李 孟哲
(台湾基督長老教会からの派遣宣教師)
あきらおじさんは初めて息子に会いにアメリカに行きました。
二日目。近くの公園に行って、ジョギングをしていました。途中で同じ年ぐらいのアメリカ人に会い、「Good Morning!」と挨拶されました。あきらおじさんは英語がわからないため、何を言われたのか、さっぱりわかりませんでした。心の中で、きっと私の名前をきいているに違いない、とそう思い、「あきらです」と、とっさに答えました。
家に戻って、あきらおじさんは息子の嫁に聞きました。「Good Morning」ってどういう意味?「おはようって朝の挨拶のことばですよ」と息子の嫁が答えました。「そうか。なるほど」あきらおじさんはようやく意味がわかりました。
次の日。あきらおじさんはまた公園にジョギングをしに行きました。途中で昨日挨拶してくれたアメリカ人にまた会いました。今回あきらおじさん……
長幡ツネ子氏(別帳教師)
昨年一月八日、逝去。九九歳。島根県に生まれる。一九二九年東京聖書学院卒業。四五年受允受領。遺族は娘の伊藤康子さん。
加藤 潔氏(隠退教師)
七月二日、逝去。六六歳。東京都に生まれる。一九六六年東京神学大学大学院修了後、金沢教会、野幌教会を経、八七年から〇五年まで稚内北星学園大学教務教師を務め、〇七年隠退した。遺族は妻の喜美子さん。
三宅島伝道所再建について
倉橋康夫
当支区が、全国の皆さんに対して責任を負っている課題は、「三宅島伝道所の再建」です。三宅島伝道所会堂は、一九八三年の雄山噴火の際消失し、それ以来民宿などを借りて礼拝や集会を行っていましたが、二〇〇〇年九月、大規模なガス爆発により、全島避難が実施され帰島できない状態が続きました。
二〇〇五年二月に避難指示が解除され、同年九月から伝道所活動(礼拝と集会)を再開できるようになりました。
そこで、支区の責任で会堂建築を実行することを決意し、二〇〇六年一〇月「再建委員会」名で、全国募金を呼びかけましたところ、多くの団体・個人からの支援が寄せられました。ところが、建築用地を入手したものの、その後、会堂建築計画に難題が発生し、建築に着手できない状態となり、今日に至っております。
早急に募金状況を取りまとめ、建築計画頓挫の経緯説明と共に、将来に向けての三宅島……
岡田則子宣教師派遣式が七月二九日に教団会議室で木下宣世世界宣教委員会委員長の説教、伊藤瑞男同委員会委員の司式で執り行われた。岡田則子氏はスリランカのランカ神学大学へ当初二年間の任期で八月から派遣される。
ランカ神学大学は一九六三年に創設され、聖公会、メソジスト教会、バプテスト教会、長老教会の四教会によって支えられているエキュメニカルな神学教育機関であり、これら四教会の教職と聖書科の教員を養成している。スリランカではメソジスト教会が一九八三年から、また聖公会が二〇〇六年から女性教職按手を実施し、同校では女性神学生が増加し、女性の神学教育が大きな課題となってきた。
岡田氏は青山学院大学文学部神学科を卒業後、米国で学んだ。一九八一年から八六年までスリランカでボランティア等の活動をした。帰国後、大学の教員をしつつ、一九九六年に教団教師となり、東京教区北支区の百人町教会の担任教師として奉仕した。……
去る七月四日(金)に第五回宣教師人事委員会が開かれた。
この委員会では、世界各国から多くの宣教師の受け入れ窓口としての役割を果たしている。
今回の委員会においては、五名の受け入れ宣教師の就任や退任の報告を受け、八名の受け入れ宣教師の任期満了・任期延長・本国活動(宣教師の母国での報告活動)の承認事項等が協議された。当委員会の役割は、受け入れ宣教師の人事手続きや日本での派遣先との調整、任期毎の総括などである。
人事的手続きに加えて、受け入れ宣教師らが、派遣先で十分に宣教の業を果たすことが出来るように、働く環境や生活環境、人間関係などにも配慮することが望まれる。
とくに、文化の違いや地域の習慣などの違いから、宣教の業とうまく噛み合ない場合もあり、その調整には課題が多い。それ故、受け入れ窓口である教団側の配慮が大前提であるが、それと同時に、受け入れ側の教会や関係学校・団体の協力や理解が必要……
第六回「新潟県中越地震被災教会会堂等再建支援委員会」が六月二七日に教団会議室で開かれた。
事務局・会計報告
事務局から以下の報告があった。①募金が三月末には、目標額一億八千万円を突破したことについて感謝の支援ニュースを各教区総会にむけて発送した。②会計報告(六月十九日現在)献金累計額一八三、八二三、七四九円。募金目標額を約三八〇万円上廻る支援献金をいただいたことは感謝である。これ迄に被災教会の建築費、支援事業事務費等に支出した額は、一一三、六三九、三三五円で手持資金残高は約七〇〇〇万円であり、今後、小出教会の会堂・牧師館の建築費等に充当される。
関東教区報告
疋田國磨呂関東教区議長及び飯塚拓也同教区被災支援センター統括主任から、中越地震被災教会の再建状況の報告をうけ協議した。
①見附教会:会堂・牧師館の建築完成後、駐車場整備を含む追加工事費約七〇〇万円が発生している。
②小出教……
教団で統一原理問題連絡会開催
六月十九日~二〇日、韓国・大韓イエス教長老会からの二五名と日本の各教区・地区・支区の代表が教団会議室に集まり、統一原理問題連絡会が開催された。
韓国からは、「統一教文鮮明集団の最近の教理とその批判」、「(韓国・麗水における)文集団の浸透とキリスト教会の阻止運動」と題する講演をいただいた。
日本からは二名の脱会者により、最近の統一協会の活動の柱である韓国・清平(チョンピョン)における活動の実態が語られた。
また二日目には日本各地からの報告がされた。
韓国側の関心は、エセ宗教もしくは異端である統一協会の社会進出をいかにブロックするかにある。今、焦点となっているのは、韓国キリスト教の聖地・麗水で、二〇一二年に開催予定の麗水万博である。
統一協会は莫大な資金を注ぎ込んで先行投資・開発を行っており、麗水が高齢の文鮮明を満足させるための「地上天国」になると……
第35総会期第四回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が六月二三日教団会議室で開催された。
前回議事録承認の後、 二〇〇七年度宣教方策会議及び在日大韓基督教会『宣教100周年』第十四回人権シンポジウムの参加報告を受け、教団と在日大韓基督教会との関係の在り方について意見交換をした。
関東地方会議長が東京教区総会での挨拶で、在日大韓基督教会が教団第1部に所属した事に触れられ、当時の資料を集める必要を感じたこと、また、大阪教区総会ではKCCJ宣教100周年を記念して関西地方会を招き、戦前の一時期日本語を強要したことを覚えて韓国語で開会礼拝を捧げたことが報告された。
次に、二〇〇七年度決算、二〇〇八年度予算案、総会報告資料について審議、決定をした。
また、教団総会に当委員会の設置継続議案が提案されるように常議員会に提案することを決定した。
今後の活動については
◎「外国人住民基本法」制定国会請……
第35総会期第五回信仰職制委員会が七月三日(木)~四日(金)に教団会議室で行われた。
式文改訂小委員会の岡本知之委員長から『日本基督教団式文(試用版)二(諸式)』の案文作製が終了したとの報告を受け、内容を審議した。
このままの形で出版に回すことに反対する意見がいくつか出されたため、今期内に原稿を確定することを目指して、今後信仰職制委員からの意見をふまえて再検討することを式文改訂小委員会に依頼することとなった。
玉川平安教会役員会より、「伝道所での洗礼執行について」の質問が教団に寄せられ、総幹事の判断により信仰職制委員会で答申を出すこととした。
教会に受洗志願者がある場合は、洗礼執行の承認決定は教会役員会で行われる(教規一〇二条(1))が、伝道所に同志願者があった場合、伝道所には教規上役員会が存在しない(一二〇~一二二条)ので、どこでその意志決定がなされるか、その受洗者の教会籍はどこ……
▼ジョン・ソールの『ミッドナイト・ボイス』では、そこに入り込んだ子供たちの若さを奪い、自らは新築の姿に若返る妖館が舞台となる。▼妖館と教会とが重なる。子供たちが出入りしなくなった妖館が老朽化するように、教会もそこに信仰生活する者も、老朽化して行く。若さを輸血しなくては…▼否、教会は血を貰う必要はない。命も貰う必要はない。むしろ逆、様々な挫折を体験した若者たちが、教会、聖書、教会員に出会い触れ合うことで、喪失していた若さや生気を、取り戻しているのだ。▼教会は、二〇〇〇年間、人々にパンと葡萄酒を、つまり御言葉と命を、提供して来た。この御言葉と命とは、決して尽きることはない。▼教会の高齢化云々は、議論の前提を間違えている。教会は、若い人たちに、生気や血を貰う必要はない。必要なのは、若い人たちの方だ。深刻なのは、遠からず御国に移される高齢者にとってではない、深刻なのは、教会からパンと葡萄酒を、つま……