《教区青年担当者会》
第8回教区青年担当者会が、9月3日から4日にかけて教団会議室で開催された。
今年度は講師に岡村直樹氏(東京基督教大学大学院教授)を迎え、一日目に「ユースミニストリーの実践とリーダー養成」と題した講演をしてもらった。いかに若い世代が教会を居場所とできるかに主眼が置かれた講演であった。教会や地区などの組織において、ユース(若者)と共にいるリーダーたちは、しばしば若者と上の世代との「中間管理職」のような存在となる。ユースリーダーたちに前からある型を押し付けるのではなく主体性を尊重し、また時代を見据えた柔軟さをもって接していくという、教会のあり方も教示された。一日目は講演のあと、ユース向けに開催された「リフォユース500」「台湾ユースミッション」「えきゅぷろ!」の報告がなされた。
二日目は分団のあとにまとめの時間をもった。このまとめの時は、参加者からの多く……
8月7日~9日にかけて第21回部落解放青年ゼミナールが京都の平安教会を会場に開催された。30名を超える青年を中心とする参加者に恵まれ、共に部落解放の思いを語り学ぶ時を持った。今年はテーマを「すぐ気づけ差別」とした。京都には「京の三大漬物」という言葉があり、これは「千枚漬、柴漬、すぐき」を指した言葉である。「今年は京都でやるから」ということで「すぐき」にちなんでダジャレで付けたのがこのテーマであった。
そんな冗談で始まった今年度の準備委員会であったが、京都での差別・被差別部落の歴史を考える中で、京都の解放同盟の方を紹介して頂き、京都市内でのフィールドワークと学びの時を持つことが出来た。
今回、フィールドワークをさせて頂いた地域は室町時代から存在を確認できる所で、死んだ牛馬の処理や皮革産業、庭造りなどを生業とし、牢屋の警備などの仕事も奉行所などから命じられて行い、時には為政者……
8月31日、教団会議室にて第8回教団伝道対策検討委員会を開催した。
前回議事録承認の後、第6回常議員会において、議案「教団伝道推進に関する件」(「伝道推進基本方針」展開、「献金運動」具体化、伝道推進を目的とした教団機構改定検討)は、内容を整えて次回常議員会に提案することとなったことが報告された。
続いて、次総会期に本検討委員会を継続して設置することに関して、石橋秀雄委員長は、これまでの委員構成(三役、常議員8名、教区議長8名)に伝道推進室書記を加え、伝道の取り組みや「献金運動」の推進を具体化する委員会とすることを提案した。
これに対して委員から、議案としての体裁を整える必要がある、第6回常議員会において「教団機構改定案骨子」の内容を検討できなかったことは残念であった、教団機構改定を常議員会で検討することを明確にすべき、委員には全教区議長を入れてほしいといった意見や……
6月1日、第4回世界宣教委員会では、通常の報告事項として世界各地に派遣されている宣教師の状況を共有した。
また、3月8日から13日にかけてタンザニアで開催された世界教会協議会(WCC)世界宣教伝道会議の報告を参加者の野川祈氏(国立)、三浦洋人氏(仙台北)にしてもらった。教団総会でも両氏による報告を予定しているが、各国から集った1000人規模の多様性を肌で感じたこと、日本には無い課題を知らされ、幅広い視野を持つ大切さが報告された。
主な協議事項として2018年度予算、海外宣教師に対する医療、教育、語学研修の支援条件について話し合われた。
9月7日、第5回委員会においても各宣教師の状況確認をした。
続いて、6月11日から24日にスイスで開催された「ミッション21・ユース・サミット」及び7月28日から31日に台南で開催された「ミッション21・アジア・フェローシ……
当教区は兵庫県が範囲で、111教会・伝道所、現住陪餐会員は6834名(16年度)です。教区の置く4地区は、阪神2992名、神戸2599名、播州1156名、但馬87名です。うち2地区計で7割強を占める阪神と神戸が長らく活動休止状態でした。が数年前に神戸が復活、阪神はまだ有志形式ですが今年度急ピッチで地区機能を整えています。一県一教区とはいえ県内外から県民意識の希薄さが言われます。古来の行政区分をほぼ無視して5国(7国説も)の各全域か一部が一つとされた県です。「明治政府が神戸を発展させるべく、むりくり一つの県にして播磨(播州)・但馬の豊かな税収を神戸に注ぎ込んだ」歴史が教区の会議でも共有されます。そこにさらに教団の合同教会の面やその多様性を、旧教派単位的集団離脱等の歴史に痛みを覚えつつ、豊かさと受けとめ、多面的に議すのが当教区流といえるかもしれません。
「本州陸路縦断で決して避けて通……
森田 進氏(無任所教師)
18年7月27日逝去、77歳。埼玉県生まれ。11年東京神学大学大学院卒業。同年より土師、大泉ベテル教会を牧会。
遺族は妻・森田直子さん。
水野 穣氏(隠退教師)
18年8月11日逝去、61歳。福島県生まれ。83年東京神学大学大学院卒業。85年より久世、飯盛野、浜松、屋島教会を牧会し、18年隠退。
遺族は妻・水野文さん。
益子教会は、栃木県東南の端にあります。町は益子焼が有名で大勢の陶芸家が住んでおり至る所に登り窯があります。益子教会の造りは栃木県産の大谷石を積み上げた教会です。この建材は夏にひんやりと涼しいです。
2011年東日本大震災によって益子も大きく揺れました。その揺れで陶芸の命ともいえる登り窯は至る所で崩れました。陶器販売も痛手を負いました。私の知り合いも登り窯が壊れてしまい現在も直せない状況です。
益子教会も例外ではなく、大谷石は横揺れに弱く倒壊するかもしれないと、当時の代務の先生が見に行くと、建物自体は神様が守ってくださいました。屋根につけられた十字架とその周りだけが壊れました。まるで神様がその会堂を守られた様に思えました。
その後、皆様の東日本震災救援募金によって補修をしました。その3年後に私は益子教会に就任しました。就任以前は10名前後の教会でしたが、就任当時、教……
8月16から18日にかけて、「第29回全国キリスト教学校人権教育セミナー」が開催された。
会場は、高知教会と清和女子中高等学校(小西二巳夫校長)で、この会場校は、「女子校だから、小規模だから、少人数だから」できることを大切にする精神を特色として教育している。そのためこの研修会の会場を引き受けるにあたっては、前日に教職員全員で全館一斉清掃を行うなどの心意気で参加者を迎えてくれたことは感謝であった。
今回のセミナーの主題は、「共に喜ぶ世界を創るために—SAY!WA!」であった。開会礼拝、基調報告後、「高知・長浜の教科書無償運動をふりかえる」と題した吉田文茂氏の講演と「沖縄の今を通して、平和・人権と暴力を考える」と題して高里鈴代氏の講演を聞いた。
その後、4つの分科会に分かれ、4人の発題を聞いて協議を行った。発題者は、第一分科会「地球にやさしく、光る町土佐の赤岡を歩く—……
それは、十代の半ば、山の中の帰り道の突然の声であった。一人の婦人から「あんた、本山にキリストの教会ができたのを知っちゅうかね」「知らん」「一度、教会に行って、みーや」その声を聞いて、教会へと足を運んだという。
そこに、初代牧師の川添徳治先生が待っていた。会ったのだけれども、すぐに、集団就職のため滋賀県へ行くことになった。その時に、片道10キロの道を川添先生が、駅まで自転車で来てくれた。聖書を渡されて、「苦しい時、悲しい時にも、どんな時にも、聖書を読みなさい」と言われた。本を読むことが好きだったので、聖書を読むことは苦労しなかった。
会社から「宗教は何ですか」と聞かれ、迷わず「キリスト教です」と答えたという。
まだ洗礼を受けていなかった。それに、会社は仏教系であった。働くことに疑問を覚えながら過ごす毎日であったという。一年後のある日、足の痛みを覚え、治療のために故郷……
広島・呉市天応が大災害に苦しんでいる。わたしが小学生時代に通った学校の校庭は災害救援の車両でいっぱいだ。住んでいた天応の家はそのまま残っていて広島に行くたびこの家を見る。この家を見ると元気が出る。この地域で大切にされて育った。今年6月に行ったときには、自治会長の溝口さんが門の所にいたので声をかけた。「秀、秀、秀」とわたしの名前を思い出そうとしてくれて50年前を思い起こしてくれた。
7月に見舞いのために呉市に行き「キリスト教会・呉ボランティアセンター」の働きを知らされた。呉市の教会が力を合わせて天応での働きをしている。
呉山手教会の三矢亮牧師は、大型免許を持っていて懸命に土砂を運搬していた。呉平安教会の小林克哉牧師は、ボランティアをしながら「わたしは牧師です、祈らせてください」と言うと、被災した方が「そうだと思った、お願いします」と言って涙を流し「アーメン」と祈りに心を合わ……