教団総会ごとに行われる部落解放劇が50分ほどの上演時間で行われた。
香澄さんと遙君、二人の教会青年が「部落解放青年ゼミナール」実行委員会に参加して劇が進む。遙君は部落差別問題について詳しくないが、香澄さんに誘われてはじめて実行委員会に参加する。委員会では、武牧師に導かれながら、今年の教団総会に上演する解放劇についての話し合いがはじまる。差別問題をめぐる経験を寸劇の仕方で披露して解放劇に仕立てゆく。焼肉パーティーでの精肉業者の話。被差別部落に建つ学校に遣わされた教師の話。同和地区近くの極端に安い土地の売買を巡る話。演じられる寸劇と幕間に入れられた東谷誠センター運営委員長のワンポイントレッスンで差別問題の理解を深める工夫をする。
「寝た子を起こすな」と言うことで問題を避け、そのままにして忘れるのを待つことや、「部落分散論」と言われることによって、被差別部落を出て他のところに住……
総会二日目の議事終了後、第7回信徒交流の集いが開催された。出席者全員の声が聴かれる全国規模の会への期待もあり、北は奥羽教区から沖縄教区まで、52教会65名が出席した。
世話人津村正敏兄の開会祈祷に始まり、来賓として出席した石橋秀雄教団総会議長は、「伝道推進基本方針が設定されたことはとても大きなことだ。祈ろう、伝えよう、献げよう、信徒運動として全国展開を願っている。信徒の皆さんが、ある意味では一緒に献身して頂いて、一緒に主のために働くことが出来ればと願っている」と激励した。
特別ゲスト日本原水爆被害者団体協議会の和田征子姉は、「私たち被爆者は同じ苦しみを世界中の誰にも経験させたくない。『核兵器廃絶国際署名』への支援協力を願いたい」と呼びかけた。続いて東海教区・大和田浩二兄は、1949年に始まる山梨分区の信徒活動について報告した。
第2部全国信徒会総会では、2019年……
栗田芳子氏(隠退教師)
17年5月26日逝去、102歳。大阪府生まれ。75年受允、同年より港復活、西九条教会を牧会し88年隠退。
遺族は娘・東條直美さん。
土屋恵子氏(隠退教師)
18年10月3日逝去、87歳。東京都生まれ。92年東京神学大学大学院卒業。93年より宮島口教会を牧会し、08年隠退。
遺族は義娘・土屋綾子さん。
台湾基督長老教会 シェ・ポーツァン総会議長
日本はこの一年多くの災害に見舞われた。同じ環太平洋に位置する台湾でも同様の災害が起こるが、教会には具体的な行動や相互扶助が求められる。私たちの心は日本の人々と共にある。2月の花蓮地震に際する教団からの支援に感謝する。
中国の圧力がますます強まる中で原住民の人権と正義を守るために海外諸教会とのパートナーシップ保持を強く求めている。お互いのために祈ろう。また台湾独立デモ、プユマ号事故をおぼえ祈っていただきたい。
韓国基督長老会 キム・チュンソップ総会長
韓国基督長老会と貴教団は1967年の宣教協約締結以来、長年パートナーとして歩んできた。私たちの第103回総会および平和会議に秋山徹総幹事をお迎えし、心温まる協働の時が持てたことは大きな喜びであり、忘れがたい財産である。
一方で台風21、24号や大阪と……
第41回教団総会で、石橋秀雄教団議長が、「総幹事17カ月間の不在をお詫びします」と陳謝し、常議員会での秋山徹総幹事選任を報告すると、満場割れんばかりの拍手が、議場を覆った。
秋山さんが、1968年、東京神学大学大学院を終え、担任教師として金沢教会に赴任した頃、教団は紛争のただ中にあり、「まさに、荒れ野の40年だった」と述懐する。秋山さんは、熊野義孝研究会に通った。荒れ野の時代だからこそ、温厚で、芯の強い秋山さんのような人を、教団は必要としたのだろう。秋山さんは、出版局長を6年務めた。教団全体が大きく揺らいだ時代で、各個教会でも、内部対立が表面化した教会も、数多く出た。金沢教会を出発点に4つの教会に仕えたが、上尾合同教会が、本年4月、総幹事就任で辞任するまで23年間と、一番長かった。上尾時代、関東教区議長を6年務めた。絶妙のバランス感覚で、難しい教区運営に務めたことが、総幹事就任に……
聖書・会衆・世界を黙想し、語るために
2018年秋季教師検定試験が、9月11~13日、大阪クリスチャンセンターで行われた。正教師42名、補教師19名が受験した。伝道者の不足が叫ばれている今日の日本のキリスト教会にあって、教団教師検定試験に61名の受験者が与えられたことは喜びであった。全ての受験者が真剣かつ誠実に試験に臨んでいた。試験の結果、正教師の合格27名、不合格15名、補教師の合格9名、不合格3名、継続7名と(教団総会の承認を経て確定)、厳しい結果となった。
教師検定試験は提出試験、学科試験、面接試験を通して、伝道者としての召命を問う試験である。日本に生きる一人一人の魂に向かって御言葉を語るために、基本的な神学を身に着けることが求められる。試験問題はいずれも基本的な神学が身に着いているかどうか。そしてそれを咀嚼し、自分の言葉で表現することができているかどうかを問うものであっ……
先立たれた夫に、妻に、再会するのが楽しみです、と素朴な信仰から言われることがある。本紙「消息欄」に逝去教師氏名を挙げさせてもらっている。限られた一通りの報告の行間に、いくつの涙が、笑い、喜びがあったのだろうかと思う。伝道の苦楽を分かち合うとき、どれほど大きな喜びがあるのだろうか。
▼一方、その時、果たして、夫と、妻とわかるのだろうか。死後も、復活も、わたしたちには、まだおぼろげにしか思い描けないでいる。主は、復活の時には、めとることも嫁ぐこともない、天使のようになるのだ、と言われた。
▼夫としての、妻としての何がしかの連続性がきっとあるのだろうけれど、夫婦であることの交わりを越えた大きな交わりに入れられることの約束だ。この交わりには、そもそも結婚していない者たちも、結婚が壊れてしまった者たちもいる。
▼キリストが夫であり、教会が妻であるならば、わたしたちの限界も破れもあ……
《伝道委員会・伝道推進室合同委員会》
逗子教会にて、9月18日に行われた。伝道委員会の兼清啓司委員によって開会礼拝が献げられた。伝道推進室に関する諸報告を受け、それを巡る協議をした。
広報については、室報を年2回発行して、伝道推進室が担当して行われたことの報告と、書き下ろしで地方の諸教会の様子も伝えている。過去の室報は教団公式サイトの伝道推進室のページからPDFでダウンロードもできる。参照いただきたい。
教師養成プログラムについては、有志で始められ、伝道推進室が引き継ぎ、2018年度からは教師委員会が担当している。推進室の手を離れるが、位置づけがはっきりとすることは望んでいた展開である。
このように具体的展開が起こることを推進室としては願っている。
山梨伝道キャラバンの報告を受けると共に、伝道キャラバンは地方が伝道の最前線であることを確認し、奉仕者も思い……
《全国財務委》
第2回全国財務委員長会議は、16教区より(欠席の沖縄教区を除く)出席があり、9月20~21日に教団会議室で開催された。
1日目は、愛澤豊重予算決算委員長の挨拶と秋山徹総幹事による教団報告が行われた。その後、各教区より、それぞれの教区の財務状況や今後の課題について報告がなされた。ほとんどの教区で、現住陪餐会員数減少に伴い、前年度と比較し、財政がより困難な状況になっている。その中でも、各教区は会議の回数や委員会の委員数を減らす等して、困難な財務状況に対応していることを報告した。
2日目は、出版局と年金局の2017年度事業報告と決算報告の後、愛澤委員長より、2019年度の各教区負担金配賦額と2019年度教団原予算案についての説明が行われた。負担金収入は、前年度比約1・36%・金額にして337万9000円減の2億4514万4000円であり、伝道資金を含めても3億……
9月10~11日、エル・おおさか研修室において第4回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は21名。
開会礼拝では新しく運営委員になった北村智史委員(西東京教区)が「解放の輪を広げよう」と題して説教を行った。
各報告、各教区報告など様々な取り組みについての報告がなされた。
「狭山事件の再審を求める」署名4149筆を5月11日、東京高等裁判所に提出、その後、東京検察庁へ「狭山事件」の全証拠開示の要望を伝えたとの報告を受けた。
2017年度経常・特別会計報告、監査報告、活動献金報告がなされた。2017年度も多くの活動献金を捧げてくださり感謝であった。
6月26~28日、信太山青少年野外活動センターで行われた「部落解放活動者会議」の報告を受け、委員全体で分かち合った。
次回「部落解放全国会議」については、関東教区部落解放推進委員会に送る文……