第9回スイス・韓国・日本の三国間協議会実行委員会は、4月11日(月)に教団会議室で開催された。
冒頭から、東日本大震災を受けて、今年の協議会自体が開催可能かどうかが話し合われた。
まず参加予定各国からの反応が、担当幹事から報告された。スイス、韓国両国からは、教団はこの未曾有の災害への対応に集中して欲しいとの励ましをいただいた。しかし同時に、福島の原子力発電所からの放射能漏れに対する憂慮があることも表明されており、今年の協議会開催は延期することが現実的ではないかということであった。
次に日本側の受け入れ態勢についても話し合われた。協議会ではアジア学院へのフィールドトリップが計画されていた。しかし、震災の影響で、アジア学院は多大な被害を受け、非常に厳しい状況であることが報告された。
また実務的なことについては、加藤誠幹事が、東日本大震災の救援対策本部担当幹事の働きを担うことになり、差し迫った7月の協議会への対応ができなくなる可能性があることが報告された。
以上の状況を踏まえ、実行委員会は、今年7月の協議会開催を断念することとした。そして震災からの復興を考えると、教議会自体を、2年先を目処に延期することが妥当であるとの結論に達した。
なお、今年の開催を目指して組織された実行委員会は、この9回目の会をもって一度解散し、今後の取り扱いについては、世界宣教委員会にゆだねることも合わせて決定された。
(木村太郎報)