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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4720号】海外からの祈り・応援メッセージ 世界宣教部宛に

2011年4月9日
  震災直後に教団事務局世界宣教部宛に、海外の宣教協約のある教会はじめ各国の教会から、祈りと応援のメッセージが届いた。(一部を紹介=翻訳通り、また一覧は以下の通り。)   《台湾基督長老教会(PCT)》 3月11日(金曜日)16:30 私達はたった今、日本の北東部を今日の午後に襲ったマグニチュード8.8の地震についてのニュース報道に接しました。もちろん、報道は現時点では散発的なものですが、火災と津波の心配が既にあることを、私達は知っております。どうぞ、台湾基督長老教会の幹部やスタッフがこの困難を深く案じていることを、お覚えください。報道機関からの最新情報をさらに待ちますが、同時に、諸教会の皆様の視点や、抱えていらっしゃる問題も提供して頂けたら、助かります。主にあって。 ハンフリーズ総幹事秘書   《メッセージの届けられた海外諸教会・……

【4720号】3教区へ1千万円ずつの救援金

  震災直後の3月12日の第1回救援対策委員会に続き、3月23日(水)、第2回委員会を開き、下記の件について協議した。 *被災した3教区へ、各1千万円を送金する件について すでに、石橋秀雄教団総会議長による問安(3月13日~16日)に際して、各教区へ50万円ずつお見舞い金を渡しているが、さらに、石橋議長の要請により、被災した3教区へ各1千万円を送金することとした。 ただし、送金に際しては、以下のことを確認した。 ①これは「教区(総会議長 常置委員会)の責任において、被災教会・伝道所の救援に重きをおき、お使い下さい。」とする。 ②内藤総幹事が、各教区議長へ、上記の内容を個別に連絡をする。 《救援対策委員会委員》 内藤留幸、道家紀一、釜土達雄、藤盛勇紀、計良祐時、大三島義孝  ……

【4720号】東日本大震災緊急救援募金のお願い

  主の御名を讃美いたします。 3月11日(金)14時46分頃、マグニチュード9.0を記録する巨大地震が東北地方太平洋沖で発生いたしました。地震とそれに伴う津波により、岩手・宮城・福島を中心に大きな被害が出ています。被害の全容は未だ明らかではありませんが、被災した教会のために、多くの資金が必要となる事は、まちがいありません。日本基督教団では地震直後から情報収集を始め、12日には救援対策委員会を設置、支援のための準備を整えはじめております。 けれども事は急を要します。教団社会委員会では、ただちに募金を開始いたします。祈りをもってご協力をいただきますよう、お願いを申し上げます。なお、本格的な募金は、常議員会が設置する委員会にて行なわれる予定です。   2011年3月14日 日本基督教団社会委員長 釜土達雄 記 ◎募金期間 特に定めず ……

【4720号】被災者と共に歩む教会の救援を 疋田國磨呂

  この度の「東日本大震災」の被災者の皆様の上に、神の慰めと憐れみと助けをお祈りいたします。3万人近い死者・行方不明の方々がおられ、愛する者を失われた方々の上に、神の特別な慰めと支えがあるようにお祈りいたします。 この大震災は、北海教区、奥羽教区、東北教区、関東教区、東京教区と五教区にわたる広範囲の地域で、未曽有の地震・津波の被害をもたらしました。関東教区では、4つの教会と3つの関係学校と幼児施設が、建直しと大きな補修を必要とする被害を受けました。また交流を持っていたインドネシアの兄弟姉妹の大洗ベツレヘム教会が津波の被害を受けましたが、幸い皆の命は無事でした。 しかし、奥羽教区や東北教区の太平洋沿岸で、津波で壊滅状態になった町々の映像を見て言葉を失っています。幸いにして助かった多くの人々は、着の身着のままで避難所の生活をされています。その町々に立てられている教団……

【4720号】神の慰めと憐れみと助けを祈り 騒ぎ立つ心に「落ち着け」と言い聞かせて

息長く粘り強く希望をもって 高橋和人 あの時、くぐもった緊急地震情報の警戒音から、異質な時間が始まりました。押し寄せる破壊と恐怖の怒涛、不安と混乱、緊張感の継続。地震、津波、原発事故と広範囲で複合した災害。物と人身に加えられた破壊から、生活、心、共同体へとその傷の深さ。いまだ犠牲者の数もわからないほどの規模、あらゆる分野への波及。信頼に足る情報のなさ。支えあうこともままならないもどかしさや苛立ち。時間感覚さえもあいまいになります。騒ぎ立つ心に「落ち着け」と言い聞かせています。 しかし、祈りに覚えられていることに、今ほど力づけられていることはありません。弱る思いが支えられるのは主にあって結ばれたものたちの祈りです。 真っ先に教団救援対策委員会より石橋教団議長と調査委員3名が駆けつけ、つぶさに現地を見、全面的な協力を申し出て下さった。 また、奥羽教区議長と共に教区・教団……

【4720号】地震と津波 なぜ、なぜ

教会被災状況、奥羽教区 邑原宗男 被災地を訪ねて、やっと見つけることができた方から、「なぜ、どうして、」という声の前にただ黙しているのみです。聞こえてくる声の中には、「遅い」と。まさに遅いです。でも、この大震災は、もちろん、東日本全域にわたっているから、奥羽のみをいうことはできません。でも、いかんせんこの広さ、岩手県のみで四国全域と同じ中を鉄道網は壊れ車も規制された。道路事情は、国道4号線を中心に三陸海岸に櫛の歯のように道路が伸びている。沿岸沿いの道は寸断されていて直接回れなかった。それもガソリンがなくなり近隣教会の牧師の車からガソリンをもらい走ってたずねた。 宮古教会、津波のために海岸線に近い街並みは、なくなり、教会付近は瓦礫の山。1メートル70センチの高さの泥水に浸かってしまった。その中で森分和基牧師は避難所にいる方々を支援し、教会は役員が、溜まっていた泥をスコップでかき出……

【4720号】東日本大震災 戦後最大の日本の危機に向かって

    被災地域の教会と共に-命に仕えるー 「わたしたちの助けは、天地を造られた主の御名にある」 (詩篇124編8節) 被災された方々とその関係者の方々に心からお見舞い申し上げます。 3月11日午後2時46分、巨大地震が東日本を襲いました。世界の観測史上4番目に大きいマグニチュード9.0を記録し甚大な被害をもたらしました。その地震のエネルギーは関東大震災の45倍、阪神・淡路大震災の1450倍とのことです。さらに地震による津波は太平洋側の奥羽、東北、関東500キロにわたって、沿岸地域の町や村を襲い、多くの尊い人命と家屋を呑み込みました。地震発生から10日たっても、その被害状況の全貌は把握しえない状況にあります。 3月22日現在で、8千名余の死亡が確認され、さらに1万2千名余りの安否不明者、そして、35万名に近い人々が過酷な避難生活を強いら……

【4720号】地震、津波、諸教会の被害状況は 爆撃後の街さながらの壊滅状態

  さらに石巻市街を海岸方面へ進む。自衛隊や警察、消防の車の往来が目立ち、ついに一般車の進入が規制された。規制区域の外に車を駐め、歩いて石巻栄光教会へ向かう。 小さな土手にかかる橋を越えると、いきなり、あり得ない光景が目に飛び込む。おびただしい瓦礫の山、どれも異常な姿勢の多数の車。折り重なり、電柱に引っかかり、家に突っ込んでいる。破壊された建物。爆撃後の街さながらの壊滅状態。 多くの人々がどこへ向かうともなく、荷物を抱えながら、黙々と歩いている。時々、悲鳴とも歓声ともつかない声が上がる。無事と言えるのか、とにかく生きて再会したのだ。 規制区域内でも、もちろん緊急車両は走っているし、一般の車も少なくない。道路には大勢の人も歩いている。なのに、何か静かだ。しばらくして気づいたが、人を避けながら走るどの車も、決してクラクションを鳴らさないのだ。他の被災地でも車の……

【4720号】東日本大震災諸教会の被害状況は 石橋議長ら奥羽・東北を訪問

  地震発生の翌12日、総幹事のもとに設置された「救援対策委員会」は、直ちに被災地に調査員4名(石橋秀雄教団議長、藤盛勇紀幹事、加藤誠幹事、森田恭一郎社会委員)を派遣することを決定した。主な目的は、教団として被災教会を問安、安否・被害について情報を収集し、僅かでも救援物資を運び、可能ならば奥羽、東北の教区議長と対応を協議することである。翌日曜日早朝の出発と決まった。 13日(日)早朝、車2台でそれぞれ埼玉、東京を出発。すでに深刻な事態となっていた福島第一原発を避け、日本海側から仙台に入ることとした。まずは新潟の十日町教会を目指す。新潟中越沖地震の際に救援活動の拠点の一つとなった十日町教会で主日礼拝を守り、新井純牧師と懇談して、アドバイスも受けた。市内のスーパーで救援物資を購入し、急ぎ被災地に向かう。新潟、山形、経由で仙台に入り、仙台東六番丁教会(東北教区議長高橋和人牧……

【4719号】『一つなる教会』として

2011年3月19日
  「この1カ月で、車で3千キロ走りました」。岩手県沿岸地域にある教会の牧師の言葉である。 北海道には及ばないにしても、岩手県は広い。なんと四国四県がすっぽりと入ってしまう広さである。そこに18の教会が、まさに点在している。けれども、それらは決して「点」としては存在していない。それこそ1カ月で数千キロという距離を移動しながら(しかも雪道を!)、相互に訪問し合い、集会に集うなどして伝道協力を推進している。これは奥羽3県(青森、岩手、秋田)において日常的になされていることである。 北東北3県は教団成立時には東北教区所属であった。戦後、広大な地域に立てられている諸教会の維持と伝道協力のために奥羽教区が創設された。 その創設以来今日に至るまで、奥羽教区では「教区の教会性」ということが語り継がれ、「一つなる教会」としての教区形成が目指されている。つまり、「それぞれ個……
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