第57回東中国教区総会は五月二六日~二七日、岡山教会で開催された。正議員九七名中六八名の出席によって成立し、開会礼拝を献げ共に聖餐に与った。
教区議長報告が丁寧に行われ、その中で、教区の課題として、まず「教会強化特別資金の充実」が強調された。
これは、いわゆる謝儀保障・互助、活動援助であり、この活動の理解の浸透化が訴えられた。また、議案としても取り上げられている人権問題特設委員会の常設化やセクシュアル・ハラスメント相談窓口の設置、さらに、これらを生かす中・長期宣教計画立案の必要性が掲げられた。教団に関する課題としては、教団の常議員会は「教会会議とは思え」ず、「『教憲・教規や信仰告白による一致』が、他を排除して自分たちの意思に基づいて運営している現状」だと批判し、特に「教師退任勧告決議」に関しては、「会議制を無視しているとしか思えない」としたが、これらについては見解を異にする議員からの質……
第58回関東教区総会は五月二八~二九日、大宮ソニックシティ・小ホールを会場として開催された。開会時、正議員二六四名中一六二名の出席。
総会礼拝の中では一名の准允式、三名の按手礼式が執行された。疋田國磨呂議長は「議長報告」において全国諸教会・伝道所・学校・団体・海外教会の祈りと支援により、教団の「中越地震被災教会支援募金」目標額が満たされ、「中越沖地震被災教会支援募金」も目標額を超えたことの感謝、2008年度は被災教会の復興と共に、「能登半島地震被災教会支援」のため祈りを献げたい旨を語った。各教会・伝道所の牧師から経過と現況及び感謝報告等がなされた。主な事柄として、2007年度諸報告承認、教団総会議員選挙、教団問安使・鈴木伸治教団書記との質疑応答など。特に教団書記に対し「聖餐の問題が波紋を呼んでいる。教団議長は教憲教規だけしか示さないが、教団としての聖餐論をどのようにとらえるか」という質問……
教区の信仰告白を目指す 「将来委員会」九項目の最終答申 沖縄
第64回沖縄教区定期総会は、五月二五日から二日間、沖縄キリスト教センターで正議員四六名中、開会時四三人が出席して開催された。沖縄教区は六年連続で教団問安使を拒否した。
議長報告で知花正勝議長は、報告書記載の議長総括を読み上げることなく、「言葉が通じ合っていないところに教区の課題がある。分かって貰えないことも言わなくはならなかったが、これ以上は語らない。次期役員にバトンタッチしたい」と教区内の亀裂・対立に、うみ疲れた心境を吐露した。
議長選挙では、三度目の上位二人の決戦投票も、知花正勝、村椿嘉信両氏が各二〇票で同数となった。教区規則では「同数のときは抽選で決定」とあるが、議場から再投票を求める提案が採決に付され、賛成二一で可決され、異例の四度目の投票となった。
所信表明で知花氏は「解放の時をひたすら願っている」と語り、……
四月十四日から二三日まで退任宣教師への感謝ツアーが実施された。一行十七名は明年のプロテスタント伝道開始一五〇年に先立って、日本に福音の種を播くべく米国教会から派遣され来日した奉仕に対して改めてお礼を言うため、教団を代表して渡米した。
まずはカリフォルニア州クレアモントに赴き、四〇名の退任宣教師と再会と出会いを与えられ早速感謝のひとときを持った。
その後A・B二つのグループに分かれて各々の集会を意義深く持った。詳細はやがて新報紙上でも報告することとするが、幾つか感想を述べさせていただく。
まず何よりもこんな遠くより、よくぞ日本に伝道に来られたということだ。飛行機とバスで十五時間かかって移動できる現代と違って幾多の困難をも越えて大変な時間をかけて来日した。その目に見えぬ労苦に対する感覚というか想像力をいやがうえでも掻立てられる。宣教師の奉仕はあたりまえのことでは決してなかった。
多くの……
生かされゆく
パッションと喜び
この人の、この体のどこに、これだけの力が秘められているのだろう、と思わされる。それほど大柄ではない。むしろ小柄なほうだ、と思う。しかし、久保さんが二〇年にわたり制作に取り組んできた壁画群は、北海道から九州、アイスランド、オーストラリアなどに描かれ、総計三千メートルに達した。とにかく作品が大きい。壁画だけでなく、博覧会パビリオンの高さ四六メートルにも及ぶテント、瀬戸大橋開通の祝砲に模した高さ十五メートル、幅十一メートルの祝い旗など、手がけるものが大きいのだ。
もととも芸大では日本画を専攻。描くことが好きで進んだ道だったが、在学中、既に画家になる気持ちが萎えていた。教授陣からの評価も芳しくなかったのだが、むしろ師に拘らないことがのちの自由な作品につながったのだろう、と久保さん。
描くことは結婚を機に中断してしまったが、しばらくのちに再開。制作に大きな……
二〇〇八年四月二二日(火)十一時より十五時まで、日本基督教団の会議室で「隠退教師を支える運動・第35総会期第三回推進委員会」を開催した。
出席者は多田信一(委員長)、井上昌保、大杉弘、奥野カネコ、瀧川英子、宮澤淳子の委員六名。陪席者として内藤留幸総幹事、髙橋豊年金局理事長、櫻井淳子年金局事務室長、黒沢咲子隠退教師を支える運動事務担当者の一〇名であった。
開会礼拝で「ヘブライ人への手紙13章7~8節」による内藤総幹事の説教を伺った。多田委員長、髙橋理事長の挨拶、櫻井事務室長の「教団年金の現況報告」と続いて議事に入った。
まず瀧川書記が二〇〇七年度の活動事業報告をして異議なく承認。黒沢事務担当者が、二〇〇七年度「一〇〇円献金」の明細表を提示。参加教会数八六〇教会であったこと、そして献金総額が七五、九〇六、九一五円であったことを説明。また二〇〇七年度の会計決算報告をして、全委員がこれを承認……
ゴールをめざして
グレイ・恵子
(英国メソジスト教会《MC》からの派遣宣教師)
引っ越しの荷物の中から、この家族の写真を見つけ出し今昔を懐かしく思い出しています。これは私たちが二三年間働き住んでいた沖縄でのものです。あれから月日は流れ今長女エリザベスはニュージーランドでの学びが無事に終え昨年就職のため帰国し、長男ポールは二二歳となり只今自動車工学を就学中です。二人一緒に東京に住んでいます。そして、突然ではありましたが、イギリス人である最愛の夫デイヴィドは三年前走るべき道のりを勇敢に走り終え、彼の愛する日本の地で永遠の命の希望をもって天へと召されていきました。
一八八一年主人デイヴィド・グレイは英国メソジスト教会の教育宣教師として沖縄に派遣され同年私たちは結婚し、私も宣教師として沖縄教区にて働かせて頂きました。二人とも主から頂いた英語教育の賜物を活かし、主人は沖縄キリスト教短期大……
主の御名を賛美します。
去る5月12日中国四川省で起こった地震は、マグニチュード7.8という想像を遥かに超える大きなものでした。報じられているように被害は未曾有で、最新の情報によれば、約1万9千人以上が死亡し、現在も生き埋めになっている人々が1万3千人以上いると伝えられ、また、建物の多くが倒壊、一部損壊したりして多くの人々が怪我をしており、救援活動が日夜続けられています。
社会委員会は、 Action by Churches Together(ACT) International の呼びかけに応えて緊急救援募金を行います。 度重なるお願いとなりますが、ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い致します。
2008年5月15日
日本基督教団社会委員会委員長 張田 眞
記
◎募金期間:2008年12月末
◎目標額:特に定めず
◎送金先:加入者名/日本基督教団社会委員会
◎郵便振替……
・新報四六五一号一面大阪教区総会報告「在日大韓基督教会西南地方会会長」を「在日大韓基督教会関西地方会会長」に、お詫びして訂正いたします。
・新報四六五一号三面消息欄「阿部金一」氏を「安部金一」氏に、お詫びして訂正いたします。
《報告▼大宮 溥
世界宣教委員会前委員長》
二〇〇九年は日本プロテスタント宣教開始一五〇年の感謝すべき年である。日本基督教団においても、いくつかの記念行事が予定されているが、その第一として、日本で宣教師として奉仕され、現在退任して帰米されている先生方を訪問し、感謝と交わりの時をもった。
四月十四日(月)から二三日(水)まで、山北宣久教団議長が団長、伊藤瑞男、大宮溥が副団長となり、棟居勇(宣教師人事)、上田博子(世界宣教)、深谷松男(学校関係)、原田史郎(関東教区)など十七名が参加した。
クレアモントにて
最初に訪問したのは、ロサンゼルス郊外のクレアモントにある、隠退宣教師のホーム「ピルグリム・プレイス」である。ここは米国合同教会の創設した施設であるが、諸教派の隠退教師に開かれており、それぞれ独立した家屋に住んでおられる。教団宣教師であった方々はお世話をしてくださったショーラック、……