3月28日(月)~29日(火)、教団A会議室にて、第37総会期第1回伝道方策検討委員会が開催された。
冒頭、大震災被災地に向かう直前にもかかわらず、石橋秀雄総会議長の陪席を得た。委員一同、議長の伝道と本委員会に対する熱い思いを受けとめた。本委員会の委員構成、第1回常議員会における本委員会設置に関する協議が十分であったか等をめぐり、しばらく懇談した後、議長は被災地に出発し、委員会組織に入った。委員長の選任をめぐっては、候補として挙がった者について不都合が無いかどうか、長時間議論した。委員一人一人が本委員会に関する意見を述べた後、北紀吉委員を委員長に、岡村恒委員を書記に選任した。さらに、協議の中で、信徒の祈りなくして伝道があり得ないことを覚え、信徒の全国的な祈りの集団を形成していくことの重要性を確認し、鈴木功男委員を副委員長に選任した。
本委員会が協議すべき内容……
新たに選出された第37回総会期第1回委員会を以下のように行った。2月28日(月)場所、教団会議室。委員会構成、岡本知之(招集者、教団副議長)伊藤瑞男(委員)、岡田義信(委員)、鈴木功男(委員)、高橋和人(委員、書記)、計良祐時(担当幹事)。
まず、前委員会の短期的な課題であった、拠出留保していた教区が留保を解くことが報告された。
次に、今委員会の位置づけと性格について全体的な協議を行った。
今委員会の任務は前期委員会の議論を受け教区活動連帯金について、現制度の根幹である全教会拠出による、格差是正と伝道推進を生かして新たな制度設計を行なうことである。
そのためには時間をかけて綿密な制度を立てる必要がある。現行の教区活動連帯金配分委員からは独立しているが意見を聞くことができる。
この委員会の主な課題として以下のことが協議された。
①地域に……
第37総会期における第1回教師検定委員会が、3月24日(木)~25日(金)、教団会議室で行われた。12日前、東日本大震災が発生し、当初は日程変更が取り沙汰されたが、検定試験準備のスケジュールを考慮し、予定通り行われたもの。結果的に支障はなかった。委員7名のうち6名の出席。
開会に際し、招集者・東野尚志委員はⅠコリント1・26~31を朗読し、教師検定任務を委ねられる者誰もが感じる「ふさわしくない」との思いに対し、それを超えて、教会の歴史における神の不思議な選びの出来事の中に、神の知恵が働いていることを信じるよう奨め、新委員会が主の御前で絶えず畏れと謙虚をもって誠実に働くことができるように祈り願った。
各委員の自己紹介の後、内藤留幸総幹事から挨拶があり、この度の大震災に対する教団としての対応状況を説明するとともに、この事態の中で常設委員会の働きが不断になされるこ……
第37総会期第1回宣教委員会が3月7日(月)~8日(火)、教団会議室において開催された。出席者は、張田眞、加藤幹夫、田中かおる、白戸清、望月修、具志堅篤、福井博文、米倉美佐男(伝道)、岸憲秀(教育)、釜土達雄(社会)、大三島義孝(担当幹事)、野村和正(担当幹事)。陪席者は、成松三千子(全国教会婦人会連合)、石井錦一(日本キリスト教保育所同盟)は欠席、古屋博規(全国教会幼稚園連絡会)、草深茂雄(担当職員)。
先ず、招集者の張田委員が使徒言行録16章6~10節を朗読、開会祈祷を捧げた。委員の自己紹介の後、互選により張田委員が委員長、書記に具志堅委員が選出された。
それから、今期委員会の在り方についての協議がなされた。その中で「宣教」と「伝道」の違いは何か、その定義についてのホットな議論が展開された。その後、前期委員会からの「申し送り事項」についての協議がなされた……
4日目、福島教会。訪ねた時、既に礼拝堂は更地になっていた。市の文化財に指定される程の、美しい煉瓦作りで、蔦の教会として市民にも愛されていたが、倒壊の危険に、いかんともしがたし。
堀江知己教師は、赴任2年目、厳密には震災時は1年目。絵心のある師が、ほぼ書き上げていたという旧会堂の絵を見せて貰う。写真と見まごうばかり、そして、写真よりも色合いが美しい。100年愛された会堂は、教会員の思い出と、この絵の中に生きることになる。
3日目に訪ねた岩沼教会も、歴史を感じさせ風格のある石造りの会堂壁面が崩落の危機、特に、塔の部分が見るからに危険だ。敷地の奧には付属幼稚園があり、園児もこの側を通って行く。早急な手当が必要となっていた。
キリスト教が浸透し切れていないと思われがちな東北の地には、実は、100年の歴史を刻む教会が少なくない。必ずしも大人数の礼拝ではなくとも、……
地域復興のために働く教会 主に用いられるならば
前号に記したように、4月4~8日(月~金)、東海教区小出望議長、宮本義弘伝道委員長(教団宣教研究所委員長)による東日本大震災被災教会訪問に、教団新報も同行した。
当時、東京ではガソリン事情はほぼ快復していた。だから出発できたのだが、被災地、特に福島県内では未だ深刻な不足状態にあった。出発前日、福島在住の知人に様子を尋ねると、朝3時に起きて3時間並び、やっと20リットル入れて貰えるとのこと。車社会の福島では、ガソリンなしには通勤もままならず、日常生活が困難になる。この時点で被災から20日以上、このような過酷な状況が続いていた。「福島県内では給油しないで」とまで言われた。
宮本師運転するハイブリッド車でも、この点が不安だった。満タンで出発したのは勿論、非常用に20ℓ缶を積んでいたが、現地での給油に、……
「教団新報」今号を4722・23合併号とし、次号4724号は、6月4日に発行します。 総幹事 内藤留幸
臨時常議員会の中で、各教区議長または代理者により、東日本大震災関連事項に絞って、教区報告が行われた。特に被災3教区報告には時間が割かれた。
奥羽教区邑原宗男議長は、宮古、新生釜石、千厩、大船渡の4教会の被害状況や近隣地域への救援活動を主に、詳細に報告した。宮古は教会・牧師館一階が水没したものの、盛岡YMCAやカナンの園職員により掃除がなされ、逆に近隣地区の救援基地として用いられていることが、新生釜石については、ボランティア活動によってヘドロと瓦礫に埋まった礼拝堂の片付けが行われたこと、淀川キリスト教病院から医師・看護師の応援が与えられ、地域の方々の相談に与っていること、北海教区からの応援、教団議長はじめ東京神学大学生のボランティアのことなどが詳しく述べられた。また、教区の調整を通さない一方的なボランティア活動による混雑などにも触れられた。
千厩は礼拝堂・牧師……
<全キリスト教会の11246祈りの会の呼びかけ>
東日本巨大地震と津波がもたらした大惨事と、二次災害としての福島第一原子力発電所事故は、地域を不安の中に陥れ、戦後最大の危機として日本社会を脅かしています。
大津波は1万2千を超える命を呑み込み、なお1万5千名の行方不明者がおり、言語を絶する悲惨に言葉を失っています。
一つの命にどれほどの愛する者のつながりがあったでしょうか、人のつながりがあったでしょうか。その関係が断ち切られた絶望をどれほどの人が味わっているでしょうか。
「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ」と叫ばれた十字架の主の声が心に浸みこみます。
十字架の主に慰めと希望があります。日本の諸教会が心を一つにして、共に熱い祈りを捧げる時をもちたいと強く願っています。
11246(11日 午後2時46分)、この日とこの時間を覚えて共に祈りましょう
……
東日本大震災 被災支援の基本理念を立てる
12億円の海外献金プロジェクト承認
未曾有の東日本大震災を受けて、その対策を協議する第37総会期第2回(臨時)常議員会が、4月18日、教団会議室で30人中28人が出席して開催された。
石橋秀雄議長は、冒頭の議長報告の中で、「いま日本は未曾有の危機に直面している。地震発生翌日に、救援対策本部の設置を宣言し、翌々日の3月13日から16日、3月28日から31日の2回、被災教会を訪問、お見舞いした。
救援の基本的な方針として、地域に仕える教会の再建を目指す。礼拝の場、教会の再建を中心とし、教会を通しての社会的弱者、子どもと高齢者の支援に当たる。全教団的な取り組みをしたい。海外からドイツの1億円の募金申し出を始め、多くの献金が寄せられている」と報告した。
続いて……