飯田さつきさんは、両親の血筋から、それぞれ大きなものを継承している。
母方の曾祖父、丹羽源一郎牧師は、開拓伝道で能代教会を立ち上げ、祖母は、伝道師として牧師を助け、「いのちの電話」の創設に関わった。祖母の2人の弟、1人の姪が牧師となった。母は教会のオルガニストを務めている。当然のように、さつきさんは、物心つかないうちから、母に連れられて、阿佐谷東教会のCSで育ち、「神様によって変えられた同世代の子に出会って」恵泉女学園の高2の冬、受洗した。大学生になって以来、CS教師を務めている。
父方の祖父はベーシスト、父はジャズスクールの学院長で、父方の血筋で言えば、さつきさんは、ジャズ家系3代目に当たる。さつきさんは3歳から、ピアノ教師の母によりクラシック・ピアノを学んだが、音楽的には、父方のジャズに心を揺さぶられるようになった。14歳から本格的に、ジャズ・ヴォーカルを学び始め、大……
伝道キャラバンで用瀬教会を訪問した。「わたしたちは週4日教会に来ています。女性信徒がお昼を作ってくれて牧師館の台所で食事をしています」と話して下さり、牧師館を案内してくださった。
牧師館に上がるように言われて戸惑った。この教会の牧師は葉以潔先生で、中国出身の女性牧師だからだ。お昼に皆で食事をする台所のみならず、居間や寝室兼書斎まで案内されて驚いた。見事に整理されている。葉牧師が着任後、平屋の家付きの土地150坪を購入、この家が新牧師館として信徒たちの力で見事にリフォームがなされた。
葉牧師は中国上海の家の教会の出身だ。祖母は100歳で召された。伝道熱心で、葉牧師のために祈り続けられたが、天に召された。尊敬する祖母の教えは「清貧」。この教えを固く守る葉牧師の生き方に教会員のみならず地域社会でも感動と尊敬を集めていると聞かされた。「葉牧師が全てを献げて教会に仕えている。だから……
さて、ザカリアは自分の組が当番で、神の御前で祭司の務めをしていたとき、 祭司職のしきたりによってくじを引いたところ、主の聖所に入って香をたくことになった。 香をたいている間、大勢の民衆が皆外で祈っていた。すると、主の天使が現れ、香壇の右に立った。 ザカリアはそれを見て不安になり、恐怖の念に襲われた。 天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。 《ルカによる福音書1章8〜13節》
予定通りにならない生活
教務教師になって思うことの一つは、牧師館の生活は予定が立たなかったということです。
牧師は仕事をたくさん抱えています。礼拝説教や聖書研究会、諸集会の準備があります。聖書を読み、注解書や関連する書物を調べます。一つ一つ心をこめて用意するには、かなり時間がかかります。他にも週報を作り、……
東アジアで初の総会開催
第10回WCC総会が10月30日~11月8日、韓国釜山のイベント会場BEXCOで開かれ、「命の神よ、正義と平和へと導いてください」をテーマに、世界のキリスト教界各派の代表が集まり、10日間の協議のときを持った。
発展の目覚しい釜山の開発地域の中核にある壮大な会場を、アフリカ、アジア、カリブ海、ヨーロッパ、南米、中東、北米、太平洋地域の各国の顔、色とりどりの服装が埋め尽くし、会議の中にも歌や踊りのパフォーマンスも随所にあり、壮観だった。
とりわけ、東アジアで開かれるはじめての総会とあって、韓国の国家と教会の力の入れようは大変なものだった。韓半島の分裂の問題など現在の韓国の状況を世界に知らせる機会が多く持たれた一方で、韓国の福音派の人々はWCC総会の開催に反対し、開会の前には1万人に及ぶ反対集会が行われたという。
今回のWCC総会は韓国だけで……
「ヨセフがいません!」ヨセフ役を担うことになった息子が教会のページェント練習初日を風邪で欠席したとき仲間が叫んだ言葉だそうだ。ヨセフが欠けても、マリアが欠けてもクリスマスはない。▼ページェントには、その他、当然、天使たち、羊飼いたち、東からの博士たちも登場する。加えて幼稚園のページェントには、皇帝の勅令を告知する兵士たち、救い主の父母となる夫婦がベツレヘムで訪ねる宿屋の役もある。どの役もクリスマスに必要とされている。▼子供たちには、救い主お誕生の喜びをたくさんの人たちに伝える役を、神様が皆にくださったのだ、と励ましている。ページェント当日、複数人で担う役は何とかなるとしても、一人役に欠席があると代役手配は大変だ。ひとりも休まず負った役割を果たしてもらいたい。▼使徒パウロは、目が手に向かってお前は要らないとは言えない、と仲違いするコリント教会に実に分かりやすく説いた。あの人は要らない、この……
11月7日、38総会期教団救援対策本部第10回(通算第27回)会議を、教団会議室にて開催した。
まず、10月31日現在の国内募金総額が6億1973万6216円、海外からの献金は2億5555万3946円となっていることが感謝をもって報告された。
続いて救援対策室から、救援対策本部会議予算の執行状況、UMCOR(アメリカ合同メソジスト教会海外災害支援部)への支援申請内容と支援決定通知、救援対策本部委員による各教区での報告会開催計画、被災地での音楽イベント計画、各支援活動拠点と被災地(釜石の仮設住宅など)の現状等の報告がなされた。
これに対して委員からは、ボランティアワークの内容の確認(被災者支援から、農漁業の通常の生活・営業支援となっていないか)と、今後のボランティアのあり方を検討する必要があるといった意見が出された。
被災教区報告として、奥羽教区からは、新生……
10月28、29日の両日、宮城県内において「統一原理問題三教区合同研修会」が行われた。
これは当初、東北教区の「カルト問題研修会」として計画されたものだが、東京・西東京教区からも参加者が与えられ、三教区合同研修会としての開催となった。東北教区ではいくつもの相談が数名の担当者に集中している現状から、カルト問題対策の担い手を広げるためにこの研修会を設定した。
「カルト問題とは何か」では、組織的・計画的手法によって自由意思による自己選択なしで取り込まれるプロセスがマインドコントロールであり、それによって財産や労働力を搾取するのがカルト団体である、という定義が示され、キリスト教系だけではなく仏教系やその他の宗教タイプ、ボランティアや合唱団、スポーツサークルなどの文化活動タイプ、政治運動などを含めた多種多様な姿で増加していること、そしてそれらは大学などの教育機関や被災地にも入り込ん……
10月17~18日、統一原理問題全国連絡会が全国35名の代表を集め(内3名は仏教界、3名は他教派から参加)教団4階会議室で開催された。
昨年の連絡会は9月3日に統一協会教組文鮮明が死去、6~14日にわたって「聖和式」(葬儀)が行われている最中での開催であったが、その後の統一協会内の混乱が始まっている(後継者であった息子たちの失脚、集団結婚式を嫌がり家出する二世の日本人信者続出、中心地韓国清平での日本人女性信者焼身自殺、腐敗幹部に抗議しての献金拒否運動…等)中での開催となった。
曹洞宗龍潭寺住職別府良孝師「統一協会に協力する聖職者達」と、日本聖公会の練馬聖ガブリエル教会卓志雄司祭「日本における韓国カルト集団の起源と現状」の講演がなされた。
別府師は、文鮮明「聖和式」委員として宗教界から多くの聖職者たちが名を連ねている実態を協会側の具体的資料を証拠に指摘。
更……
野田文子氏(隠退教師)
13年10月25日逝去、89歳。東京都に生まれる。'55年日本聖書神学校を卒業。'57年新丸子教会に赴任、'97年まで牧会し、隠退した。
遺族は夫・野田市朗さん。
大木英二氏(隠退教師)
13年11月1日逝去、91歳。栃木県に生まれる。'50年受允、足利東教会に赴任、'54年受按、大館教会、弘前教会、日下部教会を経て、'92年まで花輪教会を牧会し、隠退した。
遺族は息・大木愛一さん。
「救いの泉」として働きを担う
東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」開所式が11月1日、東北教区センターにて行われた。開会礼拝として小西望東北教区議長により、イザヤ書第12章1節以下が説き明かされ、我々の罪としての原発の問題と関わりながら、「救いの泉」から御恵みを汲む放射能問題支援対策室「いずみ」の働きが示された。
続いて「いずみ」の顧問であり、みやぎ脱原発・風の会代表篠原弘典氏より、「福島原発事故による放射能被害と向きあうために」と題して記念講演会が行われた。
原発事故による放射能被害の現状が語られ、またそのことに対しての政府の見解の問題点も明らかにされた。「1990年、ICRP(国際放射線防護委員会)勧告は、一般人年間被曝限度を1ミリシーベルトとしました。それは1900年代から続けられて来た放射線研究によって示された数値であります。100年間の歴史的研究成果として示……