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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4620号】日本基督教団年金の過去・現在・将来

2007年2月17日
髙橋 豊 ・はじめに 1.一九六四年度に発足した教団年金制度については、四〇年余りの過去があり、その結果として現在がある。 そして将来については、在職四〇年の教師が隠退され終身遺族年金を含めて考えるとき六〇年余り先までを年金数理を用いて考えねばならない。 ・過去 2.制度発足前に隠退された教師のために、教団は現行の教師退職年金制度とは別に、謝恩金制度を維持してきた。この二つの制度を維持するために、信徒運動として「隠退教師を支える運動」が一九七八年の第20回教団総会で承認され現在年額7千万円がささげられるまでに成長してきている。そして謝恩金制度がその使命を全うする見通しも得られていることは感謝である。 3.教師退職年金制度は、掛金制を導入しつつも給付の格差を小さくし連帯互助の制度設計がなされている。 一九六四年度発足後、過去勤務債務(積立不足)が発生し次第に……

【4619号】牧師不在の祈祷会

2007年2月3日
水曜日夜の祈祷会は会議や出張で牧師が不在となるときがある。そういうときはその週の担当役員が主体となって集会を行う。必ずしも担当役員が奨励を行うのではなく、担当役員が奨励者を決めるのである。いつもは牧師が奨励をしているが、教会員が奨励すると、いつもより出席者が多い。奨励者を励ます意味もあり、ぜひ証を聞きたいのである。 以前、水曜日の祈祷会は教会員が順番に奨励を担当した。そのときは結構使命を持って臨み、出席者が多かった。順番制が良かったのは、自分が奨励を行う前の週の祈祷会には、様子を知るために出席するからである。従って、その頃の祈祷会の教勢は増えていた。しかし、一巡して二回目となると、今回はパスという人が多くなり、結局また牧師が奨励を担当するようになった。 しかし、教団書記を担うようになってから、水曜日の祈祷会を留守にすることが多くなった。そのため、教会員に奨励を委ねるのである。牧師が不在……

【4619号】人ひととき 菅原 哲男さん

受けとめる愛 菅原さんが福祉の仕事に関わるきっかけとなった出来事は、学園紛争時代、ボランティア活動で訪問した婦人保護施設で起きた。施設を無断外出した女性が戻ったところを、寮母が厳しく咎めた。すると女性が逆上し、寮母に向かい自分の境遇の悲苦を訴え、ナイフを振りかざした。そのとき寮母は女性と向き合い、覚悟を決めて言った。「いいわ、私の命をあなたにあげる!その代わり、私の分もちゃんと生きて頂戴!」。すると突然その女性は「うわー」と、叫びとも悲鳴ともつかない声を上げ、自分に向けてナイフを切り下ろした。相当な重傷を負い、長い入院生活を経て施設に戻った彼女は「今まで私を利用し騙す者しか周りにいなかった。でもこの寮母は私に命をくれると言った。こんな人と生まれて初めて出会った」と言って、その後生き方がまっすぐに変えられたという。 この壮絶な出来事を通して、菅原さんの人生も変えられた。 「自分は偉……

【4619号】北海教区「年度修養会」 北の大地の豊かさ~命のパッチワーク~

北海教区では、毎年度「年頭修養会」という大きな修養会が行われています。基本的に一月に開かれるこの集会を各地区が交替で企画することになっています。今年度は雪の多い道北地区の担当ということもあり、十一月三日、四日に新富良野プリンスホテルで「年度修養会」という名称で行われました。一九五〇年代に日本キリスト教会の集団離脱後この「年修」が北海教区にとって欠かせないものとなり、今年で五五回目を迎えました。全道から全世代が参加できるので、今回五〇〇名以上の参加申し込みがありました。教師や信徒、子どもや大人が北海教区の宣教課題の重要性を学び、交わりを深め、賜物を分かち合い、そして一人ひとりが神の民として招かれている確信を得ることができるのは「年修」です。 今回のテーマは、多様性(パッチワーク)こそが私たちの豊かさであり、私たちの命を支えているということから「北の大地の豊かさ~命のパッチワーク~」となりま……

【4619号】牧師のパートナー

主に導かれて 西八條久江(福岡玉川教会員) 一九七五年十月、水郷の地、近江八幡教会で、当時、ヴォーリズ記念病院でチャプレン、近江八幡教会担任教師をしていた夫と結婚したのが牧師のパートナーとなった出発でした。ここでは、CS教師の奉仕をさせていただく位で、新婚時代を楽しく過ごしました。約二年後、牧師の妻として初めての現場に遣わされることになります。最初は、雪深き地・長岡教会、次は肥後の地・熊本草葉町教会、そしてエネルギッシュな地・福岡玉川教会で現在過ごしています。 長岡教会では、若い私たちを教会の方々が寛容な気持ちで受け止めてくださり、十九年近く過ごしました。子どもたちが小さい時、地域で子育て中のお母様方を誘い、教会を会場に共同保育会を開きました。子どもたちも、友だちがたくさん出来て楽しく遊びました。また、当時、新潟地区では、牧師家族会が持たれており、我が家の子どもたちは牧師の子ども……

【4619号】お知らせ、訂正

★HIV/AIDSからのメッセージ/時=2月17日14時~17時/所=女子学院会館/講師=生島嗣氏/参加費=千円/主催=全国キリスト教学校人権教育研究協議会 関東ブロック/問合せ=NCC教育部TEL・FAX03-3202-0321 ■訂正 4617・18号1面荒野の声欄、「水沢教会」を「土沢教会」にお詫びして訂正いたします。

【4619号】消息

中野節子氏(無任所「別帳」教師) 十一月十七日、逝去。九〇歳。大阪市に生まれる。一九三八年ランバス女学院神学部卒業。吹田教会、洛東教会教師を務め一九四二年休職した。遺族は甥の信さん。 井上隆雄氏(無任所教師) 十二月七日、逝去。三七歳。兵庫県に生まれる。一九九二年関西学院大学神学部卒業。二〇〇三年准允受領。遺族は父の和雄さん。  

【4619号】常設委員会等選考結果

★=招集者、○=信徒 【宣教委員会=七名】 ★高橋 潤(中京)、米倉美佐男(聖和)、○小中乃芙子(永福町)、川崎善三(米子錦町)、東島勇人(益田)、篠浦千史(さや)、知花正勝(与那原) 【伝道委員会=七名】 ★北 紀吉(愛宕町)、山本光一(北海教区)、渡辺兵衛(青森)、竹井真人(波浮)、○大見川昭子(大阪)、土肥 聡(室戸)、具志堅 篤(読谷) 【教育委員会=六名】 ★岸 憲秀(千葉本町)、塚本潤一(高崎)、真壁 巌(相愛)、加藤 誠(静岡一番町)、○筧 伸子(茨木東)、池上信也(三瓶) 【社会委員会=六名】 ★張田 眞(鳥居坂)、柴田 彰(川谷)、西之園路子(蒲原)、上地 武(大正)、○土井しのぶ(高梁)、安田和人(小倉日明) 【世界宣教委員会=五名】 ★木下宣世(西千葉)、若月健悟(国分寺)、友川 栄(上星川)、伊藤瑞男(静岡)、上内鏡子(神戸イエス団) 【教師委……

【4619号】教区コラム 西南支区

伝道の熱意 岸 俊彦 山北宣久教団総会議長は、教団のこの四〇年を「荒野の四〇年」と振り返り、様々な誤りについて神の御前に懺悔しました。西南支区も振り返りますと、分区時代に比べて、例えば受洗者数は四〇年前の二割にすぎません。その具体的な原因は何かについて残念ながら十分検討がなされている訳ではありません。 私たちの目の前にそうした事実を突きつけられながら、二〇〇六年度、開拓伝道によって始められた支区内二つの教会が創立五〇周年を迎えました。その内一つの教会は新しい会堂を建てることができました。混乱や停滞の中でも着実に福音は前進しました。 その二つの教会に開拓当初の話を伺うと、かつての西南分区の中で、もう一人の教職を加え、世代もほぼ同じ若い教職が、三人でお互いよく連絡をとりあって刺激しあいながら、それぞれの場で伝道に一所懸命だったとのことでした。教職を支える信徒の方々の存在も忘れること……

【4619号】"Go to the People"~キリスト教医療ミッションの現場から~①

JOCS 日本キリスト教海外医療協力会 人々の中へ行きなさい。 人々の中に住みなさい。 私が昨年四月以降訪れたJOCSの活動の一端をご紹介したいと思います。まずはバングラデシュとカンボジアです。 第一に、バングラデシュ。初めて派遣されたワーカーは、吉野美重子医師(一九七六年)です。71年の独立戦争で三〇〇万人の血が流されたイスラム教国。自然災害が日常茶飯事で、世界の最貧国の一つ。現ワーカーの宮川眞一さん(内科医)は、少数民族の住むチッタゴン丘陵のキリスト教病院(ハンセン病施設も併設)に所属し、地域保健プロジェクトを担っています。 バングラデシュでは日に数回起こる停電の暗闇に、手術を中断せざるを得ず、(自家発電機が壊れたままの)国立病院では丈約1mの巨大ろうそくで手術を続ける医師・看護師は、命の危機に瀕する患者と日々向き合っています。07年一月の総選挙(延期)に際して多数の……
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