教師検定は、日本基督教団が主と教会に仕える教師を立てる業の中で、試験という形で大切な部分を担います。
働き人をお召しになる主のご支配の下で、受験者を送り出す教会の祈りをひしと感じつつ、押しつぶされそうな重圧の中で、祈りつつ結果を出しました。
秋の試験は正教師の受験者が多くなりますが、その結果は厳しいものでした。試験を終えた時点で、正教師の合格者は半数に過ぎず、二割近くの受験者が不合格判定となったのです。
不合格となった方々は、この結果を神からの問いとして謙遜に受け止め、献身と学びの姿勢を整え直して、春の試験に臨んで頂きたいと願います。
また合格した方々も、日々、御言葉に仕えるための絶え間ない研鑽と精進に励みながら、生涯、召してくださった方への忠誠を貫いてくださるようにと願います。神の憐れみと祝福を祈りつつ。
第37総会期教師検定委員会 委員長 東野尚志
教憲教規および諸規則・宗教法人法(60分)
次の2題に答えてください。
1.「教憲教規および諸規則」が示す教会のあり方とはどのようなものでしょうか。
2.教会が基本財産の一部を処分する場合に為すべき手続きを、「教憲教規および諸規則」と「宗教法人法」に沿って、すべての手続きが完了するまでを順序正しく述べてください。
旧約聖書神学(60分)
次の2題に答えてください。
1.旧約聖書における「自然観」について、述べてください。
2.ヨブ記の神義論について、述べてください。
新約聖書神学(60分)
次の3題のうちから2題を選んで答えてください。
1. マタイによる福音書の特質を、マルコによる福音書と内容が共通する記事を選び(複数可)、比較しつつ述べてください。
2. パウロ書簡における罪とその救いについて、述べてください。^n
3. R・ブルトマンの神学と、それが与えた影響……
結果を神からの問いとして謙虚に受け止めて
2011年秋季教師検定試験は、9月13日(火)~15日(木)、大阪会場(大阪クリスチャンセンター)において行われた。
今回の受験者総数は78名。その内訳は正教師58名(再受験者3名を含む)、補教師19名(Aコース再受験4名、Bコース再受験3名、Cコース12名)、転入1名であった。
正教師の合格者は29名、不合格者は11名であった。残る18名は保留となっている。
また、補教師の合格者は7名、不合格者は2名であった。2名が保留、さらにCコース受験を継続する者は8名である。教師転入者1名は合格であった。
学科試験の得点が合格点に少し足りなかった受験者については即不合格とはならず、判定が保留される。その場合、レポート課題が与えられ、後日その提出物によって合否の再判定を受けることになっている。
検定試験第1日目、東野尚志委員長の司式により開会……
2012年春季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱の申し込み
受験要綱と教団指定の願書用紙は160円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。
なお、正教師受験志願者は「教師検定規則第12条②」によるものに限ります。
二、受験願書の提出
受験願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
①教区締切 2011年11月14日(月)
(教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください)
②教団締切 2011年12月5日(月)
(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です)
*受験料は正教師1万3千円、補教師1万円
三、補教師について
①「説教」「釈義」の課題テキスト
旧約 列王記上 8章27~34節
新約 ヨハネによる福音書 11章17~27節……
東京都生まれ。十貫坂教会員。本年6月、第22期全国教会婦人会連合中央委員長に就任。
婦人会連合の力を改めて認識させたのは、09年6月、千葉・幕張メッセで開催した40周年全国集会に1、155人の出席者を集めたことだった。
超教派で行われた日本プロテスタント伝道150年集会は別として、近年の教団主催の一集会の出席者としては、記録的な人数である。
さる'69年、全国教会婦人会連合が誕生したとき、第1期中央委員長に就任したのが、渡辺さんの母、故林敏子姉だった。40数年の歴史を経て、母娘2代目の中央委員長が誕生したことになる。
教団の状況を反映して、九州・西中国2教区が、全国婦人会連合から離脱したままだが、特徴的なのは、03年以来9年連続で教団問安使を拒絶し、「教団と距離」を置き続けている沖縄教区が、婦人会連合だけは組織に留まって活動し続けていることである。渡辺さんは、「婦人会連合が発足……
共に歩む幸い 試練が恵みに変わるとき
第18回「全国牧師夫人の会」が、8月23~25日、2泊3日で、鎌倉教会を会場、KKR鎌倉わかみやを宿泊会場にして開催されました。
12教区45教会から、子ども6名を含めて、92名の参加者が与えられました。
今回は婦人会連合の協力を得て、全国牧師夫人だより「道のり」で、この会の案内を、全国全ての教会に届けましたが、東日本大震災もあり、参加出来なかった方が大勢おられました。
2年に一度開催のこの会は、15~17回のテーマを踏まえ、「共に歩む幸い」という大きな主題のもとに、「試練が恵みに変わるとき」のテーマが与えられました。講師は近藤勝彦東京神学大学学長。
東日本大震災からの復興の祈りで始まった開会礼拝では、篠田真紀子牧師は、自らの辛い体験をもとに、「二度と講壇に立つことが出来ないと思った者が、今この場に立ち、神の御言葉に触れ、恵みが与えられた……
青木 勇氏(隠退教師)
11年8月7日逝去。76歳。神奈川県に生まれる。'66年東京神学大学を卒業、同年伊豆長岡教会に赴任、上田新参町教会、カルディア会、米沢明星教会、唐津教会を経て、'94年より'95年まで佐賀キリスト教事業団シオンの園に務め、隠退した。遺族は妻・青木美弥子さん。
大嶋信二氏(隠退教師)
11年8月15日逝去。88歳。大阪府に生まれる。'55年関西学院大学大学院修了、'56年近永教会に赴任、砥部教会、岸和田東光教会、玖珠教会、松山番町教会、八代教会、九州キリスト教社会福祉事業団を経て、'89年より01年まで武雄教会を牧会し、隠退した。遺族は息・大嶋和さん。
部落解放青年ゼミナールは、日本の教会に属する青年たちが部落差別問題と出会い、感じ、考え、解放に向けて行動することをめざして毎年夏に行われるゼミナールです。今年は8月9日(火)から12日(金)にかけて大阪教区いずみ教会を会場に開かれました。のべ30名と、東日本大震災の影響もあり例年に比べて若干少ない参加者となりました。
今回のテーマは「出会って気づく見難い差別」です。家庭や教会、学校、職場、そしてインターネット等、様々な場所で、気づかぬうちに意識の中に入り込んでくるのが今の部落差別の形だと思います。「この辺りは女性が住むには危ないよ」という言葉の背後にいくつの差別が潜んでいることでしょう。
今回の青年ゼミは、部落差別についての知識を得、解放をめざして働く人々と出会うことで、そのような見えにくい差別に気づけるようになりたいと考えました。そこで部落差別入門講座を二回に分けてじっくりと行うと共……
2011年9月5日(月)~6日(火)、日本基督教団真駒内教会において第37総会期第2回台湾協約委員会が行われた。
そこでは主に、2012年2月20日(月)~23日(木)に台湾において開催される、「日本基督教団(以下教団)と台湾長老基督教会(以下PCT)との教会協議会」の内容について協議がなされた。
それに先立つ報告事項として、2011年4月25日に行われた、PCT総会についての報告がなされ、総会の中で石橋秀雄教団総会議長よりPCTへの献金感謝と震災の現状が報告されたこと、また総会を開催した会場が、マカイ病院というPCT関係病院であり、PCTが教会外にも広く関係と信頼を築いていることが報告され、大いに学ばせられることであった。
また、教団よりの在台湾宣教師の活動についての報告があり、彼らの活発な宣教の業に皆が祈りを合わせた。
報告の最後に、東日本大震災におけるPCTからの4、800万……
9月1日に第37総会期第4回宣教研究所委員会が開催され、目下策定中の「宣教基礎理論」についてその構成と主要項目を以下のように決めた。第3回委員会で「ガイドライン」を新たに作成し、それに基づきながらの作業である。
Ⅰ.宣教の根拠・理由
①救済への神の普遍的な招き。
②歴史における神の招きの現実化。
③イエス・キリストの派遣・イエス・キリストによる派遣。
④喜びの共有(個人主義的信仰および救済理解の克服)。
Ⅱ.宣教の主体
①三位一体の神。
②主の選民(〔旧約の〕イスラエルと教会):召命と献身。
③主の民に連なる一人一人。
④宣教に積極的に向かう教職・役員・信徒の育成。
Ⅲ.宣教の内容
①「日本基督教団信仰告白」が反映されること。
②中心としてのキリストの出来事:罪の赦し。
③救済への参与:義認と聖化。
④終末における完成・救いの達成に努めること。
Ⅳ.宣教の対……