教師転入・宣教師受け入れの課題を協議
日本基督教団と在日大韓基督教会(以下KCCJ)とは、宣教協約を結んでいる。毎年6月には湯河原にて、両教団の代表者による協議会を開催し有意義な交流の場となっている。
今年の協議会で話された事柄の一つとして、(KCCJからの)「転入審査」があげられた。それを受けて、教団とKCCJとの間で「教職者人事に関する協議会」を設けることが決定された。
構成メンバーとして、教団からは、雲然俊美(教団書記)、長崎哲夫(総幹事)、加藤誠(世界宣教担当幹事)、道家紀一(教師・教師検定担当幹事)、KCCJからは、金性済(KCCJ名古屋教会牧師・総会長)、李根秀(KCCJ大垣教会牧師・機構改革委員長)、鄭然元(KCCJ大阪教会牧師・宣教委員長)、金柄鎬(KCCJ総幹事)を選出した。
第1回目の協議会は、9月8日、2回目は12月8日に行われた。2回にわたって協議されている事柄は主に以下の二点に分かれる。①教団の教師に転入する際の問題、②教団の教師に宣教師として受け入れる際の問題。
現在、教団の教師に他の教派から転入するにあたっては審査基準を厳しくする方針が打ち出されている。これについて、KCCJより宣教協約を結んでいるということは「職制を認め合う」ということであるから、このことを考慮した審査を行ってほしいとの申し出がなされた。この件は教師検定委員会と相談しながら判断すると答えるに留まった。
教団の宣教師として受け入れるかどうかは、宣教師人事委員会が扱うが、転入審査のようなことはしていない現状が伝えられた。ただし、転入する教師にも言えるが、教団の教会に仕えるには日本語能力の取得が求められる。インターン制度(教育期間)などを設けるなど前向きの方向も協議されている。(道家紀一報)