第35総会期「教区伝道委員長会議」は、六月十一日(水)〜十二日(木)大阪教会を会場に二七名の出席者をもって開催された。(京都教区、沖縄教区は欠席)
開会礼拝において北紀吉伝道委員長は主題に沿って「アブラム、七五歳」(創世記12:1〜7)という題で御言葉を説き明かした。
主題講演は、岡本知之氏(西宮教会)による「高齢者の課題と伝道」。その導入において「老人問題」は経済的に豊かで、医療が行き渡り、平和な国にしか存在しないと語られた。年間の自殺者が三万を超える中でそのうちの35%が六〇歳以上、すると誰もが一人暮らしの孤独な老人の自殺率が高いと想像するだろう。しかし、最も多いのが三世代同居のケースだという意外な報告を受けた。
それ故、高齢者問題の本質について岡本氏は「老人問題」は「老人の問題」ではなく、「老人をめぐる関係障害」とし、「老いる自分自身と自分との関係」こそが課題の中身であることに……
▼昔々、ラッシュ時に隘路に入り込み、立ち往生した。ギリギリに寄せ、対向車をやり過ごしていた。激しい激突音。猛スピードで来た車とドアミラー同士がぶつかった。大きくハンドルを切った対向車は、数十メートル先の畑地に突っ込み、畝をクッションにして止まった。▼車から降りた男が、いきなり「バカヤロー」と叫ぶ。当然、穏やかな話し合いにはならず、警察官が呼ばれた。彼は笑顔で当事者二人の話を聞き、調停する。彼の結論。「まあ事故はお互いの責任、被害も軽微ですから」。停車していた、一方的な事故だと主張すると、「誰もがそう思うんですよ」ニコニコ。そんなことはないと言い張り、「バカヤロー」だけは謝罪して欲しいと迫る。▼ご近所の人々が、様子を聞きつけて出てきた。ひそひそ話すのが聞こえる。警察官まで相手に強情をはっているとんでもないやつだという話になっている。▼何事によらず中間辺りに落とし所を見ようとする人は多いが、中……
教団の教師として宣教を共に担う
新任教師57名が豊かな学びと交わりの時
二〇〇八年度の新任教師オリエンテーションが、六月二三日(月)から二五日(水)まで静岡県伊豆市の天城山荘にて開催された。主題は例年通り「教団の教師として宣教を共に担う」。新任教師が五七名、関係者を含めると計八〇名が参加した。新任教師となって三カ月、それぞれの働きの場から離れて歩みを振り返ると共に、課題や悩みを語り合い、同労者としての新しい出会いと交わりの時となった三日間であった。
毎年恒例のこのオリエンテーションは、次の三つの課題を掲げている。
①日本基督教団の「教師」像を探ること。
②日本基督教団の「宣教」の内容を探ること。
③宣教を「共に」担う協力体制を探ること。
今回の日程の概略は次のようなものであった。
第一日目には、松井睦教師委員長による開会礼拝に続いて、「教団の歩み」として山北宣久……
「心に残る葬儀をしていただき、ありがとうございました」と言われ、務めを果たしたとの思いをもって帰った。火曜日のことである。帰って間も無く連絡があり、この週の土曜日に葬儀を行うことになった。今週も葬儀が続くが、一ヶ月前には連続の葬儀があった。前夜式・告別式と続き、その翌日も前夜式があり、告別式へと続いた。
葬儀が多いのは、教会はもちろんであるが、二つの社会福祉法人の施設、幼稚園関係者もキリスト教の葬儀を希望されるからである。
前任の宮城県の教会では、七年間在任したが、一度も葬儀をしていない。在任中、二人の教会員が召天されたが、葬儀は仏式で行われた。家族は本人の信仰を尊重してキリスト教を希望するものの、親族・縁者の意思が重要となる。そこで、家族は仏式の葬儀が終わった後で、教会で記念会を開いたのであった。もう一人のケースは、召天されてからすぐに教会へ連絡をしてきた。本人が教会に出席していたこ……
備えられた道を回って、
母校の教諭に
「冷めた優等生」。東洋英和女学院中学に入学して初めてキリスト教に触れたが、世の中を小馬鹿にし、教師から見たら嫌な生徒だったかもしれない。「やらない子、できない子の気持ちが分からず、教師になどなるとは思ってもいなかった」。ただ、当時は英和の生徒は教会に行くのが当たり前で、高等部の頃に聖ヶ丘教会で先輩たちや友人らと共に過ごした経験が、後の求道への備えとなっていたのではないか、と振り返る。
英語教育の手法について考えたり、教育学にも関心を持った。シュタイナー教育への関心から、東京外国語大学ではドイツ語を専攻。しかし、英語教育学者の若林俊輔と出会い、英語教育学で卒論を書く。それでも、教職課程の単位は取らなかった。「選択肢の中には入っていませんでした」。
卒業後、メルセデス・ベンツに就職。一〇年後、トヨタのレクサスの立ち上げに誘われ、そちらに移る。車……
JOCSは、今年度新ワーカー二人を加え計八人の保健医療従事者をアジア・アフリカへ派遣しています。
新ワーカーの内一人は岩本直美さんです。バングラデシュのテゼ共同体による知的ハンディを持ったメンバーの家「プシュポ・ニール(華の家)」での活動のためです。九歳~二八歳(推定)の子供や大人達-身体的な障がいや重い精神疾患を持つ人も-八人が暮らしています。テゼ共同体は他に二つの家も運営しており、岩本ワーカーはすべてに関わっていく予定です。
「今あるニール(家)の子供達の中には、ダッカの孤児院にいたストリートチルドレン五人も含まれている。路上で生活していた彼らは、親にごみのように捨てられ、『Nothing(無に等しい)』、そして『死んだ(も同然)』存在だった」
「子供達は、幼い頃から愛情に飢え渇き、『自分が大切な存在である』という感覚が持てない。家では『人として生きること』を取り戻すようにしてい……
中部教区愛知西地区「ベタニア会」
学びと親睦で共に成長する会
小林 英子(熱田教会員)
中部教区愛知西地区の「ベタニア会」について紹介させていただきます。
この会には長い歴史があり、最初は「愛岐地区牧師夫人会」という名称で、一九六六年からの記録が残されています。
毎年二・三名が交代で当番となり、年に一度の研修会のお世話をさせていただくのですが、その当番になるとまず、前年度の方から、今までの記録ノートの入ったずっしりと重い袋が引き継がれます。袋の重さと同時に、責任の重さが肩にのしかかってくるような気持ちになります。
けれども、いざその記録ノートを開いてみると、毎年毎年心をこめて準備がなされ、共に学び、共に語り合うことによって、多くの人達が励ましと希望を与えられてきた様子が伝わってきて、今年も是非、良い会を開催できますようにという、前向きな気持ちになれるのです。
記録……
①米国・ウェスレー合同メソジスト教会(サンノゼ)日語部主任牧師
②カナダ合同教会バンクーバー日系人合同教会日語部主任牧師
◎資格=日本基督教団正教師、要英語力
◎締め切り=2008年9月12日(金)必着
◎選考=書類と9月25日の面接をもって決定
◎資料請求=世界宣教部TEL03-3202-0544
新報四六五一号二面北海教区総会の見出し『「訴願なるもの」の取扱いを巡り議論』を、『「訴願」の取扱いを巡り議論』に変更致します。また、記事中の、「教区総会の約一ヶ月前にはじめて当該教会に開示された」を、「教区総会の約一週間前にはじめて当該教会に開示された」にお詫びして訂正致します。
佐原英一氏(隠退教師)
五月八日、逝去。六三歳。京都府に生まれる。一九六九年同志社大学大学院修了後、弓町本郷教会に赴任。その後、今治教会を牧会し、七六年から二〇〇八年まで京都葵教会牧師を務め隠退した。七六年から二年間、長岡京教会、八一年から二年間、田辺地の塩伝道所兼務牧師として勤めた。遺族は妻の良子さん。
藤原 亨氏(教務教師)
五月十五日、逝去。七二歳。熊本県に生まれる。一九六一年日本聖書神学校卒業後、田園調布教会に赴任。その後国分、鹿児島城南、出町、福野各教会・伝道所を牧会し、二〇〇七年から北海道クリスチャンセンター教務教師として奉職した。遺族は妻の義子さん。