十二月十日(火)、常議員会の議事終了後、教団予算決算委員会によって制作された「全教区版 教団50年データーグラフで見る日本基督教団」が上映された。
内容は「財務状況」「現陪会員」「教区民力」「教師謝儀」「年齢構成」「受洗数」「教会学校」「カトリック」「別帳会員」「提言」の十項目から構成されている。
各教区の状況が詳細に分析され、グラフで見ることができ、わかりやすい資料となっている。例えば、教会の経常収入を教区ごとにまとめたグラフでは「二〇〇〇年度と二〇〇七年度を比較した場合、教会経常収入が増えている教区はどこか」「一番減っている教区はどこか」などを一目で把握することができる。
現住陪餐会員数の変動についても著しく減少している教区がある一方、教勢をのばしている教区があることも把握できる。
興味を引かれるのは、各教区内の民力水準が分析され、その中で教会の現状と社会の現状は決して連動していないことが明らかにされていることだ。
また、カトリックや他教派の教勢の推移も参考にすることができる。
これらのグラフを通して、自分が今いる教会の現状が、どういう性質から起きるのか、全教団的な問題か否か、教会の現在位置はどのあたりに位置するのかなどを把握することもできる。
一方で、数字に踊らされる可能性がないわけではない。DVDの中でも、主の宣教命令に言及され、教会の周辺にいる人にも御言葉が届いていないことが示唆されている。
このDVDはプロテスタント伝道150年の中でも発表される予定である。
問い合わせ先 日本基督教団予算決算委員会 (辻順子報)