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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4660号】「宣教基本方策」「宣教基礎理論」の問題点を確認 宣教研究所委員会

2008年10月11日
  九月四日~五日に第35総会期第七回宣教研究所委員会が開催された。 事務局より「日本基督教団史資料集」全五巻について報告がなされた。 在庫については第一巻以下それぞれ26冊、98冊、199冊、212冊、111冊となっており、現在七百万円近い会計残が出ている。 この会計残の扱いについて協議した結果、収入の中に宣教研究第一資金から八百万円の繰り入れがあったため、二〇〇八年度末の時点における会計残を宣教研究第一資金に入れることを承認した。 その時点でこの資料集の会計を閉じ、在庫は教団出版局に移譲する。 今期委員会は「宣教基礎理論」の策定に向けて歩み出したが、新たな宣教基礎理論を作成するために、現行の「宣教基本方策」(一九六一年)と「宣教基礎理論」(一九六三年)の問題点の確認を行った。 その全文は十二月発行予定の「宣研だより」に譲るので是非一読……

【4660号】クリスマス献金の送金先決定 アイヌ奨学金は07年度で終了 教育委員会

第35総会期第七回教育委員会が九月二日(火)~三日(水)の両日、教団四階会議室にて委員全員の出席をもって開催された。 主な報告事項としては先ず、七月三一日~八月八日まで開催された「ユースミッション2008」の報告が行われた。 台湾長老教会から七名の青年の参加があったが、日本側は五名であった。今後の日本側の主催の形態と青年の招集に課題が残る。 次に、プログラム小委員会からは八月十八日~十九日に静岡一番町教会で行われた、二〇〇九年度の教会学校プログラム作成の報告を受けた。 「教師の友」の主題と聖書箇所の選定は教育委員会が責任を負う。その責任の重さを痛感しつつ、執筆者は「教師の友」編集委員会が選考するので、教育委員会側の意図を正確に伝える事の重要さを確認した。 協議事項としては第一に二〇〇八年度のクリスマス献金の送金先を決定した。海外は「アジアキリスト教教育基金(A……

【4660号】荒野の声

  ▼中島敦の「名人伝」、掌編の終わりの方を、少しだけ引用する。「至為は為す無く、至言は言を去り、至射は射ることなし」。▼機織(はたおり)台に潜り、眼の前を往来する機躡(まねき)を決して瞬かずに見詰め、また軒に吊した虱を飽かず見詰めるというような修行を経て、名人の域に達した主人公紀昌は、単なる道具に過ぎない弓矢を最早必要とはしなくなる。彼は眼力だけで飛ぶ鳥を落とすことが出来る。「賢い渡り鳥共は彼の家の上空を通らなくなった」。▼遂には、「ある日老いたる紀昌が知人の許に招かれて行ったところ、その家で一つの器具を見た。確かに見憶えのある道具だが、どうしてもその名前が思出せぬし、その用途も思い当らない。老人はその家の主人に尋ねた。それは何と呼ぶ品物で、また何に用いるのかと」。▼そして、末尾の部分、「その後当分の間、邯鄲(かんたん)の都では、画家は絵筆を隠し、楽人は瑟(しつ)の絃を断……

【4660号】メッセージ 使徒言行録18章9~11節 わたしの民が大勢いる 上田光正

励ましの言葉 コリント伝道で失意の中にいたパウロは、主からの御言葉によって勇気づけられました。 「ある夜のこと、主は幻の中でパウロにこう言われた。『恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、わたしの民が大勢いるからだ』。」(使徒言行録18・9~11) 「この町にはわたしの民が大勢いる」。この言葉は、あらゆる説教者の書斎の壁に大きく記されるべきだ、とある人が言っています。なぜなら、この励ましの御言葉がなかったなら、コリント教会は生まれなかったに違いないからです。この御言葉は、今日の私どもにも非常に多くのことを語りかけています。 コリントの教会は、原始教会の中でも最も規模の大きい、そして、最も活発な教会となりました。私どもはパウロが書いたコリントの信徒への二つの手紙から、この教会の内部にも様々な……

【4659号】講壇を祈る群れ

2008年9月27日
毎年八月の講壇は他の教師を招いて礼拝をささげている。牧師の休養のためでもある。隠退教師や教務教師は招きやすいが、現職の教師はなかなか困難である。出身牧師を招きたいと、これまでも幾度か交渉したが実現できなかった。ところが、今年はようやく招くことができた。本人が仕える教会では、当日の講壇を他の教師に依頼することになるが、その場合、招いた教師への謝礼は、牧師が他の教会で受けた謝礼を差し上げてもらいたいとの事なのである。 今年、その出身牧師を招くことができたのは、今年度になって当教会に神学生が生まれたからである。神学生の奉仕として、その教会に派遣したのである。 教会は牧師の生活を支える予算で精一杯であり、それ以上の予算が組めない場合が多い。例えば、牧師が病気やその他で講壇に立てなくなっても、牧師の謝儀は差し上げなければならない。他の教師を招くとき、予算上苦しくなる。 そのような問……

【4659号】人ひととき 合田 昭三さん

受くる幸い、伝える幸い 岡山から瀬戸大橋を渡り、四国、坂出に着く。坂出から瀬戸内海に沿って東に行くと高松、徳島へと至る。また西に行くと丸亀、多度津、その先は愛媛、松山である。坂出、丸亀、多度津はそれぞれに海を望む讃岐平野にあり、一つの文化圏と言ってよいだろう。 合田さんは、この文化圏に生れ育ち、これまでの人生で、多くのときをここで生活してきた。この土地を長く離れたのは、大学で学ぶために広島へ行ったときと、その後、広島・因島の高校で英語教師として働きはじめたときだけである。 広島での四年ほどの働きの後、丸亀出身の妻と結婚したことをきっかけに、故郷、香川での教員採用となった。その後、一貫して香川の学校教師として勤め上げた。 多度津、丸亀の近くには善通寺がある。弘法大師の生誕地、真言宗の強い土地柄である。また、結婚した妻の実家は浄土真宗のお寺だった。その中で、合田さんが教……

【4659号】部落解放のための祈りの日

部落解放のための祈りの日 部落差別を無くすため、「部落解放祈りの日」礼拝が七月第二主日に各地で行われました。 部落解放センターは、「部落解放祈りの日」礼拝の実施を七月十三日に教会・伝道所へご依頼しました。これは、七月の第二主日に教会・伝道所で部落解放のために祈っていただくことをお願いしたものでした。その趣旨は二点あります。①部落解放センターは、二〇〇〇年七月十二日、常議員会で可決された『教団部落解放方針』の具体化として「部落解放祈りの日」運動を開始した。それにあたり、まず有志教会に実施を依頼し、それをもとにして「部落解放祈りの日」運動をどのように進めるのかを明らかにした。②「部落解放祈りの日」の日程については、部落差別問題について教団として組織的な取り組みの開始が定められたのが一九七五年七月十四~十五日開催の常議員会であったことを覚え、七月の第二主日とすることになりました。 ……

【4659号】宣教師からの声

宣教師からの声 乳と蜜の流れる豊かな地 ウィットマー・ロバート ウィットマー・圭子 (カナダ合同教会からの派遣宣教師)   一九六九年九月にカナダ合同教会派遣宣教師として羽田空港に到着した時、二一歳になったばかりの青年でした。東京で日本語を学んだ後、教育宣教師として札幌の北星学園大学に赴任しました。札幌で、浦河出身の木戸圭子と出会い、一九七三年に結婚し、圭子もカナダ合同教会の派遣宣教師となりました。 一九七五年に今働いている名寄と道北センターに二人で向かいました。その後、カナダの神学校で学ぶことがあり、また数回の本国活動がありましたが、この三三年間「道北」そして道北センターが私たちの心の故郷であり、働き場であります。同じ所に三三年もいると、もう動いた方がいいと度々思いますが、しかしここで自分の可能性が生かされていると思う時ペトロのように「……

【4659号】消息

齊藤康彦氏(本庄旭教会牧師) 7月30日、逝去。64歳。山形県に生まれる。1971年東京神学大学大学院修了後、小高教会、東新潟教会牧師として務め、新津教会を兼牧し、山形学院高校教務教師として奉職した。77年から花輪教会を牧会し、82年から本庄旭教会牧師を務めた。遺族は妻の繁子さん。

【4659号】第11回 部落解放青年ゼミナール

第11回 部落解放青年ゼミナール 毎年夏に行われる部落解放青年ゼミナール。11回目となる今年は、8月5日(火)~8日(金)にかけて、大阪のいずみ教会を会場に、北は北海道から南は九州まで、また遠くアメリカからも参加者があり、計74名で行なわれました。 今回のテーマは『めしまだかぁ?まだやったらうちおいで~』。このテーマの意味は、ずばり「一緒にめしを食う」ことです。これには、単に机上の学びや研修に終わるのではなく、共に食卓を囲んで語らい、一人一人自分が「解放」される雰囲気の中から、被差別部落の置かれた歴史と「今」を感じる場をつくりたいという、企画者の意図がありました。また聖書では、差別や抑圧に苦しみ、嘆く人々を招き、解放の場を先取りして示した「イエスの食卓」を、今この時代にあって大切にしたいという願いが込められていました。 さて今回、その食卓に並んだ料理は、この地方の被差別部……
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