月30日(金)午前9時45分~午後3時 ◎場所 日本キリスト教会館4階会議室(新宿区西早稲田2-3-18) ◎プログラム 第一部  午前9時45分?12時 『統一協会の現状--霊感商法の実体』 山口 広弁護士(全国霊感商法対策弁連事務局長) 『被害救済の具体的取組から』    荻上守生弁護士(全国霊感商法対策弁連) 『統一原理問題の相談に関わって』  佐原光児 牧師(霊南坂教会) 『カウンセリングの秘訣』      ……

【4665・66号】牧師のパートナー

自分のできることを一生懸命やりなさい 秋山 星子(上尾合同教会員) しっかりとした自覚がほとんどないまま、二〇年間の幼児教育者を育てる学校の教師生活から、一転して牧師のパートナーになりました。四二歳からの出発でした。なぜか、不安も気負いもなく歩み出せたことはいろんな要因があったにせよやはり主がお備えくださった道であったと感謝しています。 その背後には、クリスチャン一世の母の祈りがあったと思います。伝道師になりたくて、大正の初期に西宮にあるランバス女学院神学部に入学しましたが、志半ばに中断したのです。母はすべてに積極的で、前向きに進む人でしたが、翻ってわたしはすべて正反対。何時間黙っていても平気なところがあります。ただ、確かに言え ることは、神さまの御用のために用いられる人になってほしい、という両親の祈りに応えてくださって、長い独身生活の後に、図らずも牧師と結婚することになりました。 ……

【4665・66号】消息

岡崎千代子氏(隠退教師) 9月21日、逝去。101歳。神奈川県に生まれる。1928年救世軍士官学校卒業。41年按手礼受領後、50年、横田相愛教会に赴任。その後、安来教会、65年から76年まで下松愛隣教会牧師を務め、隠退した。遺族は弟の太田基義さん。 松本美枝氏(隠退教師) 10月2日、逝去。82歳。栃木県に生まれる。1945年日本基督教女子神学専門学校卒業後、51年南大阪教会に赴任。その後、宮崎、高石、阿倍野各教会牧師を務め、63年から2002年まで貝塚教会を牧会し、隠退した。遺族は義妹の眞理子さん。
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