インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4859号】人ひととき 木俣 忠 さん 木俣三枝子さん 御言葉に支えられて

2017年4月22日
 「ここの生活は、聖書の世界そのものです。だから、旧約聖書にとても親しみを覚えます。こちらの山から日が昇り、あちらの山に沈む。夜になると、季節に応じて現れる星座が満天に広がります。24時間、自然と一体ですから」と、目を輝かせて語ってくださる木俣三枝子さん。  酪農は、命そのものに触れる仕事である。牛はストレスに敏感で、気候の寒暑によって弱るだけでなく、乳を搾る人も健やかでなければならない。農場主の忠さんが健康を損ねて入院したときには、一気に乳量が落ちたという。  都会の生活は自分には合わないと思って北海道・酪農学園大学に入学したという忠さんは、大学在学中に野幌教会で受洗し、卒業後1年間カリフォルニアで酪農実習した。  教会付属幼稚園教諭であった三枝子さんと結婚すると同時に、1970年、道南の今金町日進に入植。1年たったころ、初めての子が生まれてすぐに、動物からの菌に感染し……

【4859号】御言葉に喜ぶ日々

 築後60年の教会堂や付属の建物を歩くと、至る所で聖書の御言葉に出会う。額に入れて壁に掛けてある書だけでなく、たくさんの場所に御言葉が記されている。教会の長い歩みの中で、誰がそこに貼ったのか分からないものが数多くある。CS分級室の壁などには御言葉を書いた紙が多く貼られている。子どもたちが御言葉に親しむようにと祈りながら記したのであろう。また日めくりになった御言葉カレンダーのようなものも教会のあちこちにある。時々、誰もがその御言葉の前で立ち止まることになる。自分の愛唱聖句であったり、自分の心に響く御言葉であったりするからである。そしてあらためて聖書を手に取り、その御言葉を味わうことにも繋がっていく。普段何事もなく聞いていた御言葉が急に自分に迫ってくるという経験も、多くの人々に共通のものである。  考えてみれば信仰生活は常に御言葉と共にある。信徒の中で、なかなか聖書が読めないという言葉も……

【4857・58号】メッセージ 「余命」ではなく「与命」 雲然 俊美

2017年3月25日
すなわち、父が死者を復活させて命をお与えになるように、子も、与えたいと思う者に命を与える。また、父はだれをも裁かず、裁きは一切子に任せておられる。すべての人が、父を敬うように、子をも敬うようになるためである。子を敬わない者は、子をお遣わしになった父をも敬わない。はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている。《ヨハネによる福音書5章21〜24節》 命の意味を問ううめき  主イエス・キリストは、「父が死者を復活させて命をお与えになるように、子も、与えたいと思う者に命を与える」と語られました(ヨハネ5・21)。  私たちの命は主イエス・キリストから与えられた命です。自分で生み出したものでもなければ、獲得したものでもありません。また、その命に、尊い命とそうではない命などといった区別もあり……

【4857・58号】2017年春季教師検定試験 補教師50名、正教師14名受験

信仰・教会の筋道を身につけるよう  2月21日から23日にかけて、春季教師検定試験が行われた。今回の検定試験の受験者数は、補教師試験50名(AコースからCⅡコースまでを含む)、正教師試験14名、計64名であった。今回の春の検定試験は耐震補強工事が終了していたので、日本キリスト教会館(東京・早稲田)にて開催された。  試験全体の印象は次の通りであった。まず、補教師の提出試験である釈義と説教は、旧約はネヘミヤ記、新約はマタイによる福音書からが課題箇所であった。旧約に関しては、内容的には取り組みやすい箇所ではあったが、テキストの背景的なところまで深くとらえ、踏まえて語る説教が少なかったことは残念な点であった。民の涙を流すほどの苦しみと、喜びへの宣言の展開に丁寧に焦点を当てて欲しかった。  新約は「十人のおとめ」のたとえ話であったが、イメージしやすいテキストであったため、取り組みやす……

【4857・58号】▼宗教改革500周年記念事業準備委員会▲4つのプロジェクト、同時進行準備中

 40総会期の宗教改革500周年記念事業準備委員会が1月13日(第1回)、2月22日(第2回)に開催され、招集者・石橋秀雄議長の下、委員長・岡村恒、書記・物井惠一、会計・中嶌曉彦を選出した。その他の委員は、小橋孝一、常時陪席は高花富夫(東京信徒会書記)、増田将平(教会中高生大会・青年大会実行委員長)、大三島義孝(宣教)、加藤誠(世界宣教)、馬場忠徳(富士見町教会)、松田俊彦(阿佐ヶ谷教会)である。  当委員会は福音伝道を推進する契機とするため39総会期常議員会承認の宗教改革500周年記念事業方針に基づく継続委員会である。4つのプロジェクトのこれまでの準備状況が2回の委員会を通して報告され、それぞれの課題が協議された。  6月開催の記念礼拝・信徒会のプログラムは東京信徒会の協力を得て決定した。説教は東京神学大学教授・大住雄一氏に、奉唱を桜美林大学聖歌隊にお願いした。2月からアピー……

【4857・58号】▼伝道委員会▲委員による発題を委員会毎に

 40総会期の第1回委員会が、2月20~21日に教団遺愛会議室にて行われた。招集者・小宮山剛委員の奨励で開会礼拝がもたれ、初めて顔を合わせた委員たちが挨拶を交わした。  委員会組織として、委員長に小宮山、書記に飯田敏勝が選出された。また、その他の担当者は以下の通り。宣教委員会・小宮山剛。「こころの友」「信徒の友」編集委員・水沼昭子、村上恵理也。農村伝道担当者・兼清啓司、木村太郎。刑務所伝道担当・飯田敏勝、小池正造。伝道推進室派遣委員・小宮山剛。宗教改革500周年記念教会中高生・青年大会(リフォユース500)実行委員・飯田敏勝。  大三島義孝幹事より、業務報告及び会計報告、常議員会報告、東日本大震災救援対策本部報告、伝道推進室報告を受けた。2016年度会計中間報告を受け、日独ユースミッション及びリフォユース500に補助金を出すことを決定した。また2017年度予算案を審議した。 ……

【4857・58号】▼部落解放センター運営委員会▲東谷運営委員長選出

 2月13日から2月14日まで、教団会議室において40回総会期第1回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は23名。開会礼拝では宮田誉夫運営委員がルカ8・43~48をテキストに「あなたは現場にとらえられたか」と題し説教した。  センター運営委員長選任の件では、東谷誠前運営委員長から、10年間委員長を担ったので違う方を推薦してほしいとの要望があり、委員長選任について東谷委員が強く固辞し、1日目に決まらず、2日目朝選挙によって東谷運営委員が選ばれた。  丹波二三夫さん医療費カンパの件が「『丹波さんを支える会』として事務扱いは解放センターが行い、呼びかけ人としてそれぞれが名前を連ねる」として承認された。各教区報告など様々な取り組みについての報告がなされた。第13回部落解放全国会議in北海道は、千歳栄光教会を会場に6月26日~28日 に開催。テーマは「今、アイヌモシリで差別を考……

【4857・58号】▼伝道推進室▲500周年事業、伝道対策検討委 との連携を確認

 40総会期・伝道推進室第1回委員会が、2月21日に教団会議室にて開催された。招集者の石橋秀雄教団総会議長が室長、網中彰子委員が広報担当、齋藤篤委員が会計、山畑謙委員が書記となった。  また伝道委員会から小宮山剛委員長が派遣委員として加わることとなった。宗教改革500周年記念事業に関連して、増田将平教会中高生・青年大会実行委員長を特別協力委員とし、宗教改革500周年記念事業との連携を強く持つこととした。諸活動の継続性を考慮し、宗教改革500周年記念教会中高生・青年大会への派遣委員や広報実務委員および協力委員の選任を行い、委嘱状を担当幹事から送付する。  次に、伝道推進室の位置づけと基本方針の確認を行った。37総会期・伝道方策検討委員会の提言を受け、新しい伝道の気運が起こり、著しい教団の教勢低下を座視できない状況の中で、常議員会が特別な決断をして伝道推進室が立ち上げられて今に至っ……

【4857・58号】消息

池田 勤氏(無任所教師)  17年2月8日逝去、89歳。宮崎県生まれ。55年同志社大学大学院卒業。57年より68年まで桜美林教会を牧会。  遺族は妻・池田京子さん。   松永政和氏(泉ヶ丘教会主任担任教師)  17年2月13日逝去、75歳。大阪府生まれ。02年東京神学大学大学院卒業。同年より五反田、泉ヶ丘教会を牧会。  遺族は妻・松永惠子さん。   青木 優氏(隠退教師)  17年2月13日逝去、92歳。岡山県生まれ。56年東京神学大学大学院卒業。同年より岩国東、小郡教会、調布柴崎伝道所を経て04年隠退。  遺族は妻・青木道代さん。。

【4857・58号】伝道のともしび 希望の光として  髙橋 良隆

 あれから6年、一関教会の周囲の環境は大きく様変わりしました。2011年3月11日の本震と同年4月7日の余震によって、会堂内部の漆喰壁が大きく崩落。その後、応急修理はしたものの、附属保育園の保育室を兼ねていた礼拝堂は、保育室としては使用を続けることはできない状況となりました。しかし礼拝堂を使用しなければ保育園としての設置基準を満たすことはできず、抜本的な耐震補強をするか、大幅な改築をしなければならないことになりました。  もとより教会にそのような資金はなく、宗教法人には公的な補助もないことから、閉園するか、それともいわゆる社会福祉法人化するか、決断を迫られました。教会附属の睦保育園は1936年から今日まで80年余、地域の児童福祉に携わって来ました。幾度となく教会懇談会を重ねて話し合った結果、キリスト教保育を継続し、安全で最適な保育環境を園児に提供するために、社会福祉法人として再出発す……
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2024
The United Church of Christ in Japan