東日本大震災国際会議(仙台・東北学院大学)のために実行委員会が立ち上げられてから1年が経ち、開催まであと2カ月を残すのみとなった。教団がこの種の国際会議を主催するのは初めてのことで、はたしてできるのかどうか、当初不安があった。しかし、1年かけて準備をする中で、道が開けてきた。現時点で、参加者は海外から50名近く、全体で200名近くの会議となる見込みである。
この国際会議は、東京電力福島第一原子力発電所事故の問題を正面から取り上げる。これは、我々にとって大きな挑戦である。しかしこれは、被災者支援活動の中から出てきた必然であると考えている。地震、津波の被災者に対しては、なんとか支援の手をのばすことができたが、原発事故による被災者に対しては無力感を味わった。問題があまりにも巨大だからである。
これに対して我々ができる良いことは、海外の諸教会と力を合わせて国際会議を開き、メッセー……
見よ、わたしは新しい天と新しい地を創造する。初めからのことを思い起こす者はない。それはだれの心にも上ることはない。
代々とこしえに喜び楽しみ、喜び躍れ。わたしは創造する。見よ、わたしはエルサレムを喜び躍るものとして その民を喜び楽しむものとして、創造する。《イザヤ書65:17~18》
極めて良かった
新しい年の歩みが始まった。この新しい年の初めに「見よ、わたしは新しい天と新しい地を創造する」(イザヤ書65章17節)との御言葉が示される。
創世記1章で神の「天地創造」の業がなされたところで「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった」(創世記1章31節)と、このように記されている。「極めて良かった」天と地がなぜ再創造されなくてはならなかったのか。
それは、私たちが神の前に生きる存在であることを忘れ、自分の喜び、自分の楽しみのみを求める存在……
このクリスマスの祝会にはハンドベルを演奏させてもらう機会があった。一番低いベル一音だけを楽譜どおりに打ってゆく。もともと楽器は得意なほうではない。冷や汗ものだった。音を楽しむにはほど遠かったのは確かだが、皆で音を合わせひとつの音楽を作ってゆくことの楽しさはいくらかでも経験できたように思う。▼聖夜礼拝では高校生のハンドベル演奏を聴いた。良く訓練され練習を重ねてきた成果は見事なものだった。ところがハンドベルチームを指導する教師は、生徒たちがもっと音楽を楽しんでくれるといいのだが、と言っていた。高みに近づけば、またそれは大変になるということであろう。▼一方、子供たちの素朴なクリスマスページェントに、主の御降誕が十字架へと繋がってゆくことを聴き取った大人たちもいた。子供たちとて小さな心を緊張させて降誕劇に臨んだはずである。けれども、その子供たちの素直な言葉に、歌に、この季節覚えるべき大切なメッセ……
第38回総会期第3回宣教委員会は11月11日〜13日の日程で開催された。今回は地方教会の宣教の課題を共有し祈りを合わせるという趣旨で四国教区南予分区・高知分区の諸教会・伝道所を訪問した。
初日、四国教区伝道協議会に出席、張田眞委員長が挨拶した。八幡浜教会が開拓に取り組んでいる三崎町へ移動。翌朝、集会場として用いられている「たちばな旅館」にて森分信基牧師より伝道報告を受けた。
八幡浜教会へ移動し、信徒たちも交え教会幼稚園の働きを含む宣教の課題に祈りを合わせた。その後、知花龍磨牧師が代務を務める伊予吉田教会へ。信徒1名でも教会を閉鎖することなくこの地に福音を灯し続け、現在4〜5名で礼拝を守る。教区互助を受給しつつも教師を代務者として送り出している三間伝道所(知花龍磨牧師)へ向かい、90歳を超える姉妹の教会を支える熱き祈りと証しに宣教委員会は皆、小さくない感銘を受けた。
……
第38総会期第4回教師検定委員会が、11月14日、教団会議室において、委員6名の出席(欠席者1名)によって行われた。
聖書朗読と渡部和使委員長の祈祷をもって委員会は開始された。
おもな議事は、2014年春季教師検定試験に向けたものとなった。
まず申請のあったコース認定・課目認定を行った。そののちに、教師検定規則第4条3号対象者の科目認定が時間をかけて行われた。
またこの委員会で、「教師検定試験受験の手引き」の改訂を終えることができた。特に大きな内容の追加や変更はないが、受験する者にとってより使いやすいものとなった。受験者はよく読み、試験に臨んでもらいたい。
また、「教師検定規則第6条⑥実施に関する件」も審議された。実施に際して、具体的にどのように行うか、その内容と日程が協議され、決定した。
2015年春季教師検定試験から実施されるので、神学……
2013年12月、震災より2年9ヶ月が過ぎた。現在もなお避難している人々の数は、28万人を数える。28万人という数字は、中核市(人口30万人以上)には及ばないものの、特例市(人口20万人以上)をはるかに上回る数字であり、東北6県の県庁所在地と比較すれば、山形市の住民(25万人)全体が避難するより多くの人々が仮設住宅等での生活を今も続けている現実を意味している。
教団救援対策本部では、昨年に続き今年も又、仙台、石巻、遠野の各センターが主催して被災地でのクリスマス集会を行った。以下、その報告である。
【エマオ仙台・エマオ石巻】
12月10日〜12日にかけて、七郷中央公園仮設、荒井7号仮設、荒井2号仮設でクリスマス昼食会を行った。参加者は、計31名であった。
さらに12月21日には、七郷中央公園仮設でクリスマス集会(25名参加)を行った。仮設自治会からの挨拶に続き、エ……
第3回韓国協約・スイス協約合同委員会が11月21日、教団会議室で開かれた。
11年7月に東京で開催の予定であった日本・韓国・スイスの三国間協議会は東日本大震災の発生で中止となったため、14年3月の東日本大震災国際会議に合流して開催することになり、韓国・スイス協約合同委員会はその準備にあたっている。国際会議の期間中に、これら3国による協議と交流の機会が設けられ、各2国間の協議も行う予定である。
11年の三国間協議会にはスタディツアーを予定していた関係で、この国際会議においても、3月14、15日の石巻・女川方面へのスタディツアーを、韓国・スイス協約合同委員会は現地実行委員会と連携協力しつつ、あわせて担当する。
特に参加者が東京に帰着した後の対応などについて具体的な検討を行った。(石田周介報)
東京教区・西東京教区教会幼稚園連合会は、旧東京教区時代から、年2回、研修会を行ってきた。
ここ数年は、夏に教師向けの研修会、秋ないし冬に園長・設置者向けの研修会を行っている。もともとは年2回、教師向けの研修会を行ってきたが、昨今の幼稚園を取り巻く状況の変化(具体的には子ども・子育て支援新制度)から必要に迫られ、園長・設置者、また教会役員などを対象にした研修を行うようになった。
去る1月13日、キリスト教会館会議室にて行われた園長・設置者研修会は、他教区からの幼稚園を含む25の教会幼稚園から38名の参加を得て、開催された。
講師は深井智朗氏(金城学院大学教授)、また、発題を久下彰氏(代田教会員・代田幼稚園園長補佐)が担当した。
深井氏は、金城学院大学の草創期を支えたエラ・ヒューストン宣教師の経験を通して、マシューズの教育論に触れつつ、「識別し、見分け、決断す……
泉 隆氏(隠退教師)
13年1月7日逝去、87歳。東京都に生まれる。51年日本基督教神学専門学校卒業、同年九十九里教会に赴任、木更津教会、大貫教会、明治学院高校を経て、87年より96年まで明治学院大学に務め、08年隠退した。
遺族は、妻・泉千代子さん。
田中保夫氏(隠退教師)
13年12月8日逝去、84歳。福島県に生まれる。59年日本聖書神学校を卒業、同年猪苗代教会に赴任、70年より10年まで清和伝道所を牧会し、隠退した。
遺族は、妻・田中偕恵さん。
1861年11月、神奈川に上陸した宣教師ジェームズ・H・バラは、7年間の横浜生活をする中で、女性の教育が充分になされていない現実や、日本女性と外国人との間に生まれた子どもたちが、周囲から軽蔑され疎外され、物乞いや放浪している哀れな姿を見た。そこでJ・バラは米国のキリスト教関係の団体に、子どもたちの救済と女子教育を強く訴えて、女性宣教師の日本派遣を熱心に要請した。
その要請に応じたのがWUMS(The Woman's Union Missionary Society of America for Heathen Lands 米国婦人一致外国伝道協会・女性のための女性のミッション)であり、3人の女性宣教師がその要請に応えたのだった。プラインは「キリストが私を呼んでいる(召命=calling)」、ピアソンは「我、もし死ぬべくば、死ぬべし」(エステル記4章16節)、クロスビーは「全身全霊……