《熊本・大分地震》教会支援・地域支援を柱として
「熊本・大分地震」から10箇月が経った。この間、皆様が寄せて下さった篤い祈りと貴い献げ物に心より感謝する。事態は尚、深刻だが、私共九州教区はこの苦難の中に、主の御手をはっきりと感じている。感謝に堪えない。
九州教区の課題
課題は、①被災教会・信徒・教職の救援、②地域の被災者支援、の2つである。②から記す。
地域の被災者支援
九州教区と在日大韓基督教会総会が共同で「ボランティアセンター・エルピスくまもと」を設立し、この働きに当っている。発足時期が避難所に大勢の被災者が身を寄せつつある時だったので、熊本YMCAが管理する御船町避難所でのカフェ開設「ドリームカフェ」による娯楽提供・傾聴活動に取り組んだ。教区内教職による子ども・大人をそれぞれ対象とした工作教室も非常に好評で、活動は10月末の避難所閉鎖まで忠実に続けられた。
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2月7日、40総会期第1回熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援委員会が、教団小会議室で開催された。組織として委員長に高橋潤、書記に田中かおるを選出した。その他の委員は、横山良樹、望月克仁、稲松義人である。陪席者は、九州教区議長・梅﨑浩二、担当幹事は道家紀一である。
昨年4月14日の地震発生以後の当委員会の設立及び活動の経過報告を聞いた後、当委員会の役割を確認した。この度の再建支援の基本姿勢は、「東日本方式」(半額を支援し、残りを貸し付けとする方法)ではなく、それぞれの教会及び教区の自助努力の姿勢を尊重しつつ当該教区が最大限の支援を行う「中越・能登方式」であること、そのためには被災各個教会の再建計画の必要書類を九州教区が確認し、当委員会が承認した上で支援を行うことを確認した。
会計面では、1億8000万円の募金目標額に対して2月現在の募金額が約4900万円であるとの報告を受……
1月25日、40総会期教団救援対策本部第2回(通算第52回)会議を、教団会議室にて開催した。今回は、40総会期第1回常議員会において選出された委員を確認した後、石橋秀雄教団議長を本部長、佐々木美知夫教団副議長を副本部長、雲然俊美教団書記を書記に選任。また、佐久間文雄委員を財務担当、真壁巌委員を広報担当とした。さらに、佐々木、真壁、佐久間、保科隆の各委員を救援対策室委員として選任した。
その後、報告事項として、2016年12月31日現在で、国内募金が10億2805万4925円、海外からの献金が4億811万2041円と報告された。次に救援対策室および担当幹事より、被災教会貸付金返済状況(貸付先は15教会と2幼稚園・1施設で、貸付残高合計は2億5428万1031円)、釜石仮設クリスマス会開催、被災教会貸付金返済支援コンサート開催等の報告のほか、教団救援対策本部会計報告がなされた。
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1月30日、教団会議室にて、第1回教団伝道対策検討委員会が開催された。本委員会は、40総会期第1回常議員会において、石橋秀雄議長の提案により設置された特設委員会である。
委員は、常議員から、石橋、佐々木美知夫、雲然俊美、東野尚志、望月克仁、佐久間文雄、遠藤道雄、中嶌曉彦の8名、教区議長から、北海(久世そらち)、東北(小西望)、関東(秋山徹)、東京(岸俊彦)、中部(横山良樹)、大阪(小笠原純)、四国(黒田若雄)、九州(梅﨑浩二)の8教区議長で、計16名である。また、予算決算委員長、総務幹事、財務幹事、宣教担当幹事、世界宣教担当幹事は常時陪席となっている。
最初に組織がなされ、委員長に石橋教団総会議長、書記に雲然教団総会書記を選任した。
次に、本委員会設置議案より、「教団の各委員会組織と財政のあり方の見直しを含め、教会・教区・教団における伝道力の命と力を回復し、伝道力……
40総会期第1回目の教育委員会が、2月6日から7日にかけて教団会議室にて行われた。委員の構成は、具志堅篤委員長、望月麻生書記、荒井偉作、筧伸子、ジョナサン・マッカーリー、野口幸生、横山ゆずり。
委員会では、今総会期の委員会組織について諮った後、「教会学校応援セット」への応募に対する審査がなされ、贈呈する教会を決定した(大和、旭東、京都上賀茂)。その際、教会学校の活動は教会の経常会計の大小では計りきれない部分があること、応募の理由や教会学校の事情を深く汲み取るだけでなく、選定の経緯なども明確に記録していくことが確認された。
また、2017年9月に開催予定の教区青年担当者会、2018年1月に開催予定の教区教育担当者会について、日程と場所の候補が挙げられた。特に教区青年担当者会については、出席者を担当者だけでなく幅広い枠で捉えたいという意見が交わされ、今後の検討課題とした。
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武市有信氏(隠退教師)
16年4月30日逝去、76歳。大阪府生まれ。67年同志社大学大学院卒業。同年より今治、東灘、舞鶴青葉教会を経て04年隠退。
遺族は息・武市壮図さん。
小関せい氏(無任所教師)
16年11月21日逝去、83歳。山形県生まれ。62年東京聖書学校卒業。63年より米沢興譲、東成教会を牧会。
遺族は甥・小関恭弘さん。
佐伯昌祥氏(隠退教師)
16年12月12日逝去、93歳。兵庫県生まれ。88年受允、91年受按。88年より夜久野、西が丘、近江金田教会を牧会し12年隠退。
遺族は娘・山内直美さん。
川合喜四郎氏(隠退教師)
17年2月6日逝去、89歳。山形県生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。56年より東村山教会を牧会し88年隠退。
遺族は息・川合牧人さん。……
川俣教会は福島県伊達郡川俣町にあります。福島市から南に20㎞程の山間の町です。人口は現在1万3660人です。町では唯一のキリスト教会で、今年創立110周年です。
2011年の東日本大震災で町の公共施設等に大きな被害が出ました。町役場は解体されましたが、昨年11月に新庁舎が完成しました。教会では、礼拝堂、牧師館、墓地の道路に被害が生じました。
続く福島第一原発の爆発により、放射能汚染を受けました。川俣町は原発から40㎞の所にありますが、雨と雪の影響で、町に隣接している飯舘村と、川俣町の山木屋地区は、計画的避難区域になりました。尚、山木屋地区は、今年3月末に避難指示が解除されます。
大きな余震により、教会の被害は益々大きくなりました。3か所の工事を同時に考えることはとても混乱することでした。しかし教団や教区、そして多くの皆様の支援や援助、助言をいただき、2012年度に……
40総会期第1回年金局理事会が1月20日教団会議室で開催され、教区代表理事、監事、総幹事事務取扱、東京教区支区代表、支える運動推進委員会委員長代理ら総勢27名が出席した。
今総会期には関東、大阪、西中国、常議員会推薦の4人の理事の交代があった。まず招集者籔田安晴理事が年金局理事長に推薦され、満場一致で承認された。また、木下宣世(東京)、川原正言(西東京)、中林克彦(神奈川)、中川義幸(常議員会)各理事が常任理事に推薦され、理事長、道家紀一総幹事事務取扱と6名で常任理事会を構成することが提案され、承認された。
教団年金が将来にわたり存続するためにはいかにするかが話し合いの焦点となった。謝恩日献金目標額1億1000万円を掲げて9年になるが、献金額は4000万円超の水準からなかなか増えず、これにどう対応するかが課題となっている。また年金局の総資産約41億円の運用益は重要な年金の……
外科医師の丹羽さんは、がんの患者さんを診る務めに「精神を尽くし、思いを尽くし」て臨んでいる。診断・治療と同時に、患者さんと家族を安心させるためには、きちんとした説明が前提となる。
決して気休めではなく、決して嘘ではなく、言葉を選びながらも患者さんの希望に沿った形で説明をする。がん告知はもとより、時には再発や、積極治療が困難になったなどの悪い話をすることがある。
そのとき「なぜ」と問われても、答えようがない。症状には医学で対処するし、痛みの管理ができなくなれば、鎮静という切り札もある。しかし、「生きていることに意味がない」など、スピリチュアルな痛みの訴えには、途方に暮れる思いがする。それに答えることは、自分の役目ではないとも考えてきた。
患者さんが苦しみを訴えるとき、実は、相手を選んでいる。それが自分に向けられていると気付いたとき、とにかく逃げないと覚悟を決めた。限……
1月8日、教会学校の説教のために、礼拝堂の講壇の椅子に座っていたら、小学科1年生の清水まのあちゃんが、わたしの所に来て、「クリスマスどうもありがとう」と言ってきた。
クリスマスにまのあちゃんから「ありがとう」と言われること、何かしたかなーと考えたが思い当たらない。
その日、小学科の礼拝が終わって、サッと引き上げた。第1礼拝に続く主礼拝の時、玄関の所で母親とまのあちゃんがわたしを待っていて、「洗礼を受けたい」と申し出た。礼拝直前であったので、今度お話ししようと言って、別れた。
その後3回連続で、日曜日他教会で奉仕をし、結局それから1ヶ月が過ぎた2月19日に母親と一緒にまのあちゃんと面接をした。まのあちゃんは、照れて何も話さない。たまりかねて、「この子は、もうイエス様をいただいたから、クリスマスプレゼントいらないと言うんです」との母親の言葉。1月に「クリスマスありがと……