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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4656・57号】宣教委員会廃止答申に意見書 第5回宣教委員会

2008年8月16日
第五回宣教委員会が、六月十八日(水)~十九日(木)教団会議室にて行われた。前日より戸山サンライズで開催された障害者差別問題小委員会主催の「『障がい』を考える全国交流会」に引き続いての日程である。 主な協議内容を報告する。 一、協議では先ず、「『障がい』を考える全国交流会」の評価について話し合われた。参加者の良き交流がなされ、「①障がいの苦しみの根底にある心と、魂の配慮を豊かにするために」「②教会における取り組みのわかちあい」と掲げられた目的にかなった集会となった。委員会の名称について、全体協議でフロアーから「差別問題」という言葉を残して欲しいという意見があったが、障がいに伴う課題は差別を含めて多岐にわたり、前回決定した名称を確認し、常議員会への提案文書を策定した。 二、教団議長より「機構検討特設委員会の答申」についての検討依頼に対し、前回の協議を意見書に纏めた。 ①常議員会で責任を……

【4656・57号】常議員選一〇名連記の投票提案

第36回教団総会開催に関する件では、石橋秀雄準備委員会書記より、常議員選挙方法は議長提案として一〇名連記を提案する。推薦議員には、沖縄教区から新旧三役ならびに常置委員を加える等の報告がなされた。これを受けての質疑では、常議員選挙方法について議長の見解を質す意見があり、山北宣久議長は、「本来は全数連記であるが、三名から移行するのに一〇名をステップとしたい。しかし、総会議場での判断があることは留意している」と述べた。 これに対し、少数意見の尊重を求めて、三名連記のままとするべきであるとの意見が出される一方、少数意見を尊重するとは、それをいかに決議の中に反映させるかであり、総会議員には、全数連記の権利がある。制限連記は、議員の権利の侵害であるとの意見が出された。 また、傍聴については先着順ではなく、抽選で行う等の配慮を願うとの要望が出された。この後、採決に入り、報告承認は賛成十九、推薦議員承……

【4656・57号】出版局規定全面変更に関する件、継続審議に

前回常議員会で、機構検討特設委員会より「出版局は理事会を廃止し、出版局長を経営最高責任者とし、局長の他、五名の経営審議会を設ける」旨の答申がなされた。 それを受けて今回は山北宣久議長より「『出版局規定全面変更に関する件』を常議員会提案として第36回教団総会に提出する」との提案が議案として提出された。 小島誠志出版局理事長からは「出版事業の低迷にあって規則変更はやむを得ないが、この提案内容については前回議長が発言されたように、三役と話し合って十分内容を議論する時間が必要である」と意見が述べられた。 それに対し、佐々木美知夫機構検討特設委員長は「本提案の責任主体は常議員会にある。また出版局理事長の認識は理解するが、この規則変更は出版局業務の責任所在を明確にするために避けて通れない問題である。従来の機構と提案された機構のどちらがよいのか真剣に検討してほしい」と発言した。 その他「教規五〇……

【4656・57号】宣教委員会廃止、総会に提案

第二日目、「出版局規則全面変更」案件を取扱った後、次の重要事項を審議した。「宣教研究所規則変更」、「宣教委員会廃止教規変更」、「教師検定規則変更」、「教務教師等の登録申請」、「合衆国長老教会、米改革派教会との宣教協約」。 「宣教研究所規則変更」と「宣教委員会廃止教規変更」とは、内容上重なるため併せ審議された。共に機構検討特設委員会答申を受けての議長提案である。宣教研究所規則変更は、研究所設置目的、使命をさらに明確にするための提案。理由にて「いわゆる教団紛争以来、教規四一条①も、宣教研究所規則三条、八条も殆ど内実を持てない状況」としている。研究所の使命を明確にすることは、結果として宣教委員会の司る事項との重複が明らかとなり、本委員会廃止が提案された。提案理由の中で「本来、宣教研究所で研究される事柄である宣教基本方策や社会活動基本方針の『見直し』という作業が宣教委員会の活動となってしまい、『……

【4656・57号】「戒規申し立てを行う件」可決 法的根拠・手続の妥当性巡り議論白熱

二日目の最後、北村慈郎教師に対し戒規の適用を求めることを内容とする「北村慈郎教師に対する戒規申立を行う件」が可決された。これによって「戒規処分申立書」が教師委員会に送られれば、北村教師に対する処分については教師委員会が判断することとなる。 昨年十月の第三回常議員会の議決に基づき、「未受洗者への配餐を直ちに停止するか、さもなくば速やかに日本基督教団教師を退任されることを勧告する」ことを内容とする「勧告書」が山北宣久議長から同教師に送付された。北村教師はこの勧告に応じなかったため、今年二月の第四回常議員会を経て再勧告が行われたが、「再勧告書」には、「今後もなお、全教団的合意なしに未受洗者への配餐を行うのであれば、戒規の執行申し立てに進まざるを得ないことを申し添えておきます。上記勧告に対する応答を二〇〇八年六月二〇日までにご連絡ください」とあった。 今回、こうした勧告に応じないまま行われてい……

【4656・57号】荒野の声

▼キーウィー、金柑、西瓜、南瓜、トマト、茄子、キュウリ、ピーマン、シシトウ、唐辛子、薩摩芋、ジャガ芋、里芋、アスパラ、枝豆、南京豆、ササゲ、ミョウガ、一〇種類のハーブと、同じく紫陽花、僅かな草花。以上、我が家庭菜園で現在花か実をつけている作物。他に来春に備えて眠っているもの、球根で蓄えているもの。▼これだけ並べると、随分と広大な畑のようだが、実は、畑地はほんの三〇坪足らず。ひしめくように植わっている。風通しは良くないし、日当たりも悪い、当然、収穫は芳しくはない。▼今年すこぶる順調なピーナッツでも、一粒の単価が、一体いくらにつくことか。その単価に、手間賃は入っていない。そろばんを弾いたら、とても出来ない。だが楽しい。止められないし、数や種類を絞って、効率を上げることも出来ない。殆ど、犬猫の多頭飼育者のようだ。▼会堂は、畑より少し広い、そこに普段七〇人程度。六〇種類を軽く超える。多分、七〇種類……

【4656・57号】第35総会期 第5回常議員会

激しく対立、なかなかかみ合わない議論 教団総会まで三ヶ月、その行方は 今常議員会も、前回に引き続き「教師退任勧告」「戒規」を巡る議案が焦点となった。賛否両論が激しく対立、採決の際には、何人もの常議員が退席するなど、混迷を深めた。また、抜本的教団機構改革案が総会への規則改正提案という形で、いよいよ具体的に提示され、ここでも激しい議論が交わされた。教団総会まで三ヶ月、今後、どのような展開を見せるのか、予断を許さない。 「戒規」巡り議事日程から議論 ・議事日程 七月十四、十五日、教団会議室において第35総会期第五回常議員会が開かれた。会議冒頭、議事日程承認では、「北村慈郎教師に対する戒規申し立てを行う件」を取り下げるよう強い訴えがなされた。「本来、戒規を不服とする訴えを受け止めるべき常議員会が戒規申し立ての主体になることは、教規違反である」との意見が続いたが、「当該議案の内容……

【4655号】合同教会の豊かさ

2008年7月26日
神奈川教区を最後に教区総会が終った。差異はあるものの各教区で未受洗者への配餐をめぐる論議が展開された。 幾つかの教区では「勧告を取り下げ、教団として聖餐について論議する場を設ける」、そうした要望に基づく議案が承認された。 それらは教団総会に提案される。従って第36回教団総会は、さながら「聖餐総会」の様相を呈するであろう。 違法聖餐問題なんかを持ち込むから、営々と積み重ねてきた教区の一致を破ることになってしまった、議長としてどう責任を取るのかとの声を聞いた。 そして「合同教会の豊かさのために聖餐の多様性は確保されるべきだ」として未受洗者への配餐を正当化する意見も耳にした。 しかし合同教会の豊かさとは何かを改めて考えてみなければならない。合同教会の本質は「まことにして一なる教会」であろう。 昨今、一なる教会を強調する余りまことなる教会を犠牲にしてしまう傾きがあるのではないかと思わせ……

【4655号】人ひととき 田嶋 映二さん

海外赴任を経て 田嶋さんと教会との関わりは、妻と娘を教会の礼拝へ車で送り迎えすることから始まった。そして教会生活をする妻の変化と娘の祈る姿を見て、信仰への興味を持ち、一緒に礼拝へ出席するようになった。だが、クリスチャンになりたい、でもこんな自分はなれないという一つの思いを持ち続けていった。 ある時、礼拝説教で導かれ、一つの切実な願いを必死で祈った。それはある意味では挑戦的な祈りであり、ヤコブと神との格闘のような体験であった。その祈りを通して与えられた息子に「信二」と名付けた。 その中、海外赴任が決まり、単身生活が始まり、熱病など死の恐怖を味わう出来事を幾度も体験した。もう駄目だと思っていた時に、聖書の御言葉に支えられた。「あなたがたを耐えられないような試練に会わせることはないばかりか、試練と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである」(コリント第一10・13……

【4655号】出版局ニュース

★七月の新刊 『隅谷三喜男 信仰のことば』福田佳也=編・四六判・二一〇〇円/経済学者、教育者、社会活動家として多義にわたり活動した著者が代田教会「キリスト教講座」で語った言葉を収録。 『イエスの福音にたたずむ』井上洋治・四六判・二五二〇円/西欧キリスト教を、日本人の身の丈に仕立て直し続けて四〇年。著者が辿り着いた、キリスト教の核心と境地。最新書き下ろし。 『教会を必要としない人への福音』W・H・ウィリモン/平野克己・笠原信一=訳・四六判・二三一〇円/強い人、人生を楽しんでいる人など、切迫した福音の必要を感じていない人に、教会が語るべき言葉とは。
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