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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4692号】献身のとき No.12

2010年2月13日
主導権は神さまに 二宮 幸雄 (勝田教会牧師) 振り返ってみれば、私にとって「献身のとき」は2回ありました。 第一の時は教会に行き始めてまもなくでした。18歳で教会に行き始め、19歳で洗礼を受けて一年ほどの時、嬉しくて、天国を知らない多くの人に神さまの話をする「天国のセールスマン」になりたいと思いました。それには神学校に行き、牧師になることだと思いましたので、さっそく所属教会の牧師にそのことを話しました。すると答えは「10年早い。そういうことはまじめに信仰生活をした人の言うことだ」と言われました。 それからの10年が私にとっての第一の献身でした。神学校に行くには高校を出ていなければいけないと知り、勉強が始まりました。家庭の事情により、小学校を出ただけで働いていた私は、一時は途方に暮れましたが「途方にくれても行き詰まらない」(第二コリント4章8節)という御言葉に励まさ……

【4692号】ハイチ大地震被災者救援募金のお願い

  ハイチ大地震被災者救援募金のお願い   主の聖名を賛美します。去る1月12日、ハイチを襲った大地震で12万人の死者、20万人の負傷者が出ました。また、200万人が家を失い、内50万人が路上生活、60万人が仮設キャンプ生活をしています。首都ポルトープランスでは都市機能の回復に向け取り組みが始まりつつありますが、ライフラインは復旧からほど遠い状態です。社会委員会ではすでに被災者支援活動を始めたACTの呼びかけに応え緊急救援募金を行います。ご協力をお願い致します。 2010年1月25日 日本基督教団社会委員長 福井博文 記 ◎募金期間 2010年3月末 ◎目標額 特に定めず ◎送金先 加入者名/日本基督教団社会委員会 ◎郵便振替 00150-2-593699 (通信欄に「ハイチ大地震救援募金」とお書きください。)   ……

【4692号】ACTの紹介

ACT( Action  by Churches Together)Internationalは、緊急事態における人々の生活の救援を行い、その社会を支援するため、連携して救助を行えるよう、WCC及び世界ルーテル協議会によって1995年、スイスのジュネーブに設立された、世界規模の教会連合組織である。ギリシャ正教会等も協力している。 日本ではNCC、日本基督教団、日本福音ルーテルの3団体が加盟している。 ACTは、災害が起きたときには、医療品・器具・食品等の援助にどれだけの資金を充てるか検討し、その上で支出項目明細を公表して募金開始をするので、幾分の時間を要するが、それだけ信頼性の高い団体である。 社会委員長 福井博文

【4692号】2009年度日本基督教団宣教方策会議

日本基督教団宣教委員会委員長 小出 望 ◎日  時 2010年3月1日(月)午後2時~ 2日(火)午後3時 ◎会  場 富士見町教会 ◎主題講演 「今、日本基督教団の教会論を確認する-教憲に示された教会観-」 内藤留幸(教団総幹事) ◎講  演 ①「礼拝と聖餐」 芳賀 力(東京神学大学教授・東村山教会) ②「職   制」 岡本知之(西宮教会)

【4692号】教区コラム 大阪教区

  日本基督教団はどこへ向かうのか? 向井希夫   大阪教区は、和歌山県、奈良県、大阪府にある教会・伝道所で構成されています。三府県をエリアとしながら、長年、常置委員会は、大阪市内で開催されてきました。二〇〇五年度から年に一回ずつ和歌山と奈良の教会を訪ね、開催しています。やっとです。今までの大阪教区の発想が、いかに都市部中心、合理性優先であるかを思わされます。時間とお金をかけて出かけることにより、その地域に立てられ、宣教・伝道の歴史を重ねている教会・伝道所、そこにつながる教師、信徒の方々との出会いが与えられ、出席者は教区の広がりを実感できます。訪れた地でステキな風景と美味しいものを味わえばなおさらです。 さて、目を教団常議員会に向けてみると近年、開催は東京のみです。ぜひ、東京以外でもと思い続けています。そこには、必ず大切な出会いがあると思うからです。 ……

【4692号】明日の教団を想う 伝道150年記念諸集会の後に

  日本伝道150年から200年へ 横浜指路教会牧師 藤掛順一 伝道200年の時に日本に教会はどれだけ残っているだろうか、と真面目に考えなければならない状況です。このままでいけば、その頃には教団の多くの教会は消滅しているというのが人間の計算です。 しかし教会は主キリストの体です。決してそんなことにはならないでしょう。でもそのために私たちは今、日本基督教団がキリストの体である教会として歩むために力を尽くさなければなりません。キリストの体には神の力が働きますが、人間の結社には人間の計算があてはまるのです。 まことの神でありまことの人である主イエス・キリストの十字架と復活による救いを信じ、その福音の喜びに生き、主のご命令に従って伝道し、洗礼を受け聖餐にあずかって生きる群れこそがキリストの体である教会です。この点で思いを一つにすることができれば、合同教会である教団……

【4692号】2・11メッセージ

2・11は、国民の祝日に関する法律(以下、祝日法と記す)で、『建国記念の日』として「建国を偲び、国を愛する心を養う日」と規定されています。この日は神話上の人物神武天皇が即位したとされる日で、1874年以来『紀元節』として守られてきたものですが、1967年に『建国記念の日』として祝日に追加されました。 しかし、今日古代の歴史の専門家で、紀元前660年2月11日に、奈良の橿原に、強力な統一国家が建国され、天皇という祭祀と政治を司る大王が存在したと考える者はいません。また、統一国家の形成、天皇制の確立、天皇という尊称の使用は、紀元645年(一巳の変)から712年(日本書紀成立)の間に行われたと考えられています。建国を偲び、国を愛する心を養うと言いましても、神武天皇が列島の住民をどのように愛し、保護しようとしたのか明確でなく、わたしたちがこの国を愛するといっても、それがどのようなことなのか単純・……

【4692号】みんなで生きる JOCS

  日本キリスト教海外医療協力会 大江浩 切手から見える世界 使用済み切手運動45周年   JOCSは、2009年に「使用済み切手運動45周年」を迎えました。昨今は電子メール・宅配便など通信手段の激変の影響で、切手収集家の需要は根強いものの、年数トン単位の減少傾向が止まらず、大変厳しい状況にあります。10数年前は「集まりすぎて困った」のが、今は「集まらなくて困る」という逆転現象が起こっています。使用済み切手運動は今、皆様の協力が必要です。 先ず、使用済み切手運動30周年のときにJOCS会報「みんなで生きる」に寄稿された日本におけるこの運動の紹介者である故・住吉勝也医師の記事(抜粋)を紹介したいと思います。 「今から140年前、ドイツのビールフェルトという町にフリードリヒ・デュッセルマンという神父がいました。この町には癲癇の子どもが多く、彼は子ど……

【4692号】荒野の声

  ▼正月2日3日、土日に当たったから、普段以上に忙しかったのだが、仕事の合間合間に、テレビをチラチラ。夜は、スポーツニュースをじっくり。もっぱら箱根駅伝。毎年のことだから、これまでだって見ていた筈だが、今年は特別に気持ちが入った。▼何とも酷な競技だと思う。長距離の難コースをひた走ることもそうだが 、何より、たすきリレーだということだ。大きく遅れたり、ましてブレーキをかけてしまえば、自分一人の失敗では済まない。チーム全体の、予選等も含めた一年間の努力が全て潰えてしまう。シードを失えば、次の年の戦略にも大きく影響する。ゴールを目指して、ふらふらになりながらも、必死に走る学生の姿には、誰もが感動を覚えないではいられない。▼このたすきリレーに、どうしても教会の姿を重ねてしまう。箱根は2日間、往復217・7キロだそうだ。山坂もある過酷なレースだが、教会のたすきリレーは、過去二千年……

【4692号】平和メッセージ

  エフェソの信徒への手紙2章14~22節 隔ての壁を取り壊し 保科隆   平和への期待は破れ   「自分はそれまでは生きられないと思うけれども、君たちは21世紀まで生きる人たちだから」と教室で生徒たちに語った高校の教師の言葉と顔を思い出します。1960年代の中頃のことでした。米ソ対立の中で生じたキューバ危機の少し後だったと記憶しています。その後、ベトナム戦争が激化しました。今にして思うと、あの時の教師の言葉には21世紀になればもっと平和な時代がくるとの思いや期待が入り混じっていたように思います。 21世紀も今年は2010年を迎えています。1989年のベルリンの壁の崩壊からすでに20年が過ぎました。壁の崩壊で米ソ対立の冷戦の時代は終わりましたが、あのころと比べてどれだけ世界は平和になっているのかと考えます。つい先日もアメリカで飛行機の爆破……
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