第38総会期第5回信仰職制委員会が、8月4日~5日、第1日は大久保の教団会議室で、第2日は近くの日本福音ルーテル東京教会の会議室を借りて行われた。委員長が急病で欠席のため書記が代行し、委員6名の出席により、今総会期最後の委員会の議事を行った。前回の委員会以降に出された諮問はなかったため、今総会期の活動を振り返っての評価と展望、並びに、次の総会期の委員会への申し送り事項について検討、協議した。
今総会期は、前総会期の委員会からの申し送りを受けて、「教憲」の学びを継続した。また式文の刊行を目指して、『式文(試用版Ⅰ・Ⅱ)』の検討に着手し、式文における聖書や讃美歌の取り扱いについても検討した。さらに『教憲教規の解釈に関する答申集』(2010年12月)以降の答申をまとめた追録を冊子として頒布することとした。なお今総会期は、委員全員が男性であったため、委員選任の際に配慮を求めることとした。
次の総会期の委員会に対しては、特に4つの事項を申し送ることとした。
⑴式文の刊行を目指して、前向きに議論を積み重ねること。⑵礼拝の大切な要素であり、信仰の表明でもある讃美歌について、少なくとも、その研究や編集に信仰職制委員会が関わることができないかを検討すること。⑶戒規施行細則の信徒の戒規の規定は十分とは言えないため、改訂に向けての検討を引き続き常議員会に求めていくこと。⑷前総会期の委員会から申し送られた「教憲のコメンタール」作成の課題を、継続して検討すること。
なお、⑴の具体的な作業において、式文の文言の改訂に先立ち、式文全体の核となる「礼拝指針」を明確にすること、式文と教憲教規との対応を明確に示すこと、「式文を用いる礼拝」の歴史や形式を踏まえること、刊行は、新しい聖書翻訳が出版される時期を目処とし、式文で採用する聖書本文についても十分に検討することを、留意してほしい事柄として付記することとした。(東野尚志報)