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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4712号】祈りに覚え、覚えられて

2010年12月4日
  ☆ 台湾基督長老教会 石連城総会副議長 台湾基督長老教会は2015年に創立150周年を迎える。これからの5年間、台湾基督長老教会は信徒一人一人に対し、日毎の宣教努力を積極的かつ外向的に展開するようチャレンジしていくつもりである。 東アジアにおいて少数派のキリスト者として、日本基督教団と台湾基督長老教会は特別なきずなで結ばれている。台湾の長老教会が政治、宣教において困難に直面した時の励ましと祈りに感謝する。 否定的なことを考えるのはたやすいが、主イエスが5つのパンと2匹の魚で何千人もの人々を満腹させたことを覚えてお互いに励まし合って行きたい。   ☆クリスチャンチャーチ(ディサイプルズ)と米国合同教会の共同世界宣教局 カシルダ・E・ルザレス同志社大学教授 私は日本において20年以上にわたって活動してきた。宣教師としてどのよう……

【4712号】第3回信徒交流の集い 牧師に比べ、信徒は50倍

  教団総会2日目の議事終了後、「信徒交流の集い」が開催された。06年、35回総会の際、「30余年ぶりの全国的な信徒の交流」を図って開催されて以来、今回が3回目。 挨拶に立った津村正敏さん(兵庫)は、「牧師と違って、信徒は他教区の人と交わりがなく、顔なじみも殆どいない。こういう機会を利用して、自由に話し合い、仲間を作りましょう」と呼びかけた。 総会議員を選出しなかった沖縄教区から傍聴に駆けつけた役員信徒2人、1日目に退席した京都教区の中で、席に留まり続けていた信徒議員1人も出席して盛大な拍手を浴びた。 セッション終了後、石橋秀雄議長、内藤留幸総幹事も直ちに来賓として駆けつけ、内藤総幹事は、「これまで100以上の教会に説教などで訪問したが、どの教会にも、黙々と支えている信徒の姿がある。人数でいえば、牧師に比べ、信徒は50倍いる。信徒の力が、勝負を決める。主に……

【4712号】解放劇『あなたの隣人とは』 差別がなくなるようにとの願いの中で

  2日目夜7時45分から、部落解放劇「あなたの隣人とは」が上演された。最初に東谷誠部落解放センター運営委員長から「部落解放劇は差別がなくなるようにとの願いの中で上演されてきた。北村慈郎先生の戒規決定以降、このような状況の中で解放劇を上演して良いのかを私も出演者も悩み続けてきた。それは、私は北村先生の事柄は人権侵害であると言い続けてきたからである。そのような中で上演を決定したのは、すべての差別がなくなる訴えをすると共に、このことも含めて解放劇を観て共に考えたいと願ったからである」との挨拶がなされた。 劇には大きく分けて3つのグループが登場する。信仰的信念を持ちすぎた牧師とその牧師を全面的に肯定する役員は教会的権威や律法主義を象徴している。それに対する形で部落出身の青年小林と、彼に寄り添おうとする石川が存在する。3つめのグループは石川の呼びかけの中で聖書を学び、変わって……

【4712号】伝道所関連、「合同のとらえなおし」、セクシュアル・マイノリティ関連、「沖縄宣教連帯金」他

  議案第29号「教規変更(伝道所関連)に関する件」について、活発な意見交換がなされた。賛成反対それぞれに、教規における伝道所の位置づけについての真剣な意見交換であった。 現状の伝道所の位置づけが曖昧であり、課題が多くあることが浮き彫りになったが、議案名から分かるとおり、教規変更には3分の2の賛成が必要であり、修正議案も出されたが、可決に必要な233に対し、修正議案賛成210、原案賛成199でともに少数否決された。 なお、現状を放置できないという点では、ほぼ共通した認識があり、今後も、伝道所の位置づけに関しては丁寧な議論が続けられるものと思われる。 議案第32号【「日本基督教団と沖縄キリスト教団との『合同のとらえなおしと実質化』特設委員会」を設置する件】について、前総会で一度同様の議案が否決されたが、西中国教区はそれでも沖縄教区といかに向き合うかを考えて、……

【4712号】礼拝 『この岩の上にわたしの教会を建てる』

  本総会中3回の礼拝がささげられた。 開会礼拝では、司式者の角谷多美子氏(安藤記念教会)が「二つのものを一つにして下さる神が、3日間の総会の上に、導きを与えて下さるように」と祈った。また日本基督教団信仰告白を一同で告白した。 イザヤ書53章4~6節とマタイ福音書16章13~20節より、疋田國磨呂牧師(大宮教会)が「この岩の上にわたしの教会を建てる」と題して説教。「あなたはメシア、救い主」との信仰告白、これは2千年間の教会の告白である。「信仰告白」の岩の上に、主イエスは教会建設命令を与えられた。陰府の力、死と罪の力に打ち勝って、教会は建てられる。私たちは現状を憂う、しかし教会は私たちのものではない。主イエスが、私のものと呼んで下さることにより、私たちは生かされる。主イエスの教会を立てていく限り、教会は永遠に滅びない。「死にも打ち勝つ」との主の約束があるから、と結……

【4712号】戒規・教師免職巡る議案で議論沸騰

  教師戒規に関連する幾つかの議案が、前総会に引き続き、今総会最大の関心事であった。 一面に記したように、総会が開始される以前の登録、議事日程承認の段階で、早くも混乱があり、激しい議論が交わされた。 関連する議案が次のように上げられていた。 第124回神奈川教区総会が提案者となった議案30号「聖餐のあり方について慎重かつ十分に論議する場を教団に設置する件」は、議案1.常議員会において十分な時間をとって聖餐のあり方について内容的な論議を行う、と議案2.その論議が十分に煮詰まるまでは特段の法的な処置をとることを控える、に分割され、議案1.は上程されたが、議案2.は廃棄され、上程されなかった。山北宣久議長は、その理由として、戒規施行細則第6条「審判委員会において決定したるものは、最終決定とする」を上げ、「教団総会でこれを議論すると、教団総会を経なければ戒規が確定……

【4712号】全数連記で常議員選挙 27人中新人が13名当選

今総会の争点の一つは、常議員の選挙方法だった。議事が大幅に遅れ、2日目午後、第6号議案「常議員会選挙に関する件」が上程された。常議員(教師14、信徒13名)を全数連記で選出する常議員会提案だが、対案として、半数連記(教師・信徒とも7名)での選出を求める第38号議案が提案されており、一括上程された。 対案の38号議案提案者、向井希夫議員(大阪)は、「常議員会議案は1票差の可決だった。全数連記では、過半数をわずかに超える人々が議員を独占することが出来る。異なる意見の人をすべて排除する常議員会は、今日の教団状況を反映した会議、民主的な会議といえるだろうか。前36回総会同様の7名連記を提案する」と提案理由を説明した。 続いて、6号議案の常議員会での提案者、岡田義信議員(東京)が、「常議員は、教区の意見を代弁するものでなく、教団総会全体の意志決定を反映するために選ぶものだ。教団紛争以前は全数連記……

【4712号】荒野の声

  ▼大学病院への献体を遺言して2年以上前に亡くなった教会員の火葬前式を、つい先日執り行った。炉に収める前に棺の扉を開けて顔を見ることは許されない。酷いことだ。▼大学の担当者が、こんな挨拶をした。「医学部の学生は、1年生の間は、一般教養を学びます。専門の勉強は、2年になってからです。医学生といっても、19歳20歳です。普通の若者と同じで、ちゃらちゃらしている者もいます。しかし、献体された遺体に向き合う時に、ちゃらちゃらしている者は一人もありません。皆、一様に、厳かな思いにさせられるのであります。献体された方は、医学生にとって、一番最初の、一番優れた指導教授であり、そして一番最初の患者です」。▼この人は、何回も何回も、同じ話をしているのかも知れないが、しかし、深い感銘を受けた。そして、故人のしたことが決して無駄ではないと知って、慰められた。▼教団総会は、私たち人間の思いをもっ……

【4712号】第37回教団総会 教団の一致はいずこに 御霊の導きを渇望しつつ

三役一新、常議員も新人13名  今総会の最大関心事は、北村慈郎氏に対する戒規・免職処分の是非であり、その議員資格の扱いであった。本来性格が異なるはずの案件でも、このことが繰り返し議論された。問題の根底には聖餐理解を巡る問題が存在し、健全な教団を形成するためには避けては通れない議論ではあったが、ために、緊急課題である教勢、伝道、財政等、重要事項が霞んでしまった。選挙方法といい、議論の入口で大渋滞の感あり。   議員資格巡り冒頭から白熱 第37回教団総会は、10月26日から3日間、東京・池袋のホテルで開催され、総会議員400人中、開会時364人が出席した。沖縄教区は34回総会以来、連続して議員10人を選出しなかったが、具志堅篤元教区副議長が准議員として出席した。 開会前の議員登録で、北村慈郎氏の登録を巡り、内藤留幸総幹事に多くの議員が詰め寄り、受付ロビーが騒然とし、登……

【4710・11号】最後に感謝を!

2010年11月6日
  このコラムへの寄稿もいよいよ最後となった。 思えば副議長を3期6年そして議長を4期8年、計14年も三役をつとめさせていただいたことになる。 この間のお支えを感謝してやまない。批判的な関わりを続けた人々に対してもである。 そして何よりもこの間、文句も言わず教団へと送り出しつづけてくれた聖ヶ丘教会に心からの御礼を述べる次第である。 500人を超える現住陪餐会員を抱える中、副牧師も伝道師もおかずに教会形成を続け、この間会堂建築を達成しえたのは一重に教会員の祈りによる支えがあればこそである。 そして全体教会のために貢献しうることは光栄なつとめと自覚し、熱き理解を注ぎつづけてくれたからに他ならない。 この度、教団総会議長のみならず、すべての教団の関わりから離れる。そして35年間も奉仕させていただいた聖ヶ丘教会をも辞する。 もう思い残すこと……
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