一日目の夕、幹事任用の件が上程されたが、嘱託幹事の内、一人の任用が否決され、さらにこの常議員会の決定を不服として、愛澤豊重総務幹事が辞意を表明するという極めて厳しい事態となった。
すでに総幹事報告までの議事の中でも触れられていたが、嘱託幹事の内一人(上田博子幹事)だけが任期満了で退任したことに関して事情を問う発言があり、内藤留幸総幹事は、それについては表に出せない事情もあるが本人と話し合った上での退任であったと説明した。その他、今回は幹事が揃って再任という形にならなかったことについての疑義や、幹事の任用は個別的に慎重に諮るべきとする提案があった一方で、総幹事の推薦を信頼して一括して承認すべきという意見や、年度が替わって三ヶ月以上も過ぎたこの時期に任用の可否を問うことの問題も指摘され、それとの関連で、教規に定められている常任常議員会の設置を求める意見も出された。
……
書記報告・総幹事報告で長時間の審議
原田謙常議員辞任、木下宣世氏を補充
第36総会期第2回常議員会が、7月6~7日、定例のごとく教団会議室で開催された。開会の祈りの後、蜘蛛膜下出血を病み療養中の原田謙常議員から、夫人の代筆による辞任届が提出されている旨、原田常議員の病状・近況を含めた報告が、山北宣久議長よりなされた。辞任届は承認され、次点者の木下宣世氏を補充することを議決した。
議案1「陪席者」に関する件で、議論があった。石橋秀雄常議員は、教団総会の聖餐式時、菅沢邦明氏が、「別途パンと葡萄酒を配り聖餐を軽視する行為を行った」ことを理由に陪席は認められないとし、個別の陪席者承認を求めた。一括採決すべきという意見もあり、結果、28人中16人が、個別の承認案に賛成し、菅沢氏については陪席承認は11人に止まり、陪席は否決された。
議事日程承認の……
第36総会期第2回年金局理事会が開催された。
6月18日(木)~19日(金)開催された年金局理事会で、2008年度年金局事業報告ならびに決算に関する件、2009年度年金局財務計画額補正に関する件、および2010年度年金局財務計画額に関する件を審議し、承認した。この2案は第36総会期第2回常議員会に議案として提出することとなった。
2010年度の謝恩日献金の計画額は2007年度、2008年度、2009年度同様1億1千万円を計上した。
2008年度の謝恩日献金の実績が目標値の41%にとどまったことについて各教区の状況の報告がなされた。その上で2009年度の謝恩日献金の実現については「各教区はそれぞれの事情に応じた相応しい方法で努力することとし、その時の献金目標値は、教区の負担金の賦課率による」ことを再確認し、目標値に近づけるための方策を協議した。そして各教……
日本盲人伝道協議会の主事として期待される
金澤真実さんの歩みは、人を包み込む穏やかな話ぶりからは想像できないほどのパワーあふれるものである。まず高校生のとき、仙川教会で高校生会聖研の学びを通して導かれ受洗。神学校への献身も考えたが、結局は忠実な信徒として教会を支えるキリスト者になる召命を強く覚えたということである。
大学卒業後、東神大の図書館を経て、YWCAに勤務、ここで一教会・一教団の枠を越えた広い視野を与えられ、途上国でぜひ働きたいという思いが与えられた。そして、青年海外協力隊に参加、1990年から約2年間バングラデシュにおいて活動し、このときベンガル語の訓練も受けた。金澤さんによれば、これも神様の導きであった。
帰国後、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンに勤務、阪神淡路大震災の援助活動に従事する中で、関西在住の盲伝の理事の方と出会う……
6月1日・2日の両日、東京代々木の国立オリンピック記念青少年センターを会場に標記の会が開かれた。教団教誨事業協力会の主催で、沖縄、北海の2教区(教団教誨師不在)以外の全教区から30名が参集した。「日本基督教団教誨師会設立に向けて」を主題として論議を深めた。
開会礼拝に続き、参加者の自己紹介も兼ね「教区報告」が行われた。地域毎に施設数、教誨師数、教区状況等の格差はあるが、教誨活動が教区や地区の伝道委員会等の中に位置づけられ、支援予算が計上されており、年毎に支援体制が強化されている状況が報告された。
教団も伝道委員会が、毎年助成金と「宗派負担金」を支弁していることや「全国教誨師連盟(全連)創立50周年大会」特別分担金を負ったこと、さらに伝道委員会担当委員と担当幹事が代表者会等に陪席し、物心両面から当協力会活動を支えていることが感謝をもって報告された。
また……
上田光正(美竹教会牧師)
「わたしには深い悲しみがあり、わたしの心には絶え間ない痛みがあります」(ローマ9章2節)
わたしが献身を決意したのは、ほとんど一瞬のことであった。高校時代から、自分が何になるべきかを思い悩んでいた。しかし、幾ら考えても答は得られず、悶々としていた。教会に行き始めたのは、大学に入った1960年の春。その年のクリスマスに受洗した。
医学部に席を置いたのは、家業を嗣ぎたかったからではない。単に、6年間も時間があり、その間に天職が何であるかが分かるかも知れない、と考えたからである。教養学部を終え、医学部の入学式を終えた日の夜、召命を受けた。何の迷いもなく、むしろ、自分がこの世に生を受けた理由が明らかとなったことを喜んだ。自分の将来と言っても、人生の転換期になったときに、初めてリアルに示されるもののようである。翌朝東神大に行き、仮入学の許可を得……
教団年鑑掲載の武蔵野扶桑教会の電話番号が間違っていました。次のように、お詫びして訂正致します。
0422-51-8479
新報4676号、1面、兵庫教区総会記事中、①写真のキャプションで「マスク着用が義務づけられた」とありますが、マスク着用が義務づけられた事実はありませんでした。②文中、「特にセンター職員の採用やセンター運営について、今までより詳細な規則が定められる事となり」とありますが、これらの規則が定められた事実はありませんでした。「センターを含め教区の運営や任務について教区規則上、別に定めると規定し、その取り組みが次期総会に向けてなされることとなり」に、お詫びと共に訂正させていただきます。
教団新報4677・78号、2面、奥羽教区総会報告記事中、常置委員選挙結果の【信徒】欄、鈴木努を鈴木務に、お詫びして訂正致します。
……
佐々木香理氏(武蔵野教会担任教師)
4月29日、逝去。42歳。兵庫県に生まれる。'91年東京神学大学大学院を卒業後、山形本町教会に赴任、06年から武蔵野教会を牧会した。遺族は、夫・潤さん。
宮崎 洋氏(隠退教師)
2月25日、逝去。93歳。北海道に生まれる。'41年青山学院神学部を卒業後、篠の井町講義所に赴任、福田村伝道所、屋代、遠州、中遠、遠州栄光の諸教会を経て、'87年から袋井教会を牧会し'91年隠退した。遺族は、息・紀男さん。
西原 明氏(隠退教師)
4月18日、逝去。80歳。兵庫県に生まれる。'55年東京神学大学大学院を卒業後、高砂教会に赴任、品川教会を経て、'66年から島之内教会を牧会し、'98年隠退した。遺族は、妻・由記子さん。
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本日、警視庁は世界基督教統一神霊協会(統一協会)信者が運営する有限会社新世のいわゆる霊感商法の手口による物品販売等の活動について、同社代表取締役田中尚樹をはじめとする統一協会信者らの逮捕及び統一協会渋谷教会など関連施設数か所に強制捜査を行った。
有限会社新世の物品販売等の活動は、教祖文鮮明の毎月いくら、さらにいつまでにいくら送金するようにという指示を実現するために、全国各地でなされている活動の氷山の一角にすぎない。その手口の計画性、組織性、悪質性及び被害金額が莫大であることは、他の悪質商法に例を見ないものである。今回の強制捜査は、沖縄・長野・新潟・大阪・福岡の各県における強制捜査につづくものであり、長年に亘る統一協会の悪質な資金集めの実態を解明し抑止するうえで高く評価できる。
上記強制捜査を踏まえ、統一協会の経済活動を担う幹部らをはじめ事……
第122回神奈川教区総会が6月27日、清水ヶ丘教会で開催された。正議員222名中183名の出席で成立した。
開会礼拝は逝去教師を憶えつつ献げられ、来賓紹介や組織会等、所定の手続きが進められ、議案第一号「補教師の准允執行に関する件」が上程された。
7名の志願者が、それぞれ所信を述べ質疑を経て採決に入ったが、採決の前、神奈川教区独特の手続きがここで行われることが慣わしである。それは、志願者が受験した教師検定試験が、神奈川教区から見て不当か否かを諮るもので、議長は「このたびの教師検定試験が、神奈川教区から見て不当であるとまでは言えない、と思う方は挙手を」と求めるのである。この独特な手続きについては、受験拒否者の存在や二種教職制と検定試験に関する神奈川教区からの問題提起の歴史等が背景にあるが、そもそも教団の教師検定試験の当否を教区が問うのはおかしいといった批判や議論……