【4667号】人権教育は神学校の大きな課題 第21回神学校等人権教育懇談会

第二一回神学校等人権教育懇談会が十一月十日(月)教団会議室で行なわれた。各神学校・大学、教会より一〇名が出席して共に懇談し、学びの時を深めた。
開会にあたり礼拝をささげ、大住雄一東京神学大学教授は、コリントの信徒への手紙第一より、「わたしどものクリスチャン生涯の一番根底にあるものは主イエスの十字架の贖いの恵みである。この贖いの恵みに応答してゆく中でこの地上生涯の証しの歩みがなされてゆく。その中で人権の教育は各神学校の大きな課題である」と 語り、祈りが捧げられた。
続いて谷本一廣部落解放センター活動委員会委員長が、自分の体験を通しつつ部落解放運動に立ち上がったいきさつなどを諄々と語った。
その中でも米国留学時の、マルチン・ルーサー・キング牧師の牧会した教会での交わりや、キング牧師暗殺後にコレッタ夫人の働きと実際に交流した貴重な体験等に触れ、「キリストの福音が世界中の人々に生きる喜びと恵みを伝え、悲惨な差別からの解放を一日も早くもたらすべき」と語った。
コーヒーブレークをはさんでしばし歓談の時と自己紹介の時をもった。
その後に、今回は神学校の代表として、高柳富夫農村伝道神学校教師によって、農村伝道神学校の現在のカリキュラムと次年度のカリキュラムをも含めた人権教育に関する講演が持たれた。
「同神学校では現場に出て行って、そのところに存在する問題を共有し、共に生きる『現場主義』を大切にしてゆきたいと考え、カリキュラムにおいては、アジア近代史や解放の神学の学びに力を注ぎ、語学もアジア言語を学ぶ環境を整えてゆきたいと考えている」と語った。これに関してはいくつかの神学校から質問があり、多 様な伝統の神学校の教育方針があることを感じさせられた。
今回は午後からの半日プログラムであったが、もう少し時間をかけ、また現地研修等も兼ねて学びができれば良いとの意見も出た。
(深谷春男報・東京聖書学校)

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