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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4718号】牧師のパトーナー 全国教会婦人会連合 牧師夫人研究委員会

2011年3月5日
  神からいただく導きの中で 森稚子(牧師夫人研究委員会委員長) 世界で最初の牧師夫人は誰でしょう。マルチン・ルターの妻カタリーナと言われています。それを知ったのは、第17回全国牧師夫人の会で千葉支区牧師夫人会の皆さまの発表によるものでした。時代は違えどもカタリーナは信仰を護るために、夫と教会、地域に仕えた女性でした。多くの人々の食事を賄うため、畑を耕し、品物を売って現金を得ようとする姿は、特に会堂建築などを経験した者にとって共感できる事柄でした。 牧師夫人研究委員会は、全国教会婦人会連合の小委員会の一つです。1967年に婦人伝道専門委員会が主催した全国集会で、「私の訴え」と題し、2人の牧師夫人からの率直な発題が行われたのを機に、牧師夫人の手による「牧師夫人生活実態調査」が発表されました。その結果、牧師夫人一人で担える問題ではなく、日本の教会全体の課題であるとし……

【4718号】消息

坂上昌二氏(小石川明星教 会主任担任教師) 10年12月2日、逝去。74歳。青森県に生まれる。'58年早稲田大学を卒業、'97年准允、同年小石川明星教会に赴任、'99年受按。遺族は妻・坂上昭子さん。 西川哲治氏(隠退教師) 10年12月15日、逝去。84歳。東京都に生まれる。'49年東京大学を卒業、日本基督教神学専門学校夜間部を終了し、'49年大塚教会に赴任、'51年豊島岡教会に名称変更、02年まで牧会した。遺族は妻・西川都美子さん。

【4718号】教区コラム 東京教区東支区

三宅島伝道100周年 倉橋康夫 当支区の特徴は、伊豆諸島を含んでいることです。伊豆七島の内、伊豆大島に2教会(大島元村、波浮)、八丈島に1教会、新島に1教会、三宅島に1伝道所があります。 夫々の教会には、長い歴史があります。波浮教会も創立は1946年ですが、前史を加えると、117年の歴史があります。三宅島伝道所の場合も、伝道所開設は1955年ですが、前史を含んで本年「三宅島伝道100周年」ということになります。 そこで、支区常任委員会の提唱で、記念事業を企画しました。第一に、「記念礼拝と祝会」及び「記念コンサート」を、6月13日(月)に行うこと、第二に、記念誌を発行すること、の2つの事業を実施するというものです。記念誌の発行は、来年度にずれ込む見込みですが、前者の礼拝と催し物は、期日を定めていますから、鋭意準備に取り掛かっているところです。 当支区には、このように離……

【4718号】宣教基礎理論策定に集中して取り組む 第1回宣教研究所委員会

  2月1日に第37総会期第1回宣教研究所委員会が開催された。今期の委員は《長》宮本義弘(沼津教会)、《書》長谷川洋介(石岡記念教会)、飯田敏勝(大曲教会)、上田光正(美竹教会)、熊江秀一(新津教会)、神代真砂実(東京神学大学)、寺田信一(海老名教会)で担当幹事は道家紀一、担当職員は新名知子である。 まず初めに宣教研究所規定に基づき活動を行うことを確認した。宣研の働きについては教団内にいまだに充分な認識があるとは言えず、資料収集やデータ収集をする機関と思われがちであるが、宣教研究所規定第3条には「この研究所は研究機関であり、本教団の宣教と教会形成に関する基本的、実際的問題を研究し、常議員会並びに諸委員会等に対して研究成果を報告して、教団の宣教活動を担う」と積極的な位置づけがあり、主の御前にこの責務を果たしたい。 続いて前期委員会よりの申し送り事項の確認を行った。……

【4718号】第18回千葉県信徒大会 「つなげよう信仰の輪」の主題で

  2011年1月10日(月)、日本基督教団西千葉教会を会場にして、第18回千葉県信徒大会が開催された。45教会から234名の教職、信徒が集められ、会場は熱気に満ち溢れた。一つの教会から何十人もの参加者が与えられた教会もあったようである。大会のテーマは「つなげよう信仰の輪」。信仰の継承という縦のつながりと、教会同士の横のつながりを意識したテーマである。 大会は、第1部の礼拝からスタートした。説教者には日本基督教団総幹事の内藤留幸牧師が立てられた。礼拝ではヨシュア記24章14節~15節と、マルコによる福音書10章13節~16節の御言葉が朗読され、総幹事は説教の中で、それらの御言葉から、家庭、子どもについてを強く意識しながら、主に信仰の継承について、自身の豊富な牧会経験の中から、様々なケースを引き合いに出しながら熱く語っていった。 総幹事は、信仰の継承は現在の日本基……

【4718号】北東アジアの教会の交流と協力の基礎を築く 日韓教会交流史研究会

  2011年2月1日、日韓教会交流史研究会が韓国・長老会神学大学と聖学院大学とによる共同研究会として開催された。この研究プロジェクトは両大学と長年にわたって深いかかわりをもつ、池明観(元東京女子大学教授)、康仁徳(元韓国統一省長官)両氏の共同提案から始まった。その提案趣旨には「日韓のキリスト教史を1910年を起点に、日韓関係の未来に向けて前向きに捉えなおす。北朝鮮、中国を視野に入れ、北東アジアのキリスト教会の交流と協力の基礎を築く。また研究の基礎に第二次世界大戦後に制定された日韓両国の憲法研究を置く」と記されている。 今回は第1回目として、先行研究の学びと検討を主眼とし、3名による講演発表がなされた。 最初に、「1910年までの日本側から見た日韓キリスト教会交流」との題で、原誠氏(同志社大学神学部教授)が講演、その当時の日本における各教派の教会指導者たちの発言……

【4718号】十日町教会 「利雪・克雪」の地で

  思いを寄せ合い、祈り合い   秋に出された長期予報通り全国的に大雪となった今冬、十日町教会周辺は積雪が3メートルを超えました。過去10年で3回目ともなれば驚くほどのことではなくなりましたが、日課とは言え、毎日数時間にも及ぶ除雪作業は楽ではありません。 6年前の晩秋、新潟県中越地震の被災地となったこの地域は、まもなく訪れる本格的な降雪の季節に怯えていました。震災で傷ついた建物の補修は間に合うのか? 傷ついた家が豪雪に耐えられるのか? そんな不安が人々の心を支配していました。そもそも震災によって傷ついたのは目に見える建築物ばかりではなく、何よりも人々の心でした。ですから、皆が心に思うこと、考えること、想像する内容、それらがことごとく弱気な方向に向かっていること自体に恐れを抱きました。 そのような中、キリストを力強く証しする信徒の姿もありました。マイナ……

【4718号】荒野の声

  ▼学校新聞を編集発行する高校生男女は、ふとしたことから、郷土史の暗部とも言うべき出来事を調べ、探り出す。それは、物語の全編を通じて繰り返し現れるブレイクハートヒルの地名の由来。奴隷売買を含む市を盛り上げるために、黒人奴隷が出場する徒競走が行われた。丘の頂上に最初に駆け上がった者、一人だけに賞品が授与される。奴隷は二人三脚のように、二人ずつ足が繋がれているにもかかわらずだ。ルールはない。どんなに汚い手で競争相手を退けてもかまわない。賞品は自由。しかも当人ではなく、彼の末子の自由。▼奴隷たちは、子どもの自由と未来という崇高な目的のために、己の命も名誉も信仰も魂も、全てを犠牲として戦う。美しい目的のために、我が身を汚辱に染める。▼トマス.H.クックの『夏草の記憶...文春文庫』に描かれる一つのエピソードに過ぎないが、これが物語の全体の基調となっている。原題は、Breakhea……

【4718号】北村慈郎氏による「地位保全仮処分命令申立事件」

  「取下書」提出により審尋終結 免職無効を訴えるも   このほど、免職処分中にある北村慈郎氏が、免職処分の無効と正教師の地位の確認を東京地方裁判所に求めた(「地位確認等仮処分命令申立」)。結果は、第5回の審尋において北村氏側が裁判所に「取下書」を提出したことにより、この事件については終結となった。   免職に至る経緯   まず、これまでの経緯を簡単に振り返る。 2007年10月の常議員会において「北村慈郎氏に対し教師退任勧告を行う件」が可決され、山北宣久教団議長は北村氏宛に「勧告書」「再勧告書」を送付した。 北村氏がこれらの勧告を受け入れなかったことから、2008年7月の常議員会では「北村慈郎氏に対する戒規申立を行う件」が可決された。また、同年10月の第36回教団総会では、退任勧告の撤回・取消し要求関連の3議案が否決される一……

【4717号】恵まれます、この一言が

2011年2月19日
  越谷教会役員会で「教団議長」ということで協議会を開いた。「教会や付属幼稚園に牧師・園長の不在が多くなるのでは」と不安や反対の意見を述べる役員もいた。当然なことだ。この反対の思いを抱く役員の心を和らげたのは、「恵まれます」という一言だった。 教団総会の次の週に国分寺教会から祈祷会出席者の寄せ書きが届いた。同教会の望月麻生牧師は、かつて、静岡英和女学院時代の中学一年修養会で出会った。現在も同修養会の講師に呼ばれ続けているが、その生徒だった。 クリスマスには母教会(大宮教会)から疋田國磨呂牧師を始め76名の寄せ書きのクリスマス・カードが届いた。 1月4日には東京の朝祷会で、「教団議長のために、越谷教会のために」祈ってくださるということで出かけて行った。 「恵まれますよ」の一言が、何であるかを実感させられている。 1月の役員会では「越谷教会の牧会伝……
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