地震発生の翌12日、総幹事のもとに設置された「救援対策委員会」は、直ちに被災地に調査員4名(石橋秀雄教団議長、藤盛勇紀幹事、加藤誠幹事、森田恭一郎社会委員)を派遣することを決定した。主な目的は、教団として被災教会を問安、安否・被害について情報を収集し、僅かでも救援物資を運び、可能ならば奥羽、東北の教区議長と対応を協議することである。翌日曜日早朝の出発と決まった。
13日(日)早朝、車2台でそれぞれ埼玉、東京を出発。すでに深刻な事態となっていた福島第一原発を避け、日本海側から仙台に入ることとした。まずは新潟の十日町教会を目指す。新潟中越沖地震の際に救援活動の拠点の一つとなった十日町教会で主日礼拝を守り、新井純牧師と懇談して、アドバイスも受けた。市内のスーパーで救援物資を購入し、急ぎ被災地に向かう。新潟、山形、経由で仙台に入り、仙台東六番丁教会(東北教区議長高橋和人牧……
「この1カ月で、車で3千キロ走りました」。岩手県沿岸地域にある教会の牧師の言葉である。
北海道には及ばないにしても、岩手県は広い。なんと四国四県がすっぽりと入ってしまう広さである。そこに18の教会が、まさに点在している。けれども、それらは決して「点」としては存在していない。それこそ1カ月で数千キロという距離を移動しながら(しかも雪道を!)、相互に訪問し合い、集会に集うなどして伝道協力を推進している。これは奥羽3県(青森、岩手、秋田)において日常的になされていることである。
北東北3県は教団成立時には東北教区所属であった。戦後、広大な地域に立てられている諸教会の維持と伝道協力のために奥羽教区が創設された。
その創設以来今日に至るまで、奥羽教区では「教区の教会性」ということが語り継がれ、「一つなる教会」としての教区形成が目指されている。つまり、「それぞれ個……
信仰の灯を点し続けよう
福島で生まれ、姉と共に教会学校に通い、受洗した。1966年、獣医師である夫の赴任に伴い、夫の郷里である三宅島に移る。
夫の両親が保阪松太郎牧師と親しく、その縁で教会生活を送ることとなった。6~7人で守られていた伝道所だったが、若い母親のための会には15人も集まるなど、活動は盛んだった。
しかし次第に信徒が高齢化し、礼拝に来られなくなっていった。「保阪牧師も本当に貧しくて、私も今なら一人くらい支えられるのですけれど、当時は若くて、子どもも小さくて、力になれなかったんです」と語る。
保阪牧師が隠退、無牧となった。会堂も老朽化、'83年の噴火以前に集会は個人の家庭を転々とする状態が続いていた。鎌川さんも民宿だった自宅を積極的に開放した。この頃のことを「放浪の時代」と呼ぶ。本土から訪れたキリスト者や、東支区からの牧師・信……
URL www.uccj.or.jp
2008年10月より、日本基督教団公式サイトが正式稼働しています。
*教団新報、教団ニュースレター
毎号主要な記事を掲載しています。見出しから検索、バックナンバーもご覧になれます。
①台湾基督長老教会での宣教体験プログラム
アイラブ台湾
《6月28日~7月14日》
*内容
現地各個教会の子供、青年向け夏期学校に参加する、要英語力、35才まで
②ドレスデンでのドイツ・プロテスタント教会大会
《6月1日~5日》
*2名まで、②の詳細はwww.kirchentag.de
①・②とも
◎自己負担 往復旅費等
◎応募期限 4月15日
(必着)、書類選考あり
◎問合先 世界宣教部
(03-3202-0544)
……
網走開拓伝道の使命
神様は日本にすばらしいことを期待 森下 貴史(教団教師)
2001年4月、東京聖書学校を卒業し、伝道師として初めて赴任したのは、日本基督教団北九州復興教会でした。21世紀初めに晴れて伝道師としてのスタートをきり、この教会の出張伝道所である曽根集会所の担任教師として遣わされました。そこでの働きは、私にとって、聖書の見方、福音の見方を180度方向転換させる貴重な時間であったと感謝いたしております。
その3年間で、被差別部落出身の方や在日韓国人との出会いがあり、今でも、人権侵害を受け、義務は負うが権利は認められない世界が、豊かなこの日本にあることを身をもって教えられました。この経験が、イエス・キリストとの出会いであり、神が人になられたイエス・キリストの福音の隠された大きな柱ではないかと示されました。
私は、ホーリネスの流れ……
相原一博氏(波佐見伝道所 主任担任教師)
11年1月3日、逝去。60歳。福岡県に生まれる。'76年関西学院大学院を卒業、'77年千里ニュータウン教会に赴任、北千里教会、福岡中部教会、大牟田正山町教会、広島キリスト教社会館を経て、'98年より波佐見伝道所を牧会した。遺族は妻・相原美智子さん。
第37総会期第1回年金局理事会が、さる1月28日(金)教団会議室で開催され、教区代表理事、東京教区支区代表を含め26名(沖縄教区は欠員)が出席した。
先ず、新理事長選出に関しては、招集者である籔田安晴氏が推薦され、満場一致で年金局理事長に選任された。
次いで、常任理事には疋田國磨呂、池田浩二、中林克彦、川原正言、各理事を推薦する提案がなされ、一同はこれを承認した。年金局常任理事会は内藤留幸総幹事を加え6名で構成される。常任理事会の下には、従来通り制度検討諮問委員会と資産運用諮問委員会を設置する。
制度検討諮問委員会は中林常任理事が担当し、資産運用諮問委員会は川原常任理事が担当する。このこともあわせて承認した。
資産運用と経済状況について、2010年3月末と比較して、日経平均株価が約8%低下し、為替が円高になったので、同年12月末の資産の評価損が約……
独立的な姿勢が強い中での協力
佐野 英二
西南支区は、渋谷区、港区(一部南支区)、世田谷区(一部南支区)の3区、44の活動教会から成り立っております。その内の10教会は幼稚園を併設しています。また支区内には、キリスト教主義の学校が、大学を含め3校あり、社会施設は4施設あります。
次に東京教区における各支区の現住陪餐会員数を%で見てみます。(支区名...2003年度・5年後の2008年度の順です)
西南...27%・27%、東...18%・18%、南...16%・15%、北...22%・22%、千葉...17%・18%。数的には殆ど変化はありませんが5年後の2013年の統計が注目されます。
西南支区の諸教会は、独立独行的な姿勢が強いと言えます。その中で"協力"し合うことに着眼して、一昨年「西南支区教会フェスティバル-とにかく集ろう!……
第36総会期第10回教師検定委員会が、1月24日(月)~25日(火)、教団会議室において、委員7名全員が出席して行われた。
まず委員長・事務局報告において、第37回教団総会における昨秋の教師検定試験合格者承認について、また2011年春季教師検定試験の受験要綱送付と願書受付の状況について報告された。さらに、教師検定規則第4条変更に伴い、1年後に迫った変更規則に基づく試験実施に向けて、関係する3神学校との連絡について報告された。
次いで、2011年春季教師検定試験の準備を、以下のように進めた。
①学科試験および面接試験の日程と試験会場について確認した。個人面接は、受験者の居住地に配慮して、原則的に遠距離の方から行うこととした。
②補教師受験志願者58名と正教師受験志願者15名の受験資格を、個別に照合した上で確認した。
③他教派からの教師転入志願……