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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4693号】ガウンの着用

2010年2月27日
  「裁判官みたいですね」と言われた。刑務所でクリスマス礼拝をささげたときのことである。 教誨師は16年間担っている。当初は試行錯誤で教誨を行った。前任者からの引継ぎがなく、また他の教誨師からの指導もないままに始めた職務である。最初の30分は讃美歌を歌い、聖書を輪読し、解説を含めた奨励を行う。後半の30分は懇談の時とし、感想を聞いたり質問を受けたりする。教誨を受ける皆さんは、自由にのびのびとお話するのであった。 最初に迎えたクリスマスは、いつもの教誨ではなく、クリスマスを体験してもらいたいとの思いが有り、ローソクを灯して、暗黒の世にイエス様が到来した喜びのメッセージとしたのであった。この時はガウンを着用したのである。クリスマスの礼拝が終わり、感想を聞いたとき、「裁判官みたいですね」と言われたのである。胸に突き刺さるものを感じた。そう、この人たちはガウンを着ている……

【4693号】人ひととき 野坂 和子さん

  わが恩なんぢに足れり   笑顔の絶えない野坂さんは、小さい頃から成績優秀の人気者だった。そんな野坂さんを突然の病気が襲ったのは、女学校に入学してまもなくだった。体育の授業中に意識を失って倒れ、相当の時間を経て意識が回復してからも、猛烈な頭痛に苦しめられた。しばしば同様の発作が起こり、本人は癲癇と思ったが、医師の診断と病名は変遷し結局確定しなかった。ただし発作による危険を回避するため登校は控えざるを得ず、定期試験だけで成績を判定されたが、常に首席を占め続けていたとのこと。 自宅療養の毎日は、読書に費やされた。悶々とする日々の中で、叔父の所有する聖書を手にする。コリント後書12章「わが恩惠なんぢに足れり、わが能力は弱きうちに全うせらるればなり」の御言に捉えられた。60年以上過ぎた今でも、その箇所だけには栞がはさまれている。けれども戦時下、教会へ行くことは叶……

【4693号】2009年度日本基督教団宣教方策会議

日本基督教団宣教委員会委員長 小出 望 ◎日  時 2010年3月1日(月)午後2時~2日(火)午後3時 ◎会  場 富士見町教会 ◎主題講演 「今、日本基督教団の教会論を確認する-教憲に示された教会観-」 内藤留幸(教団総幹事) ◎講  演 ①「礼拝と聖餐」 芳賀 力(東京神学大学教授・東村山教会) ②「職   制」 岡本知之(西宮教会)

【4693号】日本基督教団事務局 教団年鑑係からのお知らせ

  2009年11月に発行しました『日本基督教団年鑑2010』の「正誤表」が出ました。ご希望の方は年鑑をお求めになった書店か教団事務局まで直接お申し込みください。 なお、4月以降は教団ホームページからもダウンロードできます。   日本基督教団事務局総務部 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2丁目3の18 電話 03(3202)0541 FAX 03(3207)3918 ホームページ http://www.uccj.org  ……

【4693号】出版局ニュース

  http://www.bp.uccj.or.jp ★新刊から 『キリストこそ我が救い-日本伝道150年の歩み』日本基督教団日本伝道一五〇年記念行事準備委員会=編 1959年の宣教100年から50年間を教団はどう歩んだのか。日本伝道に大きな足跡を刻むキリスト教学校と社会福祉事業の歩みとは。歴史を振り返り、日本伝道200年に向かって進むべき道を探る。*2730円  

【4693号】献身のとき No.13

ここにおられるキリスト 筧 牧人 (伊予長浜教会牧師) 2004年に神学校を卒業し、愛媛県にある伊予長浜教会に伝道師として赴任した。伊予長浜教会に来て、愕然とした。人もお金も、そして伝道の可能性も何もない教会だと感じたからである。礼拝出席は10名にも満たず、財政的にも困難を極め、明日運営できなくなってもおかしくない状況であった。また、受洗者も長く生まれず、町自体も急激な過疎化で疲弊していた。私は何とかしなければならないと思い、我武者羅に頑張った。何よりも私自身が不安だった。真っ暗闇の中で、何か希望の光を手にとって見たいと思い、頑張った。しかし、その頑張りは空回りとなり、良い結果を生み出すどころか軋轢を生んだ。そして破綻がやってきた。私は二年目の夏に病になった。何も手につかなくなる病であった。そこで自分が「空っぽ」になってしまったと感じた。医者に診てもらうと共に、伊予長浜教会の代務者で……

【4693号】公募、EMS中東聖地巡礼の旅、お詫び・訂正

  ◇公募◇ 《ドイツ・教会大会》 ◎ミュンヘンで開催のエキュメニカル教会大会に教団を代表して出席 ◎日  程 5月12日~16日 ◎募  集 教団の信徒又は教職、2名 ◎自己負担 往復旅費 ◎先方負担 宿泊費 ◎応募期限 3月19日(必着)、書類選考あり   《EMS中東聖地巡礼の旅》 ◎他宗教・他教派との対話 ◎日  程 10月9日?23日 ◎場  所 レバノン~シリア~ ヨルダン~イスラエル ◎自己負担 往復旅費と7万円 ◎締  切 3月19日(必着)、 EMSにて書類選考あり   ◎問合先 国際関係委員会 (℡03-3202-0544)   お詫び・訂正 4692号3面のハイチ大地震被災者救援募金のお願い中、郵便振替番号に間違いがありま……

【4693号】消息

  髙井哲也氏(無任所教師) 09年4月9日、逝去。76歳。北海道に生まれる。'58年農村伝道神学校を卒業、同年天童教会に赴任、'61年から'69年まで周防教会を牧会した。遺族は、妻・好子さん。 川谷威郎氏(隠退教師) 09年11月25日、逝去。80歳。高知県に生まれる。'56年同志社大学大学院神学部を卒業、同年石橋教会に赴任、京都丸太町教会、旭川六条教会、札幌北光教会を経て、'87年千里聖愛教会を牧会し、06年に隠退した。遺族は、妻・和子さん。 塩澤庄司氏(隠退教師) 09年12月7日、逝去。96歳。山梨県に生まれる。'37年日本聖書学校を卒業、'40年鶴岡教会に赴任、'47年酒田暁星教会を牧会し、'88年隠退した。遺族は、息・寛司さん。 村川政勝氏(原町教会牧師) 10年1月4日、逝去。59歳。北海道に生まれる。'74年日本聖書……

【4693号】教区コラム 奥羽教区

  教師謝儀互助はどうなるの 邑原宗男   奥羽教区は、教区の宣教協力の重要事項として1989年度より教師謝儀互助制度を実施した。実施に先立ち、常置委員会は数年にわたって検討を重ね、そこで出された意見を元に、教師謝儀互助委員会を設置して集中的に検討させた上で教区総会に提案した。教区総会は再度検討するよう常置委員会に差し戻した。またまた検討を重ね、当時参考にしようとしていた他教区の制度に取り入れられていた申請方式をやめ、提出された謝儀実額調査書による算定方式とした。そこには誰でも遠慮なく互助の対象となり得ることを目的としている。20年間には、何度となく制度の見直しを繰り返し、その度ごとに出来得る限りの検討をし、少しでもよい制度に変更・改訂を行いながら維持してきた。 この制度の財源は、教師による互助負担金、信徒による教師謝儀互助献金、教区経常会計繰入金、特別……

【4693号】兵庫県南部大地震記念の日 追悼礼拝

  被災地・神戸では1995年1月17日の兵庫県南部大地震以来、毎年追悼の祈りを込めてこの日に礼拝を続けています。震災10年を契機に、改めて「『兵庫県南部大地震記念の日』追悼礼拝」と位置づけ、礼拝してきました。今年も17日夕、被災当時救援活動の拠点として、また遺体安置所として役割を担った神戸教会を会場に、関西だけでなく全国から244人の出席者を得て礼拝を行ないました。教団新報にはしばらく追悼礼拝の記事は掲載されておらず、かねてから私たちの思いについての取材をしていただけないかと思っておりました。ところが今年は編集部から兵庫教区に記事の執筆の依頼ということでした。それを受けて兵庫教区阪神・淡路大震災特設委員会において協議しましたが、もし自分たちの責任において記事を書くのであれば、単に出席しての感想を書くのではだめだろう、自分たちはどのような思いで毎年追悼礼拝を準備して来たかを……
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