日本基督教団教育委員会委員長 黒田若雄
クリスマスを迎えるにあたり、主の恵みのもと、宣教の業に励んでおられることと思います。
わたしたちは「みんなで生きよう」との主題のもと、世界と日本で子どもたちと共に生き、喜びと苦しみを一緒にしようと、多くの子どもたちの協力を得てクリスマス献金をささげてきました。今年は以下のような計画を立てました。ご協力をお願いいたします。
《募金計画》
◆主 題:「みんなで生きよう インド『アーシャビディアレ』(希望学校)のおともだちと共に、アフガニスタンのおともだちと共に、日本聾話学校のおともだちと共に、鳥取こども学園のおともだちと共に、教会の子どもたちと共に(教会学校応援セット)」
◆献金先:アーシャビディアレ(インド・アラハバード)、NPO『燈台』アフガン難民救援協力金、日本聾話学校、鳥取こども学園
◆期 間:2009年1……
東京教区の連帯金留保問題 長崎哲夫
東京教区総会が、「二〇〇九年度教区活動連帯金の納付を保留する」を決議したことについては、多くの批判がある。
それは十分聞くとしても、東京が教団17教区との「主にある真の連帯と共闘」を願っているものであることに些かも変わりはない。
何故我々がそう言うのか。
①1994年第52回東京教区総会が決着させた三里塚教会問題を、一部常議員や他教区が常議員会等で公的に批判する。
②「教団とは一定の距離を置く」等と意味不明なことを言う沖縄教区が、教団一般会計の沖縄宣教連帯金や教区活動連帯金は、何も言わずに受け取っている事実。
③1995年1月17日の阪神淡路大震災の第2次募金等、兵庫教区がその会計報告を今だ明らかにせず、数千万円以上の教団財政を曖昧にさせている等が理由である。
①は、他教区の決議をどうしようとするのか。それを誰も……
第36総会期第3回世界宣教委員会が10月30日、教団会議室で開かれた。
事務局を訪れる世界各地からの訪問者、各地に派遣されている宣教師についての報告や対応すべき状況、国内で活躍している宣教師の受け入れや働きについての報告、それに加えて6つの関係委員会の報告など、世界に開かれている教団の目と耳となって、そこで動いている人と出来事について適確な判断と行動が求められる。
今回、報告された事柄の中で、日本が開催国となるため準備を進めている韓国・スイス・日本の三国間協議会開催について、予定された日程を延期し2011年7月開催に向けて調整中であること、韓国協約委員会からは、宣教協約を結んでいる韓国三教団を9月に訪問したこと(新報4685号に既報)などが報告された。
また、日本伝道150年記念行事のために来賓として参加するアメリカ改革派教会の世界宣教局長アリセア・バ……
プロテスタント日本伝道150年北陸のつどいが、11月2日夜、金沢教会で開かれた。これは、中部教区の北陸側の教会と北陸学院で実行委員会(横井伸夫委員長)を作って準備し献金をささげ、中部教区も支援して開かれたもの。冷たい雨のなか富山、石川、福井の三県の諸教会から152人が参加した。
つどいでは、梅染信夫氏(北陸学院大学講師)と関川泰寛氏(東京神学大学教授)が講演した。
「北陸伝道のはじまり」と題して講演した梅染氏は、北陸伝道の「二人の恩人」として、トマス・ウィンとダニエル・マッケンジーの二人の宣教師の働きを紹介した。
米国長老教会の宣教師だったウィンは1877年に来日。「仏教王国」「真宗王国」ともいわれる北陸・金沢の状況を聞いて、「このような地方こそ、おのが生涯をささぐべきところである」と考え金沢で伝道を開始し、金沢・富山などに教会・講義所を立てた。さらに……
日本基督教団日本伝道150年記念大会が、11月23日(月)青山学院講堂を会場に、『キリストこそ我が救い』の主題のもと開催された。出席者は、約1500名、聖歌隊等を加えると1600名、日本伝道の歴史に大きな印を刻む集会となった。「不振・低迷が指摘される日本伝道が新しい時代を切り開く分岐点となるのではないか」と、準備委員の一人がもらした。そのような期待を抱かされる熱気が会場に溢れていた。
10時からの午前の部、青山学院オルガニスト鷺晶子氏による奏楽が高らかに奏でられ、長崎哲夫東京教区議長の司式で礼拝が始められた。コリント一1章18~25節が朗読される。司式者の力の入った祈祷、更に韓国で最も歴史ある教会であるセムナン教会から海を越えて駆け付けたイェボン讃美隊60名による奉唱が、いやが上にも記念式典の雰囲気を盛り上げた。
説教は小島誠志前教団議長……
福音に共にあずかる
プロテスタント日本伝道150年を記念する記念大会と信徒大会が11月22日・23日の両日開催された。両大会合わせ2500人を超える記録的な出席者となった。讃美の歌声は会場を揺るがし、大会はこれまでの150年間の主のご恩寵とお導きに感謝し、これを更なる福音宣教の機会として、200年に向けて伝道に奮起することを誓い合った。
150年記念信徒大会は、11月22日午後6時から東京山手教会で開催され、北海道から沖縄まで全国166教会から950人が出席した。4階から6階までの広い会堂も埋まり、2・3階ロビーのTV中継を見守る人も出た盛況で、讃美の歌声の熱気は、身震いを覚えるほどだった。
第1部開会礼拝で、「福音に共にあずかる」と題して説教した山北宣久教団総会議長は、「日本におけるプロテスタント伝道は信徒の手によって切り開かれた……
時々、教会の様子を電話や手紙あるいは直接の訪問で尋ねられる方々がある。いずれもこの教会で洗礼を受け、後に転出して、それぞれの教会で信仰生活を続けておられる方々である。懐かしそうに語られる文章や声を見聞きしていると、母教会への感謝と愛情がそこに溢れていることを深く感じさせられる。ほとんどの方は長い信仰の人生を振り返りながらその原点となった時と場を確認し、神の恵みを噛み締めておられる。母教会が変わることなく主の福音を宣べ伝え、そこに立っていることに大きな喜びを感じておられるのである。私自身もまた母教会に対して同じ思いを持っているので、その方々の気持ちに寄り添うことが許され、話がはずむこともしばしばである。
信仰を与えられた時と教会、それは私共にとって神の国への入口、天国への門でもある。主が召して下さったことを確認する場である。それ故に多くの方々が母教会を覚え、その働き……
キリストを証する記者として
恵子さんは、宮城高等女学校を卒業後、上京し同盟通信社に入社。戦後、会社は共同通信社となる。同期入社の女性が少なかった中で女学校にて培われた英語を生かして外国特信部に長く働いた。外国からのニュースを翻訳する部署とは違って、海外に出かけて行って取材し記事を書くことの多い部署だった。
同僚があまり行きたがらない外国取材を、チャンスととらえて、恵子さんはどこにでも出かけた。32年に亘る勤務で訪問取材した国は33カ国。思い出深い取材は、東西に分断されていたドイツ、まだソビエト連邦と呼ばれていたロシア、社会に根付いた相互扶助の精神を経験したデンマーク、ローラ・インガルスに憧れて訪ねた大草原、アメリカ・カンザス等々。特に南欧への思い入れは深い。
恵子さんは、どこに行くのも、誰と会うのもほとんど臆することはない。国王や女王でも取材したい、と……
57頁17行目行頭に「和田献一 155票」が欠落していました。お詫びして訂正いたします。
(事務局)
……
2009年度教区活動連帯金配分協議会は、9月15日、教団会議室で開催された。出席者は、各教区総会議長および財務委員長(東海教区、沖縄教区は欠席)、教団宣教委員長、伝道委員長、予算決算委員長で、総幹事、財務幹事、予算決算委員が陪席した。
教区活動連帯金配分検討委員会(以下、「検討委員会」)委員長の疋田國磨呂関東教区議長、内藤留幸総幹事の挨拶に続き、検討委員会が議長団となって協議に入った。
前回記録の承認を巡り、東海教区が脱退を表明しているのに記録に欠席者として記載されていることへの疑義が出されたが、議長団からこの協議会は第27回教団総会で可決された議案第36号に根拠を持っており、全教区が参加するという議案の趣旨を超えて、脱退を承認することはできないため欠席扱いとなっているとの説明がなされた。前回記録は他の箇所を一部修正の後承認された。
この制度のあり方に……