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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4619号】荒野の声

2007年2月3日

▼主人公が偶然手にしたノートに名前を書き込むと、その人物は確実に死に至るという設定の「デスノート」なる映画が話題になっている。公開中の映画のストーリーに触れる訳にはいかないので、詳しい紹介は出来ない。▼証拠も残さず、たやすく人を殺すことの出来る武器または魔法を手にしたら…という仮想のもとに展開する小説は少なくない。日米の大ベストセラー作家に例を取るなら、DRクーンツ『闇へ降りゆく』、森村誠一『人間の剣』。古典的なところで芥川龍之介『魔法』も、殺人ではないにしてもこのジャンルに数えられるか。▼「誰かを殺してやりたいと思ったことのない人間はいないだろう」と言ったら、己の人格を疑われるかも知れない。しかし、殺さないまでも、人を思い通りに出来る武器・魔法には、悪魔的誘惑を感じるのではないか。だから数年来の魔法ブームは止む気配がない。▼「デスノート」を持った人がかつて実際にいた。今でもいるらしい。正義と平和のために、必要だと、映画の主人公も、現代の政治家も主張する。

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