【4702号】伝道のともしび

「蒔かぬ種は生えぬ」を合言葉に  伊東教会牧師 内田知

「みなさんとてもいい笑顔ですね。」…ペンテコステ伝道礼拝に来た新来者が仰った嬉しい一言。

湯「出づ」る国、伊豆の東に位置する「伊東」市。人口約75千人。首都圏からの近さも相俟って、温泉と温暖な気候に惹かれて移り住む人も少なくない。先の新来会者もその一人。

伊東教会は「日本同盟基督協会伊東講義所」として、19073月に設立された。爾来103年に亘る歩みである。その間の先達の働きにより、今伊東教会は多くの信仰の遺産を受け継いでいる。

先人たちは町の一等地に会堂を残してくれた。伊東市の誰もが知っている立地のよい場所である。

また町と海を見渡せる山の中腹に約七、八〇坪の墓地と納骨堂を持っている。これが信仰の継承と伝道に大いに用いられている。

地域の人々に良き印象と思い出を残していることも特筆すべきである。ことに戦前から戦後の約40年間を牧された松本廣牧師の印象はいまだに衰えない。戦後は何百人もの子どもがCSに集い、今でも「日曜学校の生徒だった」という町の人から当時のことや松本牧師ご一家の思い出話を聞かされる。多くの人が伊東教会に親しみを覚えて下さっているのである。

旧同盟のよき伝統も残されている。「伝道のスピリット」である。そもそも信条や職制ということに緩やかで少し単純なのであるが、よく言えば純粋かつ熱心である。そういう「家風」のようなものがある。「一にも二にも伝道」という志が今でも残されている。

現在も教会で特に活発なのは伝道委員会とCSである。各種集会の準備や案内、ローカル新聞への宣伝、新来会者への配慮、ハガキ書き等々、よきチームワークのもと、何より楽しんで奉仕をして下さっている。CSも、「子どもたちの心にひとつでも多く聖句を、また教会のよい思い出を刻みたい」と、月1回のペースで行事を行い、子どもを招く働きを続けている。いずれも労多くして実り少ない働きである。しかし「蒔かぬ種は生えぬ」との合い言葉のもとに、あせらずあきらめず、伝道の働きが続けられている。

伊東には大学もなく、就職先もそうはない。しかし温泉の町伊東には定年後に移住して来る方がある。その中から受洗へと導かれる方も少なくない。この教会には苗床教会というよりも、人生の最後の実りを収穫させて頂く面もある。またそういう方々はCSやミッション・スクールに通っていた方が多い。まさに何年後何十年後に芽を出すか分からない。この事実がCS教師や伝道委員を動かす大きな原動力になっている。

あのペンテコステの新来会者も、ミッション・スクールの卒業生であった。彼女は次の週も笑顔で礼拝に出席された。「今日は母を連れてきました!」と。

先達の伝道スピリットを受け継ぎ、また与えられた信仰の遺産をよく用いて、「蒔かぬ種は生えぬ」を合い言葉に、地に根を張って伝道の働きを続けていきたい。

 

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