第1日目の書記報告議案の際、後宮敬爾常議員が「北海教区で教区との話し合いがついていない教会の主任担任教師就任式を1月、佐々木美知夫教団副議長が司式して行った。三役の教規違反ではないか」と発言し、問題を投げかけた。
佐々木副議長は、札幌教会・米倉美佐男牧師と実名を挙げたうえで、「就任式で司式したことは事実だが、教規違反とは思っていない。教規には『教区と合議の上』と記してあるが、教区と教会は合議したが、合意には至らず、教区は就任式を行おうとしていない。この問題を論議するには、米倉牧師もこの場に呼ぶ必要があり、ここでは内容に立ち入らない。司式を受けるに当たっては、教会・教区のやり取りを文書で充分確認した上で引き受けた。教団役員会を通していないので、私の責任だが、副議長の責任を問われるなら、同時に教区議長の責任も問うて欲しい」と述べた。
久世そらち北海教区議長は、「教会との話し合いを継続している中で、就任式の案内状をいただきき、当惑した。
『合議が完了していない』が教区の見解だ。その中で、就任式が執行されたことに、驚き、戸惑っている。教会から『教区が関与しない形で行いたい』といわれたので、『それは認められない』と答えた」と教区の見解を明らかにした。
これに対し、「教区の常置委員会が主任担任教師の招聘を承認しながら、就任式を行わないのは教区の責任」とする意見が相次いだが、論議が平行線をたどる中で、山北宣久議長が「多くの案件が控えているので、この問題は総幹事預かりをしたい」と提案。挙手多数で議長提案が承認され、札幌教会問題は、内藤総留幸幹事預かりとなった。 (永井清陽報)