【4667号】教区コラム 南支区

教会の歴史的課題を思う
橋爪忠夫
南支区は、東京都内二三区の内、目黒、品川、大田、世田谷と港区の一部に広がる区域の三〇教会で構成されている。中でも百年の歴史を越える教会が五、八〇年を越えるものが六、逆に戦後に生まれた教会は八である。総じて長い歴史をもっている。一八七三年生まれの旧・東京公会、現・新栄教会もある。
従って、どの教会も直面している課題は、いかにそれぞれの教会の歴史を振り返り、その伝統をしっかり把握して、将来への展望を切り開くかである。その課題は大きい。私はこの教会の伝統について様々に考えさせられている。一つは、私たちの教会は圧倒的にアメリカの教会の影響を受けているということだ。教会というもの の発想も、実際の活動も敢えて言えばアメリカ型で、ヨーロッパ型のそれではない。宗教史家S・E・ミードは、アメリカの教会を一口で「自由教会」であるとし、その特徴を、非歴史性、自発に基づく原則(ヴォランタリズム)、伝道事業、リヴァイバリズム、敬虔主義、相互の競争の六つにまとめている。これら諸点の功罪を見つ め直して、道を切り開く以外にはないであろう。
南支区ではずっと支区としてアメリカの宣教師を招聘している。現在はRCAのキスト岡崎宣教師夫妻である。ある日の宣教師を交えた会議で、ある信徒が、アメリカ宣教師の「存在」そのものに意味があると発言した。私はまさに至言であると思う。
(東京教区南支区長)

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