総幹事室に押し寄せる教団の諸課題はいつも重く且つ難渋だ。
最近の主なものは、①「日本キリスト教会館」問題。建物は7階だが、鉄骨は3階までで、仮に、3・11級の地震が起きれば4階出版局、5階年金局等職員の命の保障はない。このため早稲田奉仕園が協力を申し出られ、アバコとの調整を進める。②2004年に解散した「日北米宣教協力会」(JNAC)の諸ボードとのパートナー再構築。教団はその協力金から自立して僅か9年。金の切れ目は縁の切れ目になってはならず、教団は近い将来これら諸ボードとの宣教協約等新たに結ぶため備えて行く。③教団職員組合との特に夏冬手当て等団体交渉で分かったことは、職員の基本俸給体系は長い間の検討を経て現在のものとなっている。一方幹事と職員との格差、嘱託及びアルバイトの配置、賞与等のあり方等問われている。それらを適正なものとするため、常議員会からも助言を求めようとしている。④常議員時代……
もし自分が83歳になったら、そう聞かれてみなさんはどう思われるだろうか。わたしであれば「教会に行くのが精一杯」、「後期高齢者だから」、という言葉を口にして、つい教会に足を運ぶのが億劫になっている自分を想像してしまう。
林容子姉は今年その歳である。誰よりも教会に早く来られ、誰よりも最後に教会から帰って行かれる。とにかく教会が好き、人と話すのが好き、そして礼拝が大好きな方である。
少々持病はお持ちであるが、元気で、ご自分でも「わ(私)は、幸せだ~」と仰るが、しかし、その歩みは人から見れば決して楽なものではなかった。 27歳で結婚、28歳で長男美土里さん、31歳で次男慎也さんを出産。2人ともウェルドニッヒ・ホフマン病だった。この病気は脊髄性筋萎縮症の一種で、出生後まもなく筋力の低下が見られ、成長と共に全身の筋力が低下し車椅子等の使用が必要となる。さらに平均的な寿命は5歳にも満たない。
そ……
日本基督教団「統一原理問題全国連絡会」及び超教派で構成する「統一協会問題キリスト教連絡会」と大韓イエス教長老会(PCK)「異端似而非対策委員会」とによる「韓日連合異端対策セミナー」が6月20日~21日、ソウルの「韓国教会100周年記念館」を会場に開かれた。2004年から始まったこのセミナーは、今年で10年目を迎え記念すべき会であった。
韓国側からPCKの異端似而非対策委員会関係者や弁護士等24名、日本側から教団の統一原理問題全国連絡会関係者および統一協会問題キリスト教連絡会関係者、全国霊感商法対策弁護士連絡会の弁護士、統一協会問題被害者とその家族など24名が参加した。
20日の第一講演では、釜山長神学大学卓志一(タク・ジイル)教授より韓国における異端の現状について、「近年の異端被害相談件数は、『神様(ハナニム)の教会』、『新天地』という団体が『統一協会』を上回る傾向にある。また、従来は……
第38回定期総会が7月15日〜16日、第62回全国修養会が7月16日〜17日、三浦市にある「マホロバマインズ」を会場にして行なわれました。2年毎に開かれる総会であり、総数79名、議員数58人の出席でした。
冒頭で逝去者を追悼した後、日高謦輔議長(日本聖公会聖アンデレ教会)が今会に至るまでに行なった事業に基づき感想と展望を表明しました。
事業は、盲伝の日(8月7日)の設定、「盲伝の祈り」冊子の作成と、視覚障害者教会在席アンケートを集計し、回答教会に冊子を発送できたことでした。
盲伝が目指すのは、60年記念誌の発行以来歴史の原点を見つめ直して教派を越えた教会が交わりの中で、キリストの宣教を喜ぶことであり、一人一人がこの役割を担っていくことです。
「機構改革に伴う規約改正の件」では、「時代とともに現状を反映しない組織を、迅速に意志決定ができるものとするため」という改正目的を了承して可決し……
山田斐章(ひふみ)氏(隠退教師)
13年7月12日逝去、84歳。東京都に生まれる。'58年プリンストン神学校を卒業。'60年戸山教会に赴任、11年まで牧会し、隠退した。遺族は妻・山田節子さん。
西脇 節氏(隠退教師)
08年6月14日逝去、94歳。'43年日本神学校本科3年修了。同年青山南町教会に赴任、中野若草教会、国立教会を経て、'82年まで恵泉女学園に務め、'83年隠退した。
棟方晃彦氏(無任所教師)
13年7月17日逝去、71歳。兵庫県に生まれる。'68年同志社大学大学院を修了。同年天満教会に赴任、04年まで西宮教会を牧会した。遺族は妻・棟方千惠子さん。
奥山 茂氏(隠退教師)
13年7月31日逝去、100歳。三重県に生まれる。'37年神戸中央神学校を卒業。同年田邊教会に赴任、高槻教会を経て、'96年まで茨木教会を牧会し、隠退した。遺族は孫・奥山喜信さん。
伝道する教団形成のため
小林 克哉
今期の伝道委員会は、柱の一つとして「青年伝道」を加えました。委員会として前期からの申し送りを受け、継続して行わねばならないこと①開拓伝道援助金及び会堂貸出金による会堂建築援助と援助教会・伝道所訪問、②『こころの友』応援伝道及び点字『こころの友』運営推進、③教区伝道委員長会議の実施、④農村伝道協議会の実施、⑤教誨事業の支援などがあり、これらの実施だけでも大変です。
しかし、今期はもう一歩踏み出し、多岐にわたる伝道の働きの中で「青年伝道」に焦点を当てることにしました。
早速、第1回委員会にて青年大会実施を発議し、教育委員会と伝道委員会のもとにある伝道推進室に協力を要請。来年8月「日本基督教団教会中高生・青年大会2014」の開催が決定され、現在具体的準備を進めています。献身者が起こされることも願っての大会です。
今期の伝道委員会にとって特筆すべきこと……
第4回教区活動連帯金検討委員会は7月30日教団会議室において開かれた。
今回は、第3回委員会の方向を踏まえて新たに提案されることになる「伝道資金規則」について協議を深めた。特に、その内容面と条文の確定、実際の運用についての組織的位置づけ、更には運用プロセスなど、具体的裏付けを明確にしようとするものであった。
⑴「伝道資金規則」の特徴を一言でいえば、常議員会の決定に基づいて運用されることにある。これは従来の教区活動連帯金との決定的な違いと言える。
例を挙げれば、前回の報告記事でも記した「伝道交付金」は「各教区からの申請」に基づいて行われるが、その審査は、伝道委員会の下に置かれる「伝道資金小委員会(仮)」によって行われ、その委員の選任は常議員会によってなされる。
また、「伝道資金運用指針」は毎年度常議員会において決定され、それに基づいて審査がなされる。
⑵これらの例からみられることは……
第2回委員会を6月20日教団小会議室で開催した。
今回の委員会では「改訂宣教基礎理論(第一次草案)」の検討に集中した。各教区から寄せられた「改定宣教基礎理論(第一次草案)」に対する意見をすべて全委員で読み合わせることから始めた。
意見を文書で提出した教区は北海、東京、西東京、神奈川、東海、中部、西中国の7教区に留まったが、賛否両論はもちろん、多種多様な意見を受け止めることになった。
その後、種々の意見や提案などを類別し、項目ごとに協議、検討した。
その結果、誤字や脱字の確認と共に、一部修正して行く必要があることを確認した。
なお、西中国教区から「教規第41条によって、宣教委員会の所管事項として定められている。従って、内容以前に先ずは、教規に則った進め方への是正を求める」との意見があったことから、これをめぐって委員間で協議したが、委員会としては「常議員会からの要請を受けて作成したも……
6月25日~26日に教団会議室で、第38総会期第2回教育委員会を開催した。委員6名が出席した。まず、前回委員会の議事録を承認した。
次に以下のような報告を受けた。教師の友編集委員会報告、全国教会幼稚園連絡会報告、クリスマス小委員会報告、2012度クリスマス献金会計報告、教育プログラム小委員会報告、2014年度教会中高生青年大会報告など。
続いて以下のようなことについて協議した。2012年度のクリスマス献金の中から東日本大震災救援募金に70万円献金することにした。
2013年度クリスマス献金送付先について、東日本大震災救援募金と南インド合同教会とし、委員で情報を集め、さらに検討して、11月に献金のお願い文を出す。
教会学校応援セットについては、A、B、Cコース、各5セットとし、多くの応募があった場合は、経済規模の小さい教会から選んで行く。
委員会に先立ち6月25日午前、教育プログラ……
第38総会期第2回年金局理事会が6月20日、21日教団会議室で開催され、教区代表理事、東京教区支区代表を含め28名(九州教区代理出席、沖縄教区欠員)が出席した。
「2012年度年金局事業報告ならびに決算書」および「2014年度年金局財務計画」が審議され、承認された。この2議案は第38総会期第2回常議員会に提議される。
1998年に年金給付額と掛金額の逆転が起こり、その後その乖離はひろがり続けている。その間制度の見直策も実施したが、2012年度には1億1500万円の差があった。年金財政検証によると、この開きは2013年度がピークになるであろうと予想されている。
また、積立金ゼロで開始した教団年金は当初より負を抱え、また長引く超低金利により大きな積立不足が生じた。これらを解消するために、1996年、2003年の2回にわたる対策実施ののち、2006年度に謝恩日献金1億1千万円を提案し、教団……