合併に伴い、平屋建て旧館を建て替え
隠退教職が安心して過ごせるように
10月5日午前11時、青梅市長淵にある従来の信愛荘の一部が取り壊され更地となった一画で、にじのいえ信愛荘B棟改築工事起工式が執り行われた。強い台風が接近中、天候が心配されたが、式を終えるまでは何とか持ち堪え、式が終わると同時に小雨となった。
最初に鍬入れを行った長崎哲夫合併特設委員長(東京教区議長)の、エィーと大きな声が、建築そして募金に向かう気概を表すかのようで印象的であった。
合併・建築の意義を雄弁に語っている長崎委員長による式辞を、以下に抜粋要約する。
▼2009年は、1549年(天文18年)フランシスコ・ザビエル鹿児島上陸460年、1859年(安政6年)プロテスタント宣教師・ヘボン、フルベッキ来日150年に当たる祝賀の時である。この記念事業として、これまで日本基督教団全国婦人会連合の管理運営下にあった女性教職隠退ホームにじのいえと東京教区が西東京教区の協力を得て運営する信愛荘が合併、名実共に日本基督教団のセンターとして2010年春より発足する。
▼少子高齢化社会の渦に巻き込まれて、教勢の衰えることが分かっている時、未来永劫存続しなければならない隠退教職ホームのために知恵を絞らなければならなかった。
▼両ホームとも諸教会の信徒によって支えられなければ、何処からもその原資が出ない。同じ信仰のもと、同じ志と目的を持った両施設が一つとなり、これまで行って来た事業を互いに大切にし合うことを決めた。
▼このために既に4年の歳月を要して、漸く本日に漕ぎ着けている。合併特設委員会は昨年夏前より都合20回の委員会を重ねた。今は何も心配することはなく、ただこの事業を抜かりなく果たすことで、間もなく一定の役目を終え、新しい管理運営委員会に引き継ぐ時を迎える。
▼全てのことを最善に運ばせて戴くには主の助けを得なければならない。また、このことが完成するためには地域の方々の広い理解と協力を得なければならない。
▼やがて60年になるこの施設の健やかな発展を心から祈る。
長崎委員長はまた、茶話会の席では、東京教区が西東京教区の協力を得て信愛荘を担い続けて来たが、入居者の大半は東京以外の方であり、本来教団が担うべき課題である、そのことを覚えて、募金等に協力戴きたいと述べた。
(新報編集部報)