▼「おとなになってしまうと、お互いに〈ただただ〉正直である時は数えるほどしかない。日常生活で真実を口にしても不必要もしくは害になるだけだから、誰もしないというわけだ。今世紀になって宗教が苦労している理由の一つもそこにある。本当に神を見出すには、正直にならなくてはいけない。正直になるためには、まず自分をはっきり見るところから始める必要があるが、それは辛すぎる。」...ジョナサン・キャロル、『空に浮かぶ子供』、創元推理文庫。▼作品を論じるつもりも、作家を紹介するつもりもない。出典を上げたのは、出版上の義務に基づいただけ。文脈も背景も関係ない。▼教団会議室が改装された。しかし議論の方は整然とはならないようだ。相手の顔が見えることよりも、自分の顔が良く見えるように、口の字型のテーブルの真ん中に鏡を置いたらどうだろう。...ますます議論沸騰するだろうか。▼インターネットで全国中継出来ないかと考え、その道に詳しい人に相談したことがあった。「教勢半減を覚悟してね」が答えだった。