【4834号】東日本大震災 被災地のクリスマス 

小学生のための支援活動 エマオ石巻
 12月24日、25日、いしのまきっこ広場のクリスマス会を開きました。いしのまきっこ広場は、エマオ石巻近隣の被災した小学生のために遊び場をつくろうと始められた支援活動です。今年度に入ってからは小学校の長期休みに開いています。今回は新たな試みとして、震災直後から高校生ボランティアチームを派遣し、まきっこにも関わり続けている明治学院東村山高校のOB3名が中心となり、企画から当日の進行まで行ってもらいました。

 24日は、午前中冬休みの宿題をする時間を持ち、お昼には子どもたちがサンドイッチの具(タマゴ、ツナ、ハムチーズきゅうり)を作り、デザートでプチケーキにデコレーションをして皆で美味しく食べました。午後は科学実験でバスボム(入浴剤)を作りました。重曹、クエン酸、塩、食紅に水を少し加え混ぜたものを様々な型に入れて固めました。まず作り方を教えてもらい、それから自分たちで実際に作りましたが、皆真剣な表情でした。帰り際にはボランティアの方が用意してくれたクリスマスツリーにかかったプレゼントを貰いました。この日は21名の参加があり、ボランティアワーカーは3名でした。

 25日は、午前中クリスマスカード作りをしました。様々な紙を切り貼り、切り抜きしてカードを作り、そこに家族へのメッセージを書き込みました。お昼から、明治学院東村山高校の現役生チームが合流し、皆で手巻き寿司を作って食べました。午後はチョコレートフォンデュを、板チョコを削って溶かし、果物をむいたり切ったりする作業から子どもたちにやってもらいました。たくさん用意した材料はあっという間になくなりました。この日は10名の参加があり、ボランティアワーカーは10名でした。
震災から5年近くが経ち、子ども支援に特化した団体が定着してきたり子どもたちが道ばたで遊ぶ姿も戻ってきたりと、遊び場が徐々に増えつつあるのは喜ばしいことです。それでも長期休みなどに子どもたちを安心して預けられる場所があることは親御さんたちもありがたいようです。私たちの主イエス・キリストが社会のなかで小さくされた者のところに生まれた意味を改めて思い巡らすクリスマスとなりました。(深谷有基報/エマオ石巻専従者)

 

仮設住宅、最後のクリスマス エマオ仙台
 エマオ仙台では2つのクリスマスを祝いました。

 まず12月23日に、七郷中央、荒井2号、荒井7号公園仮設住宅合同クリスマス会を実施し、26名の方が参加しました。

 仙台では2016年春を仮設の「退去期限」としており、すでに多くの方が仮設を出ています。仮設集会所でのクリスマス会もこれで最後になる中で、今も仮設に残っている方はもちろん、復興住宅や新しい場所へと移った方も集まりました。

 嬉しかったのは、エマオ石巻がお茶っこに通っている仮設から料理人の方が仙台まで来て、マグロ寿司を振る舞ってくれたことです。しかもそのマグロは、仮設自治会長が仕入れて来てくれたものでした。

 出席者から「1分スピーチ」をしてもらいました。強く印象に残ったのは、「仮設を出たけれど日中は一人きり。仮設に戻りたいと願う時もある」と2名の方が語っていたことです。仮設を出ることは避難生活をようやく終えることでもあり、とても大きな一歩です。けれども、4年以上仮設でつくり上げてきた支え合いのコミュニティを離れ、新しい住環境・人間関係へと踏み出していくことは、特に高齢の方や様々なハンディのある方にとって、ストレスの大きい時でもあるのです。

 もう一つのクリスマスは、12月25日若林区笹屋敷公会堂を借りて行われた、ささっこクラブ「クリスマスパーティー」です。18名の子どもたちが参加し、仮設に住んでいる子も、津波被災地である笹屋敷地区に帰って来ている子も、他の地区に住む友達も来てくれました。桜美林大学、東北学院大学、近江兄弟社高校からワーカーが来て一緒に盛り上げてくれました。

 笹屋敷出身の聖学院大学生は、震災前こんな風にみんなで集まって遊ぶということはなかったので、ささっこたちが羨ましいと言ってくれています。ささっこ達の声が地域に響くことを、地域の方たちと共に喜んでいます。

 「インマヌエル(神は我々と共におられる)」(マタイ1・23)のクリスマスを胸に、「仮設の最後まで」、そして「ささっこクラブ」を大切にしていきたいと祈っています。
(佐藤真史報/エマオ仙台専従者)

 

仮設住宅から復興住宅へ ハートフル釜石
 被災後5回目のクリスマスを迎えました。

 震災から4年9か月を経て被災地の情報がメディアに取り上げられることも少なくなり、遠方からでは復興が進んでいるものと思われがちですが、現実の被災地はまだまだの状況を呈しています。

 釜石ではいまだに64団地4500名の方々が仮設住宅住まいを余儀なくされています。徐々にではありますが、復興住宅の建設が進み、現在3つの復興住宅が完成し新しい生活を始めた方がおり、2016年秋には市中心部にたくさんの復興住宅が完成予定で、入居を心待ちにしている方々が数多くいます。

 一方 自宅再建の方々は、土地の嵩上げ工事が予定通り進まず、待ちぼうけの状況の中で仮設集約での転居を強いられ、不安の中に過ごしている方々がたくさんいます。仮設住宅からの転居者が少しずつ出てきて寂しさを募らすことになっています。

 そのような中で、今年は13ヶ所の仮設住宅と2ヶ所の復興住宅でクリスマス会を行いました。日本基督教団が活動支援母体であることを皆さんに直接伝える唯一の機会である降誕祭で、神様の恵みが夫々の方にあるようにと、祈りました。126人の方々が集まり、イエス様のご降誕を祝いました。

 このために2人のボランティアの方々が駆けつけてくれて、声高らかに讃美歌を歌い、神様を讃美いたしました。

 教団担当幹事の飯島信牧師からクリスマスメッセージを聞き、讃美歌を歌い、クリスマスケーキを共にし、祝いの時としました。センターで用意したプレゼントも喜んでもらいました。

 集まった方々からは「本当に嬉しい」との声を聞くことができ、活動を続けてきた喜びを感じるひと時でありました。

 仮設住宅での生活の終わりが少しずつ見えてきていますが、問題は時間とともに増えてきています。支援センターの働きがますます用いられて行きますように、皆様の祈り、支えをこれからも宜しくお願い致します。(平田信之報/ハートフル釜石専従者)

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