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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4655号】教師退任勧告を巡り賛否二分 関連議案2件可決

2008年7月26日
神奈川教区総会は六月二一日、清水ヶ丘教会で開催され、正議員二二三名中一七四名の出席によって成立した。 午前はまず、教団総会議員選挙の予備投票がおこなわれ、つづいて補教師の准允執行に関する件が扱われ、可決の後、直ちに二名の補教師の准允式が行われた。その後、教団問安使の山北宣久教団議長の挨拶を受けた。主に北村慈郎教師に対する教師退任勧告を巡って約一時間にわたって質疑応答が行われた。 午後の主な議案は、教団総会議員選挙の他、未受洗者陪餐問題関連の議員提案による次の二議案。議案題8号「教団総会に『北村慈郎教師に対する常議員会決議教師退任勧告を撤回する件』を議案として提出する件」と議案第9号「教団総会に『聖餐のあり方について慎重かつ十分に議論する場を教団内に設置する件』を議案として提出する件」。これらは、当該教師が所属する教区として関心の高い議案だが、一日限りの日程の中での議事のため、議案第8号……

【4655号】「機構改革検討委員会答申」への意見噴出 第3回部落解放センター運営委員会

部落解放全国会議終了後の六月十一日午後から十二日にかけて、岡山教会を会場に第35総会期第三回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は二八名。 まず、第十回全国会議の振り返りを行い、恵みの集会であった事を運営委員会で確認し、支えてくださった東中国教区の方々に感謝した。次に東海教区は、部落解放センターが沖縄辺野古への米軍基地建設作業に対し抗議を出したために運営委員を送り出さなかった。東海教区へ委員を送るよう働きかけることとなった。 十二年間、部落解放センターの会計監査をしていただいた吉川大蔵監事には二〇〇七年度分まで担当していただき、二〇〇八年度からは森なおさんが新しく会計監事として担当して下さることとなった。運営委員会の中で、吉川監事の長年のお働きに対し感謝の祈りが献げられた。 多くの時間を割いて審議されたのは「機構改正検討委員会」の答申についてである。部落解放センターについて……

【4655号】街に開かれた教会のあり方を模索 あらゆる機会を伝道として用い

伝道委員会はプロテスタント宣教一五〇年を覚えて、伝道の最前線で働いて来た伝道者からご自身の経験を踏まえて「伝道とわたし」という主題を基に講演を聞くこととなった。第三回伝道講演会が六月十二日夜、大阪教会を会場に西原明隠退教師を講師に迎えて行われた。 西原氏は一九六六年島之内教会に遣わされ、三二年間に亘る伝道に励んで来た。この教会は大阪では「みなみ」という最も華やかな繁華街の只中に建てられた教会である。今回伝道委員会は、講演会の翌日島之内教会を問安し、教会の建っている実際の街に触れることが出来た。飲食店が数多くあるいわゆる飲み屋街であると言ってもよい。かつては住宅地もあったようだが、ドーナツ現象で住民は郊外へと移り住んでいる。人間の目から見れば、決して伝道に適した地とは思えないところで、西原氏は果敢にその町にある教会として様々な伝道を展開したのである。 講演の中で強く印象を持ったのは「繁華……

【4655号】伝道講演会を継続・冊子発行へ 第5回伝道委員会

“高齢の信徒こそ、最も霊性が高く、伝道する力を持っている”。講師である岡本知之氏(西宮教会)の講演に感銘を受けた教区伝道委員長会議に引き続き、六月十二日(木)~十三日(金)、大阪教会、島之内教会を会場として、第35総会期第5回伝道委員会が開催された。 諸報告に続いて審議された議案の中で、主なものを以下に挙げる。 ★教区伝道委員長会議総括の件 京都教区と沖縄教区が欠席となったが他の十五教区からの伝道委員長等十五名を含む二七名が参加。〈高齢者の課題と伝道〉と題して、岡本知之氏の講演と二つの発題に学び、また各教区の伝道状況と活動を報告し合い、協議。 ◎〈高齢者社会〉と言われる今日において、「高齢者の課題と伝道」と題して学んだことはタイムリーであり、伝道についてよい視点を与えられた。 ◎理念的な講演と高齢者施設現場からの発題で、研修のバランスが取れていた。 ◎各教区の伝道報告にはばらつ……

【4655号】高い霊性こそが高齢者の伝道力 教区伝道委員長会議開催

第35総会期「教区伝道委員長会議」は、六月十一日(水)〜十二日(木)大阪教会を会場に二七名の出席者をもって開催された。(京都教区、沖縄教区は欠席) 開会礼拝において北紀吉伝道委員長は主題に沿って「アブラム、七五歳」(創世記12:1〜7)という題で御言葉を説き明かした。 主題講演は、岡本知之氏(西宮教会)による「高齢者の課題と伝道」。その導入において「老人問題」は経済的に豊かで、医療が行き渡り、平和な国にしか存在しないと語られた。年間の自殺者が三万を超える中でそのうちの35%が六〇歳以上、すると誰もが一人暮らしの孤独な老人の自殺率が高いと想像するだろう。しかし、最も多いのが三世代同居のケースだという意外な報告を受けた。 それ故、高齢者問題の本質について岡本氏は「老人問題」は「老人の問題」ではなく、「老人をめぐる関係障害」とし、「老いる自分自身と自分との関係」こそが課題の中身であることに……

【4655号】荒野の声

▼昔々、ラッシュ時に隘路に入り込み、立ち往生した。ギリギリに寄せ、対向車をやり過ごしていた。激しい激突音。猛スピードで来た車とドアミラー同士がぶつかった。大きくハンドルを切った対向車は、数十メートル先の畑地に突っ込み、畝をクッションにして止まった。▼車から降りた男が、いきなり「バカヤロー」と叫ぶ。当然、穏やかな話し合いにはならず、警察官が呼ばれた。彼は笑顔で当事者二人の話を聞き、調停する。彼の結論。「まあ事故はお互いの責任、被害も軽微ですから」。停車していた、一方的な事故だと主張すると、「誰もがそう思うんですよ」ニコニコ。そんなことはないと言い張り、「バカヤロー」だけは謝罪して欲しいと迫る。▼ご近所の人々が、様子を聞きつけて出てきた。ひそひそ話すのが聞こえる。警察官まで相手に強情をはっているとんでもないやつだという話になっている。▼何事によらず中間辺りに落とし所を見ようとする人は多いが、中……

【4655号】新任教師オリエンテーション

教団の教師として宣教を共に担う 新任教師57名が豊かな学びと交わりの時 二〇〇八年度の新任教師オリエンテーションが、六月二三日(月)から二五日(水)まで静岡県伊豆市の天城山荘にて開催された。主題は例年通り「教団の教師として宣教を共に担う」。新任教師が五七名、関係者を含めると計八〇名が参加した。新任教師となって三カ月、それぞれの働きの場から離れて歩みを振り返ると共に、課題や悩みを語り合い、同労者としての新しい出会いと交わりの時となった三日間であった。 毎年恒例のこのオリエンテーションは、次の三つの課題を掲げている。 ①日本基督教団の「教師」像を探ること。 ②日本基督教団の「宣教」の内容を探ること。 ③宣教を「共に」担う協力体制を探ること。 今回の日程の概略は次のようなものであった。 第一日目には、松井睦教師委員長による開会礼拝に続いて、「教団の歩み」として山北宣久……

【4654号】葬儀の終わりに

2008年7月12日
「心に残る葬儀をしていただき、ありがとうございました」と言われ、務めを果たしたとの思いをもって帰った。火曜日のことである。帰って間も無く連絡があり、この週の土曜日に葬儀を行うことになった。今週も葬儀が続くが、一ヶ月前には連続の葬儀があった。前夜式・告別式と続き、その翌日も前夜式があり、告別式へと続いた。 葬儀が多いのは、教会はもちろんであるが、二つの社会福祉法人の施設、幼稚園関係者もキリスト教の葬儀を希望されるからである。 前任の宮城県の教会では、七年間在任したが、一度も葬儀をしていない。在任中、二人の教会員が召天されたが、葬儀は仏式で行われた。家族は本人の信仰を尊重してキリスト教を希望するものの、親族・縁者の意思が重要となる。そこで、家族は仏式の葬儀が終わった後で、教会で記念会を開いたのであった。もう一人のケースは、召天されてからすぐに教会へ連絡をしてきた。本人が教会に出席していたこ……

【4654号】人ひととき 中田 典子さん

備えられた道を回って、 母校の教諭に 「冷めた優等生」。東洋英和女学院中学に入学して初めてキリスト教に触れたが、世の中を小馬鹿にし、教師から見たら嫌な生徒だったかもしれない。「やらない子、できない子の気持ちが分からず、教師になどなるとは思ってもいなかった」。ただ、当時は英和の生徒は教会に行くのが当たり前で、高等部の頃に聖ヶ丘教会で先輩たちや友人らと共に過ごした経験が、後の求道への備えとなっていたのではないか、と振り返る。 英語教育の手法について考えたり、教育学にも関心を持った。シュタイナー教育への関心から、東京外国語大学ではドイツ語を専攻。しかし、英語教育学者の若林俊輔と出会い、英語教育学で卒論を書く。それでも、教職課程の単位は取らなかった。「選択肢の中には入っていませんでした」。 卒業後、メルセデス・ベンツに就職。一〇年後、トヨタのレクサスの立ち上げに誘われ、そちらに移る。車……

【4654号】“Happiness is homemade”JOCS 《日本キリスト教海外医療協力会》

JOCSは、今年度新ワーカー二人を加え計八人の保健医療従事者をアジア・アフリカへ派遣しています。 新ワーカーの内一人は岩本直美さんです。バングラデシュのテゼ共同体による知的ハンディを持ったメンバーの家「プシュポ・ニール(華の家)」での活動のためです。九歳~二八歳(推定)の子供や大人達-身体的な障がいや重い精神疾患を持つ人も-八人が暮らしています。テゼ共同体は他に二つの家も運営しており、岩本ワーカーはすべてに関わっていく予定です。 「今あるニール(家)の子供達の中には、ダッカの孤児院にいたストリートチルドレン五人も含まれている。路上で生活していた彼らは、親にごみのように捨てられ、『Nothing(無に等しい)』、そして『死んだ(も同然)』存在だった」 「子供達は、幼い頃から愛情に飢え渇き、『自分が大切な存在である』という感覚が持てない。家では『人として生きること』を取り戻すようにしてい……
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