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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4758号】東北アジアで神の国を証しする  第49回 アンダーウッド国際学術講座

2012年10月13日
9月1~2日、第49回アンダーウッド国際学術講座が「主の御旨に沿う、東北アジア青年キリスト者の社会参加」を主題とし、韓国ソウル・セムナン教会(大韓イエス教長老会統合派)にて開催された。 同講座は、韓国最初の教会(セムナン教会)、教育(延世大学)、医療(セブランス病院)の礎を築いた宣教師の名を冠し、その宣教スピリットを継承するとの志により行われている。主題選定や企画・運営を青年が主体的に担っていることが特筆される。その背後には牧師・長老会を中心とする教会全体の祈りと指導、支援が存する。 また東北アジアにおける教会青年の交わりを覚えて中国・日本の青年も招かれ、今年は12名の教会青年が日本から参加した。 講師として、東方敬信青山学院大学名誉教授、パンズガン建国大学校教授、アンインソプ総神大学校教授が日中韓3か国から立てられた。 1日は開会礼拝後、3名の講演がなされた。東方氏は「礼拝は無限……

【4758号】追 悼 有澤禧年教団出版局長

有澤禧年先生を送る 有澤禧年教団出版局長が、9月22日逝去した。体調不調を覚え、28年牧会・伝道された八尾の地に帰り入院していたが、ついに御許に召された。出版局長辞任を申し出、退任の事務手続きに入っていたが、結果、教団総会の任期切れが迫る中、現職で亡くなった。 出版界全体の低迷に加えて、キリスト教出版物の不振が囁かれ、教団総会、常議員会などで出版局財政の立て直しがしばしば論議されるようになった時の登板だった。「労働牧師」を目指して、5年間の会社勤めを経験し、そこで培った企画力を活かして、3つの教会、関連施設を建設した手腕に期待された。局長就任2ヶ月後、新報の取材に次のように、当面の目標を述べている。「さまざまな出版局見直し論がある。まず、その是非を見極めること。次の局長のためにも組織の立て直しに務めること」。 この言葉からは、ショートリリーフの心づもりだったと聞こえるが、結果4年半、……

【4758号】解放は創造できる 第15回部落解放青年ゼミナール

「解放は創造できる-想像・創造・ソーゾー(神は救う)」。このようなテーマを掲げた第15回部落解放青年ゼミナールが、8月21日~24日の4日間、京都の錦林教会を会場に開催された。部分参加を含め35名以上の参加があった。 今回の青年ゼミは会場が久しぶりに大阪から京都へと移動したこともあり、プログラムも新しいものを加えて練り直したりと、「例年通り」で終わらないように工夫して準備をした。全員がグループに分かれて参加する劇形式のロールプレイング、フィールドワーク、狭山事件についての学習会、聖書研究…。全てのプログラムを通して意識したのは、まず差別されるという〈痛み〉を想像してみること、そしてその想像を解放への想像へとつなげ、実際に解放を創造しようとしてみること、である。フィールドワークでは東九条や崇仁の歴史を学び、新しい街づくりへの希望をお聞きした。また、ロールプレイングでは用意された劇の台本を読……

【4758号】バンクーバー日系人教会へ 坐間豊宣教師派遣式

2012年8月27日教団会議室にて世界宣教委員会は坐間豊宣教師の派遣式を執り行った。 司式は加藤誠幹事、説教は日本キリスト教協議会総幹事を務める網中彰子委員。 坐間宣教師は茅ヶ崎恵泉教会を8月で辞任し、カナダ合同教会のバンクーバー日系人合同教会日語部で9月から伝道牧会を開始する。 海外教会での働きは、研修や観光とは異なり少なからぬ困難が伴う。日本で何でもないことも現地に行くと難しくなるからだ。 例えば、現地の人々から信頼して貰うこと。これは、現地の言葉を習得した上、現地の人の心や内在的論理を理解して、初めて可能になる。多大な犠牲が伴うプロジェクトなのだが、宣教師はそれを、教会での伝道牧会と並行して進めねばならない。長期的な海外宣教は現地教団・教区からの協力を受けることが何より肝要だからだ。 海外に赴任した宣教師は説教や牧会の力だけではなく、現地に浸透する力量まで試される。過酷な現……

【4758号】ユースミッションの振り返りの時 第7回教育委員会

9月3日・4日、教団会議室にて37総会期最後となる第7回教育委員会が開催された。8月18日〜25日に行ったユースミッション2012の開催後でもあり、会議全体はその内容の振り返りが中心となる。 ユースミッションには台湾からの青年7名と日本から4名の青年が参加した。その参加者のうちの一人廣中佳実姉の陪席を得て振り返りの時を持つ。 台湾・日本の双方に参加意義が曖昧なまま参加した者があったり、さまざまな面で準備不足であったことは反省される。しかしプログラムを終えるまでに、両国の青年の交わりを深め、祈りを共にし、国を超えて働かれる主の御業を共に仰ぐ者とされたという喜びの感想があがる。 ユースミッションの全体を通して、み言葉に基づいた日々のプログラム設定がきちんとなされたほうが良かった、というのは青年たちからの声。片方で青年たちが自主的にデボーションの時を持ち、日々の恵みをみ言葉から聞き取るなど……

【4758号】第2回 教団教誨師会総会 ・教区代表者会

第2回日本基督教団教誨師会総会・教区代表者会が7月30~31日、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、33名出席で開催された。 教誨師会は、教団伝道委員会の協力を得て2年前に設立されたが、その活動を報告する初めての総会となった。教誨師は刑務所や少年院などの矯正施設において、収容者・受刑者の徳性の育成や精神的救済を目的として行われる活動で、教団の教誨師は7月末現在95名が登録されている。 教誨師会の主な活動は、研修、教区代表者会を通して各教区における教誨活動の働きの共有、機関誌「ひとやの友」の発行、全国教誨師連盟をはじめとする他宗教の教誨師との連携を行っている。 総会は2年に1度開催されるが、議事として、まず、2年間において実施された活動内容について報告がなされた。また、教誨師会が多くの方々の祈りと献金によって支えられていることが会計報告によって改めて受け留められた。 全国……

【4758号】支えられて今を 奥羽教区復興支援現況報告

年間22回の支援委員会を開催し 東日本大震災から一年半を経て 東日本大震災以降、教団全教区はじめ、在日大韓基督教会、大韓イエス教長老会などの多くの祈りにより支えられて歩むことができました。心から感謝いたします。 1年半となり、その状況と現状について報告する機会を与えられたことも感謝いたします。奥羽教区常置委員会は震災直後、直ちに常置委員会の下に緊急支援委員会を設置し、救援並びに支援を継続しています。支援委員会開催は常置委員会と共に昨年度22回に及びました。当初の救援物資の手配から、ボランティア受け入れ調整、さらには被災教会の信徒や教師を支える配慮を続けました。教会への配慮(説教者派遣など)は、現在も継続されています。 この1年半、各教会の事柄をまとめて報告します。 宮古教会 教区の斡旋により盛岡YMCAと提携し、ボランティア活動を継続中です。教会とYMCAの共働活動……

【4758号】荒野の声

▼間もなく収穫の秋を迎える。嫌なことばかりが続く中で、殆ど唯一、楽しみに待つ出来事だ。今年は、薩摩芋、里芋、南京豆、見た目どれも順調に育っている。CSの芋掘りは盛況となるだろう。▼店頭にも秋の実りが並ぶ。そして安い。出荷するわけではないから、店頭価格は関係ない理屈だが、高いと嬉しいし、安いと損した気がする。▼お店で同じものを買い、比較する。我が庭の方が旨い。「見た目は同じでも、倍の値段・価値がある」と、にんまり。味が変わらず、一山百円だったりすると、全てが否定されたような気分になる。丹精込めたと言うほどのことはしていないのに。▼CSでは誰が一番大きな芋を掘り出すか競争する。今年はそれぞれ自分で植えた。競争も過熱するかも知れない。負けて泣く子が出ないかと心配だ。▼『人を裁くな』とのイエス様の言葉は、『重さを量ってはならない』が元々の意味だ。人間の値打ちを見た目で計るな、数字に置き換えるなとい……

【4758号】台湾との宣教協約に基づく青年交流 ユースミッション2012

「キリストと教会に仕える」を主題に 共に礼拝をささげ、講演に聞き、交わり 「神様の圧倒的勝利だったEYEP(青年交流プログラム)でした。私は始まる前、不安でもがいていたんですけど、もう神様に負けました」。青年参加者の一人の声である。 台湾基督長老教会と日本基督教団との宣教協約に基づく青年交流プログラム、ユースミッション2012が8月18日~24日の日程で行われた。これまで、2年毎に、台湾へ日本の青年を派遣し、また台湾から青年を受け入れるということを行なってきた。日本での台湾の青年受け入れはオリンピックイヤーに当たる。今回が第3回目の開催となる。主題は「キリストと教会に仕える」。 今回、台湾からの参加者は男性3名、女性4名。80名以上の応募者の中から選抜された7名の参加を得た。迎える日本からの全日程参加者は4名、部分参加2名、そのうちの楊司弘兄と廣中佳実姉がプログラム全体を通じて……

【4757号】総幹事の務めって なあに

2012年9月29日
ちょっと堅苦しい話で恐縮ですが…日本基督教団は主キリストより託された権能行使にふさわしい秩序(法)を教憲・教規としてもっています。その教規の第2章は教務機関についての規則です。39条から始まり、まず教団総会議長の総括行為。次いで40条~49条には常設委員会・特設委員会規定となり、50条に総幹事規定が述べられています。更に総幹事の所轄のもとに置かれた出版局、年金局、部落解放センター、などの業務機関や宣教研究所に関する規則が51条~57条まで続いています。 ここで明らかなように、教団総会議長が教団を代表し、審議・決議機関(教団総会・常議員会など)の最高責任者であるのに対して、総幹事はその決議機関での決定事項を実施する執行機関の責任者なのです。要するに総幹事は教団の教務と事務のすべてを円滑に遂行する大切な使命をもっているのです。その中には海外のキリスト教会や諸団体との協力推進も含まれています。……
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