五月二〇日に第三回国際関係委員会が開催された。今回の委員会において、日本基督教団エキュメニカル協力奨学金の交付学生の選定を行った。本奨学金は、世界宣教委員会が宣教協力協議会(CoC)奨学金を引き継いだものである。かつてCoCは北米の教会の協力を得て留学生奨学金制度を設け、多くの日本人を北米の大学へと送り出した。その後、奨学金の対象を日本におけるアジア諸教会からの留学生へと改め、CoC奨学金制度を設立した。しかしながら、JNACとCoCの解散により、日本基督教団世界宣教委員会がこの奨学金基金を引き継ぎ、本年度より「日本基督教団エキュメニカル協力奨学金」としてその運用を開始した。本委員会がその実務にあたっている。
本年度は、五名の応募者があった。全員に交付したいところであるが、原資に限りがあり、長く運用することを願うため、残念ながら二名を選考しなければならない。本委員会において、経済状況や宣……
第67回東京教区定期総会は、五月二七日、東京山手教会で開催され、正議員五〇二人中、開会時三〇三人が出席した。今回、懸案であった教区総会資料の事前配付が実現し、あらかじめ各議員に送付されていた。
グドルン・シェーア宣教師(西千葉)による開会礼拝の後、組織会、続いて来賓挨拶を受けた。
在日大韓基督教会関東地方会の洪性完会長は、関東地方会の中で最も密に重なる東京教区総会に初めて来賓として挨拶する意義を述べた。
続いて、教団問安使内藤留幸総幹事は、山北宣久教団議長の挨拶文をもとに、重要課題を指摘しつつ挨拶した。その他、出版局より有澤年局長、年金局より高橋豊理事長、事務局より愛澤豊重総務幹事がそれぞれ挨拶した。
質問用紙の事前提出を受けての質疑では「未受洗者に配餐するのは教規違反なのか」「教憲教規よりも聖書が大事ではないか」「合同教会だから一つの考えでは縛れない」などと聖餐をめぐる問題に質問……
第85回東海教区総会は、五月二七~二八日、千曲市の上山田ホテルを会場に、開会時正議員一九五名中一五九名の出席を得て開催された。
議長報告に於いて、教区・教団の諸重要事項に先んじて、逝去した教師のことなど教区諸教会・教師の消息に触れられた。また、祈念式では、一年間に亡くなられた全信徒の名前が朗読され、祈りに覚えられた。隠退した教師には、全信徒を代表して北紀吉議長から謝辞が述べられ、慰労金が手渡された。教区主催の諸集会に驚く程多くの出席者があることは昨年度も報告した。一つ思いとなって伝道・教会形成に当たる東海教区の姿勢が、これらのことに如実に表れていた。
裏腹に、議長報告で言及された「悔い改めのへ返済献金」について、内容のみならず呼称にまで異論・反論があり、直接は無関係と思われる他の議事でも、このことが蒸し返された。二年前の総会で明らかにされた、かつての教区会計担当者による所謂使い込み事件……
五月二七日(火)~二八日(水)、第63回東北教区定期総会が仙台青葉荘教会及び、東北教区センター「エマオ」で行われた。
開会時に正議員一五四名中一二〇名の出席だった。開会礼拝では「神の似姿にふさわしく」と題して説教が語られ、聖餐式が執行された。
今総会中は、聖餐のあり方を意識した発言が目立った。特に教団問安使が山北宣久議長の挨拶を読み上げた時には北村慈郎教師に対する退任勧告も含めて「教勢が落ち、教会が弱体化していると言われる中で、この対応が適切か」「教団が各個教会に介入するという事にならないか」「セクシュアルハラスメント事件を起こした教師に対する対応と比べると、バランスを欠いているように思える」「教憲教規で切り捨てる事が適切か」等の質問、意見が述べられた。
それに対して鈴木伸治教団書記から、各教師が教師試験を受けるとき及び教会に就任するときには、教憲教規を守ると誓約しているので、それを……
第57回東中国教区総会は五月二六日~二七日、岡山教会で開催された。正議員九七名中六八名の出席によって成立し、開会礼拝を献げ共に聖餐に与った。
教区議長報告が丁寧に行われ、その中で、教区の課題として、まず「教会強化特別資金の充実」が強調された。
これは、いわゆる謝儀保障・互助、活動援助であり、この活動の理解の浸透化が訴えられた。また、議案としても取り上げられている人権問題特設委員会の常設化やセクシュアル・ハラスメント相談窓口の設置、さらに、これらを生かす中・長期宣教計画立案の必要性が掲げられた。教団に関する課題としては、教団の常議員会は「教会会議とは思え」ず、「『教憲・教規や信仰告白による一致』が、他を排除して自分たちの意思に基づいて運営している現状」だと批判し、特に「教師退任勧告決議」に関しては、「会議制を無視しているとしか思えない」としたが、これらについては見解を異にする議員からの質……
第58回関東教区総会は五月二八~二九日、大宮ソニックシティ・小ホールを会場として開催された。開会時、正議員二六四名中一六二名の出席。
総会礼拝の中では一名の准允式、三名の按手礼式が執行された。疋田國磨呂議長は「議長報告」において全国諸教会・伝道所・学校・団体・海外教会の祈りと支援により、教団の「中越地震被災教会支援募金」目標額が満たされ、「中越沖地震被災教会支援募金」も目標額を超えたことの感謝、2008年度は被災教会の復興と共に、「能登半島地震被災教会支援」のため祈りを献げたい旨を語った。各教会・伝道所の牧師から経過と現況及び感謝報告等がなされた。主な事柄として、2007年度諸報告承認、教団総会議員選挙、教団問安使・鈴木伸治教団書記との質疑応答など。特に教団書記に対し「聖餐の問題が波紋を呼んでいる。教団議長は教憲教規だけしか示さないが、教団としての聖餐論をどのようにとらえるか」という質問……
教区の信仰告白を目指す 「将来委員会」九項目の最終答申 沖縄
第64回沖縄教区定期総会は、五月二五日から二日間、沖縄キリスト教センターで正議員四六名中、開会時四三人が出席して開催された。沖縄教区は六年連続で教団問安使を拒否した。
議長報告で知花正勝議長は、報告書記載の議長総括を読み上げることなく、「言葉が通じ合っていないところに教区の課題がある。分かって貰えないことも言わなくはならなかったが、これ以上は語らない。次期役員にバトンタッチしたい」と教区内の亀裂・対立に、うみ疲れた心境を吐露した。
議長選挙では、三度目の上位二人の決戦投票も、知花正勝、村椿嘉信両氏が各二〇票で同数となった。教区規則では「同数のときは抽選で決定」とあるが、議場から再投票を求める提案が採決に付され、賛成二一で可決され、異例の四度目の投票となった。
所信表明で知花氏は「解放の時をひたすら願っている」と語り、……
四月十四日から二三日まで退任宣教師への感謝ツアーが実施された。一行十七名は明年のプロテスタント伝道開始一五〇年に先立って、日本に福音の種を播くべく米国教会から派遣され来日した奉仕に対して改めてお礼を言うため、教団を代表して渡米した。
まずはカリフォルニア州クレアモントに赴き、四〇名の退任宣教師と再会と出会いを与えられ早速感謝のひとときを持った。
その後A・B二つのグループに分かれて各々の集会を意義深く持った。詳細はやがて新報紙上でも報告することとするが、幾つか感想を述べさせていただく。
まず何よりもこんな遠くより、よくぞ日本に伝道に来られたということだ。飛行機とバスで十五時間かかって移動できる現代と違って幾多の困難をも越えて大変な時間をかけて来日した。その目に見えぬ労苦に対する感覚というか想像力をいやがうえでも掻立てられる。宣教師の奉仕はあたりまえのことでは決してなかった。
多くの……
生かされゆく
パッションと喜び
この人の、この体のどこに、これだけの力が秘められているのだろう、と思わされる。それほど大柄ではない。むしろ小柄なほうだ、と思う。しかし、久保さんが二〇年にわたり制作に取り組んできた壁画群は、北海道から九州、アイスランド、オーストラリアなどに描かれ、総計三千メートルに達した。とにかく作品が大きい。壁画だけでなく、博覧会パビリオンの高さ四六メートルにも及ぶテント、瀬戸大橋開通の祝砲に模した高さ十五メートル、幅十一メートルの祝い旗など、手がけるものが大きいのだ。
もととも芸大では日本画を専攻。描くことが好きで進んだ道だったが、在学中、既に画家になる気持ちが萎えていた。教授陣からの評価も芳しくなかったのだが、むしろ師に拘らないことがのちの自由な作品につながったのだろう、と久保さん。
描くことは結婚を機に中断してしまったが、しばらくのちに再開。制作に大きな……
二〇〇八年四月二二日(火)十一時より十五時まで、日本基督教団の会議室で「隠退教師を支える運動・第35総会期第三回推進委員会」を開催した。
出席者は多田信一(委員長)、井上昌保、大杉弘、奥野カネコ、瀧川英子、宮澤淳子の委員六名。陪席者として内藤留幸総幹事、髙橋豊年金局理事長、櫻井淳子年金局事務室長、黒沢咲子隠退教師を支える運動事務担当者の一〇名であった。
開会礼拝で「ヘブライ人への手紙13章7~8節」による内藤総幹事の説教を伺った。多田委員長、髙橋理事長の挨拶、櫻井事務室長の「教団年金の現況報告」と続いて議事に入った。
まず瀧川書記が二〇〇七年度の活動事業報告をして異議なく承認。黒沢事務担当者が、二〇〇七年度「一〇〇円献金」の明細表を提示。参加教会数八六〇教会であったこと、そして献金総額が七五、九〇六、九一五円であったことを説明。また二〇〇七年度の会計決算報告をして、全委員がこれを承認……