2015年の宣教師会議は3月22日~26日にかけて京都の関西セミナーハウスを会場にして開催された。参加者は62名。内容は大きく3つに分けられる。
一つは教団の将来にも関わるディスカッション。二つ目は京都のキリスト教と関連する歴史を深く知るプログラム。三つ目は宣教師の交わりを中心に据えたプログラムである。今年は派遣元(海外教会)にも招待状を出した結果、合同メソジスト教会から2名、アメリカ合衆国長老教会より2名、台湾基督長老教会から3名が参加した。各教区にも参加を呼び掛けた結果6名の教区代表の参加を得た。62名の参加者のうち、英語を母国語とする人は20名に満たない。それゆえ23日正午までは日本語で会議が行われた。
23日午前中に行われた第1回目のパネルディスカッションでは、「パートナーへの期待」というテーマで、教区を代表して邑原宗男奥羽教区議長、宣教師を代表してルツ・ウェーラー牧師(魚津)、ジュディー・チャン牧師(合同メソジスト教会・世界宣教局副局長)がそれぞれ発題した。第2回目のディスカッションのパネラーは秋山徹世界宣教委員長、ディバン・スクルマン宣教師(台湾基督長老教会から北海教区へ派遣)、チューン・リムアメリカ合衆国長老教会アジア担当幹事で、主題は「パートナーへの展望」であった。
24日午後はティモシー・ボイル宣教師の案内で主に戦国時代のキリスト教に関わる歴史に触れた。特に記憶に残るのは臨済宗の妙心寺に保存されているイエズス会の南蛮寺にあった鐘である。一同興味深く住職からその謂れを聴いた。
25日の午後は茶室でのお点前を経験するプログラムとキリスト教画家の渡辺総一氏による講演が持たれた。渡辺氏の講演は、実際に関西セミナーハウスに展示している絵画を用いて行われたため、具体的な示唆に富むものであった。
朝のディボーションは石橋秀雄教団総会議長と荘孝盛台湾基督長老宣教委員長が担当した。特に荘牧師によるディボーションの会場に能楽堂を使用できたことは感謝であった。(加藤 誠報)