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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4727号】教師免職処分への抗議、処分撤回議案可決 神奈川

2011年7月16日

第126回総会は、6月25日、清水ヶ丘教会を会場に、正議員数237名中188名の出席で開催された。
法定議案を除けば、関心の多くは「教師免職」問題に向かい、この関連議案及び報告での質疑に、大半の時間を費やした。
教団問安使の挨拶を受けて、「何故本人に対しても資料の開示をしないのか、質問状を送った教区教師委員会にも何の回答もない」と疑問が述べられた。雲然俊美教団書記は、「資料の開示は教団教師委員会の判断に委ねられており、開示しない方針を回答している。要望は伝える」と答えた。
更に、総幹事報告に関連して、「戒規問題は終結したかのような表現が見られ、教団新報にも同様の記事がある。本人への取材もない記事で誤報だ」との主張には、「終結とは仮処分申し立て事件の終結。新報の記事は担当者と確認する」と応じた。
問安使挨拶では他に、「伝道に力を入れるのであれば、キリスト教教育主事に関する文章を議長挨拶にいれていただきたい」と強い要望も述べられた。
「各種委員選任の件」で、委員候補に北村慈郎氏の名前があったことから、激しい議論が起こった。「あきらかな教規違反だ。長く伝道していても准議員の人が多いのに、何故、違反者が常置委員会推薦で正議員か」と反対意見が述べられ、これに対して岩﨑隆教区議長が「各委員は信徒でも教師でもなれる。免職になった教師なら教規違反でも、信徒としてならよい」と答えたことから、教師は職が解かれたら信徒なのか、北村氏の代務先教会での身分の問題、更に免職に伴う年金削除など、争点が拡がったが、議論はかみ合わない印象だった。要は、教会史的に教会論的に法的に常識的な事柄なのか、そうではないのかという対立だった。
「北村慈郎教師の免職処分への抗議ならびに処分撤回を求める件」では、「第37総会で教区提案の議案を取り上げずに門前払いにした」「教憲教規には明確に未受洗者陪餐を禁止する条項はない」「教師委員会が戒規申立をしたこと自体が第36教団総会の第44号議案決議にそむく」などが、処分撤回を求める理由として上げられた。この一々に反対と賛成の論拠が上げられ、ここでも、議論は全くかみ合わず混迷を深めた。
その中で、[提案理由]と共に記された[問題の所在]の(1)で、〈「聖餐」のあり方について「教憲・教規」は何も定めていない〉と断定していることから、この議案に賛成の立場からも「明確ではないであって、何も定めていないとまでは言えない」とする意見が述べられ、結果的には、(1)を削除する修正案と、採決せず継続にする動議とが出され、158中動議は33で否決、修正案が86で過半数を僅かに超え可決された。
その他では、「議長は、准允・按手執行の採決の前に『教師検定試験に対し不当とまでは言えないが』と言うと思うが、通過儀礼になっているので、やめたらどうか」との指摘があり、岩﨑議長は「教師検定問題はいまだ完全に解決されていないが、現実には試験を受けないわけにはいかない。今後改革を求める前提として、従来どおりお諮りして採決したい」と述べた。
この取り扱いを巡り、指摘が動議として成立するかどうかで議論があったが、結果「『~不当とまでは言わないが』の文言取り消し」動議は197中賛成76で否決された。
(新報編集部報)

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