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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4708号】人ひととき 黒田 毅さん

2010年10月9日
主の山に備えあり 武蔵豊岡教会の歴史は一人の青年が東京で勉学中にキリスト教に触れ、築地美以教会で受洗し、郷里(家族)伝道を志したことに端を発する。青年の名は石川和助、黒田さんの母方の曽祖父の弟にあたる。当初入信に猛反対であった和助の父金右衛門が、不思議なことに主に捕えられ、後にドレーパル宣教師(米国メソジスト監督教会)より豊岡の地で受洗。121年前のことである。「此の地に於て初穂の献げられたる日なるを以て、教会の創立記念日と定む」(日本メソヂスト豊岡教会略史)。 金右衛門から数えると5代目のキリスト者である。物心がついた時にはすでに教会に通っていた。教会付属の「恵幼稚園」から教会学校、青年会、教会学校教師、教会役員と、「お決まりのコース」の中で育てられて来たが、人生の道のりは決して平坦ではなかった。大学卒業後継いだ家業は倒産。紆余曲折を経て28歳の時にかねてより望んでいた旅行業……

【4708号】教師検定試験公告

2011年春季教師検定試験を左記の要領で行います。 一、受験要綱と願書用紙の申し込み 受験要綱と教団指定の願書用紙は160円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。 なお、正教師受験志願者は「教師検定規則第12条②」によるものに限ります。 二、受験願書の提出 受験願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。 ①教区締切 2010年11月15日(月) (教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください) ②教団締切 2010年12月6日(月) (各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です) *受験料は正教師1万3千円、補教師1万円 三、補教師について ①「説教」「釈義」の課題テキスト 旧約 詩編 146編1~10節 新約 使徒言行録 16章6~10節 ……

【4708号】宣教師からの声 番外編

  カナダメソジスト教会の情熱的な伝道姿勢に学ぶ -明治時代の女子教育と貧民救済- 阿久沢 紀雄 (東洋英和女学院元教頭・KNL編集委員) ♪赤い靴 作詞:野口雨情 作曲:本居長世 1.赤い靴 はいてた 女の子 異人さんに つれられて 行っちゃった 2.横浜の 埠頭(はとば)から 船に乗って 異人さんにつれられて 行っちゃった   この童謡のモデル佐野きみちゃんは、1908年(明治41年)東京の港区麻布に設立された『永坂孤女院』に預けられていた孤児でした。当時のきみちゃんを引き取って育ててくれる篤志家はいませんでした。そこで宣教師が本国に引き上げる際に里親となって、少女を連れていくことにしたのです。童謡の歌詞には『異人さんにつれられて行っちゃった』となっているのですが、実はきみちゃんは外国に行く前に病気のため天に召されて……

【4708号】消息

  阿蘇敏文氏(百人町教会担任教師) 10年7月31日、逝去。69歳。清津府(朝鮮)に生まれる。'68年青山学院大学院神学科を修了後弘前学院に赴任、'75年より'96年まで大久保集会(後の百人町教会)主任担任教師を務め、'76年より'81年までは女子学院にも勤務、'97年より百人町教会担任教師を務めた。遺族は妻・阿蘇道子さん。 山野忠男氏(白岡伝道所担任教師) 10年8月16日、逝去。66歳。山口県に生まれる。'74年東京神学大大学院修了。'77年山口教会に赴任、埼玉和光教会、湯沢教会、福島荒井教会、日野原記念上尾栄光教会を経て、08年より白岡伝道所を牧会した。遺族は妻・山野裕子牧師。……

【4708号】協議会開催の準備を重ねる 第6回三国間協議会実行委員会

  第36総会期第8回スイス・韓国協約(合同)委員会が、第6回三国間協議会実行委員会として、2010年7月6日に教団会議室で開催された。 以前から報告しているように、本実行委員会は、2011年7月5日(火)~8日(金)、都内のYMCAアジア青少年センターを会場に、「平和の絆-一つの体、一つの霊、一つの希望(エフェソ4・3~4)東アジアの平和のための私たちの責任とヴィジョン」の総合主題のもとで、「第3回日本・韓国・スイス三国間協議会」を開催することを目指して協議を続けている。英文による趣意書はすでに関係諸教会に発送ずみであり、返答をまっている段階である。 加藤誠幹事は、6月に開催された西南ドイツ宣教会(EMS)宣教協議会にも出席したが、韓国三教会およびミッション21(スイス)のほとんどの幹事が欠席したため、予定していた三国間協議会のための事前打合せは空振りに終った……

【4708号】普天間基地移設問題を現地で学ぶ 第6回社会委員会

  第36総会期第6回社会委員会は、8月30日から31日までの2日間、沖縄の読谷教会で開催された。 1日目は、午前10時から釜土達雄委員による開会礼拝で始められ、続いて具志堅篤牧師及び芳澤弘和牧師から普天間基地移設問題について、概略次のように学んだ。 普天間基地は住宅の密集地にあり危険である。騒音被害も大きい。日本の政府は基地を造り、地域振興のための補助金は出しても、生産手段の導入はしない。沖縄の教会員には家族を沖縄戦で失った人が多い。天皇を守るため沖縄の者は犠牲にされた。ベトナム戦争に関しては加害者意識がある。移設の話は1995年9月4日の少女暴行事件を契機に始まったが、その後15年間迷走している。基地を辺野古に移設することは自分たちの意志ではない。 午後からは、現地の若い教師方の協力を得て、辺野古のキャンプ・シュワブ、辺野古漁港を訪れ、テントに泊まり込……

【4708号】靖国神社の成立史等を学ぶ 第5回靖国・天皇制問題小委員会

  第36回総会期第5回靖国・天皇制問題小委員会が、2010年9月6日(月)~7日(火)、日本キリスト教会館4階会議室で開催された。芳澤信委員による開会礼拝の後、報告・協議が行われた。 委員会1日目において、栗原清委員による発題「靖国神社について」がなされ、委員による質疑応答がなされた。靖国神社の成立史、またどのように神社の管理運営が行われているのか、祭儀は具体的にどのようなものが行われているのかなどを共に学んだ。そこではあらためて、靖国神社で祀られている「英霊/神」は、信仰の対象ではないことが確認された。信仰の対象とは、神であれ仏であれ相手に自己を託し、祈願する対象である。しかし靖国神社の場合、そこでは逆に人間が神(とされた対象)を慰め、神が怒って祟りを起こさないようにと機嫌をとるという心性が垣間見られる。それは戦争に対する後ろめたさの表れであり、責任問題にはっきり……

【4708号】「教会に部落解放をⅪ」のテーマで 西中国教区・部落解放現場研修会

  残暑厳しい8月29~30日、恒例の西中国教区・部落解放現場研修会が、「教会に部落解放を Ⅺ」をテーマに 広島キリスト教社会館並びに呉市・山の手会館にて、参加者47名で開催された。 29日は18時から社会館にて、小郡教会・金澤正善牧師による開会礼拝に続いて、嶌本(しまもと)敏雄さんの「向き合って生きる」という講演を聴いた。嶌本さんは、近江八幡地区の出身、同市役所に勤務し、部長職を最後に退職、僧籍を得て、現在は安土町文芸の郷振興事業団事務局長の役目を担いながら、部落解放の闘いを続けており、キリスト教の青年とも交流を続けている僧侶。講演は、その嶌本さんの市役所勤務時代、主に建築畑におられて、同和対策事業を推進する中で遭遇した様々な部落差別の実態、そしてその解放運動の生々しい話を心に深く聴かせていただいた。 講演会終了後に呉に移動し、分散して宿泊。 翌30日は……

【4708号】台湾基督長老教会と日本基督教団との青年交流会 ユースミッション2010

  赦しが無ければ、平和は訪れない 台湾の教会青年と共に過ごした14日間 今回のユースミッション(8月10日~23日)には日本から8人の青年が参加した。最初の4日間は台北に滞在し、開会礼拝、総会事務所訪問、青年活動紹介などを行った。 そして、二二八事件とその後の戒厳令下の生活について学んだ。3日目に国際日語教会の方々から体験談を伺った。最も印象に残ったのは、二二八事件で義父を失い、自分も危機一髪で逃れた老人が体験談を話し終えた後に、「でも今、台湾は平和だから、昔のことは忘れて平和を愛しましょう、わたしは二二八事件のことを赦します」と言い切ったことだ。赦すことの凄さを感じた。 5日目からは阿里山の山奥で生活した。台風の再建記念礼拝では、苦難を経験しつつも明るく力強い賛美の歌声にパワーを感じた。楽野教会での日曜礼拝では日本語の単語が頻出していて、ツォウ族……

【4708号】荒野の声

▼「鏡の前で祈ることは禁じられている...中略...目というものは、神の御心に向けられるものであって、外側に向けられたり、虚飾にそそのかされたりするものではないと考えられているのだ」。ユダヤ人社会を背景にした推理小説を著し、時にその信仰生活を詳細に描き出すフェイ・ケラーマンの作品『蛇の歯』から。▼普通は目を閉じて祈るから、自分が祈る姿は見えないし、自分だけではなく、他の人のことをも見ない筈だ。しかし、実際には、目を閉じていても、他の人をも、自分をも見ている。そして、評価したり、躓いたり、裁いたりしている。更には、他人の目を鏡として自分を見、自惚れたり、落ち込んだりしている。▼鏡の前で、祈ったらどうだろう。祈りの言葉が正直になるだろうか。もっと見てくれに拘るだろうか。それとも、恥ずかしくて、祈ることが出来なくなるだろうか。▼『鏡に映った自分の姿を眺めても、立ち去ると、それがどのようであったか……
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