教務教師就任式につき答申
第38総会期第1回信仰職制委員会が、6月14日、委員7名全員の出席により、教団会議室で行われた。
前総会期から継続の委員4名に加えて3名は新任であったため、まず自己紹介がなされ、続いて組織会を行った。互選により委員長に小堀康彦牧師(富山鹿島町教会)、書記に東野尚志牧師(聖学院教会)を選出した。委員長より、信仰職制委員会に関する規定および職務について説明がなされた。
前総会期最後の委員会の議事録により今期の委員会への申し送り事項について確認し、諮問を受けて答申を出す務めと並行して、教憲の学びを継続することと按手礼を含む式文の扱いについて検討して行くこととを、今期の課題として受けとめた。
続いて、2010年12月発行の『答申集』以降に出された答申を「補遺」として確認した上で、今回、東海教区常置委員会から出された諮問をめぐって協議を行い、委員会としての答申を……
2013年 平和聖日
日本基督教団 総会議長 石橋秀雄
在日大韓基督教会総会長 金武士
「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、
しかも豊かに受けるためである。」
(ヨハネによる福音書10章10節)
2011年3月11日の東日本大震災により、神の造られた自然の前に、人間の積み上げてきたものがいかに無力であるかということを、あらためてわたしたちは知らされました。それと同時に、未曾有の大災害の中で、ひとりひとりの命がいかに貴いかということ、そしてその命を救い、つなぎ止めるために、わたしたちひとりひとりがいかに行動すべきかということを学ばされました。にもかかわらず、日本政府や経済界による昨今の急激な「原発推進政策」は、放射能によって汚染された故郷に未だ帰ることが出来ずにいる福島の人々を置いて、「人の命よりも経済が優先」とばかりに、原発を建て、動かし、売る循環へと、この国を回帰……
東北教区放射能問題支援対策室設置の支援につき審議
6月28日に38総会期教団救援対策本部第6回(通算第23回)、7月2日に第7回(通算第24回)会議を、教団会議室にて開催した。
まず、6月28日現在の国内募金総額が5億6803万8913円、海外からの献金が2億5501万3475円と報告された。
続いて救援対策室から、沖縄キリスト教学院による「沖縄・東北交流プログラム」、および、半田教会夏期学校への招待プログラムの実施準備、台湾からのボランティア受け入れ準備、仙台でのボランティアに関わる車両事故などへの対応等について報告がなされた。
被災教区報告として、奥羽教区からは、被災教会の再建復興状況、教区総会での震災に関する審議等が報告された。
東北教区からは教区総会における東日本大震災に関する審議内容(仮設住宅がある限り支援を続ける、放射能問題支援対策室を設置するなど)、被災教会の再……
伝道推進室基本方針を承認
伝道推進室報告において、小林克哉伝道委員長が8頁に亘る、詳細な資料に沿って報告した。
この推進室は、第37総会期第6回常議員会(12年7月9日)で可決されたことに基づき、伝道の具体的な取り組みをして行くものとして設置され、これまでに7回の委員会、5回の実務委員会を開催している。
組織や実務については、推進室が伝道委員会の下に置かれ、推進室の委員1名は伝道委員とし、伝道委員長は必要に応じて推進室委員会に出席すること、必要に応じて協力委員をおくこと、会計は全て教団会計の中で処理され監査の対象となること等が報告された。
活動の土台となる「基本方針」では、日本基督教団が聖なる公同の教会に連なる福音主義合同教会であり、簡易信条と公会主義の伝統を継承し、主のご委託に応えて、日本伝道の幻に仕えることを確認している。その上で、推進室が、信仰告白と教憲教規に基づく信仰の……
東京高裁判決の主文は、「1本件控訴を棄却する。」「2控訴費用は控訴人の負担とする。」
北村慈郎氏は「免職処分無効確認等」を求めて東京地裁に提訴したが、「本件訴えをいずれも却下する」との判決を不服とし、東京高裁に控訴していた。控訴審は一回の口頭弁論で結審し、7月10日の判決言い渡しとなった。
判決の主旨は原判決を支持するもので、「正教師の地位は法律的な権利、義務を包含しない宗教上の地位」であり、「裁判所の審理判断が許されず、訴えは不適法」とするものであった。
(藤盛勇紀報)
日本キリスト教会館問題持ち越し
各地での教区総会を終えて38総会期第2回常議員会が開催された。議論はかねてより懸案であった日本キリスト教会館問題に多くの時間を割いた。また伝道推進室からは基本方針と共に実質的な活動開始の詳細な報告があった。2012年度決算が各部門より出揃い新年度予算計画の報告を受けた。
第38総会期第2回常議員会は、7月1、2日両日、教団会議室で、30人中29人が出席して開催された。
伊藤瑞男副議長の説教による開会礼拝後、議事に入り、要請陪席者として15教区議長・議長代理が出席した他、4月に就任した芳賀力・東京神学大学学長が陪席し、「東神大と教団との関係正常化に感謝している。私個人ではなく、教団立の東神大を代表して出席した。東神大は、福音の伝道を神学的に深め、優れた教師の養成に努めたい」と挨拶した。
総幹事報告で長崎哲夫総幹事は、「東日本大震災救援では、会堂……
女子聖学院の卒業礼拝の説教の依頼を受けた。どのような説教にするかということを考えた。
そして、腹話術の縫いぐるみの「モンちゃん」を連れて行くことにした。テナガザルだ。手を首に巻き、足を腰に巻いて、頭は背広の中に入れて礼拝堂へ。礼拝堂に入ると、生徒たちがちょっとざわついたがすぐに静かになった。
厳粛な卒業礼拝式が進む。そしてサプライズ、説教者が紹介されて講壇の横に立ってサルのモンちゃんを登場させると「ワー、カワイ」との生徒の声と笑い。サルを見せただけで可愛いと言って笑ってくれた。
礼拝後「卒業礼拝でこれほど笑ったことはない」と先生たちが感想を述べてくださった。「厳粛な卒業礼拝を壊された」との批判ではなかったのでホッとした。礼拝で最後に大笑いしてほしかった。卒業生たちの中には最後の礼拝になる人もいるかも知れない。だから笑う礼拝をと考えた。
中高の一貫校だ。素晴らしい学校だ。生徒たちの中……
良き信仰の友を与えられて
関東大震災の翌年、東京神田に4代目として生まれた。キリスト教には無関係の家庭であったが、親戚にローマ・カトリック教会の信者がいた。
終戦後、弟が、熱心な婦人の導きで、霊南坂教会の日曜学校高等科に通うようになった。教会へ行ってみたいとの思いが与えられ、霊南坂教会に通うようになった。
半年ほどの求道生活の後、1951年のペンテコステに、吉田隆吉牧師より洗礼を受けた。吉田牧師の指導の下、訪問伝道の働きに熱心に参加した。
1957年、教会の分裂という悲しい出来事があり、吉田牧師による新しい教会の設立に参加し、聖徒教会の会員となった。教会は順調に教勢を伸ばし、教会堂も与えられた。
ところが、再び教会を揺るがす大きな事件に遭遇することになった。事態は初代牧師の解任にまで発展した。
聖徒教会は牧者を失って、飼い主のいない羊のようになったが、当時、東京教区西南支区……
6月3日〜4日まで、日本基督教団天満教会において今総会期第2回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は28名。
今委員会では1日目の終わりに特別に時間を取って、活動委員同席のもと懇談会が行われた。東谷誠委員長、岡本拓也活動委員長から「センター活動の今後」についての発題が行われ、運営委員と活動委員とで意見を交換をする時間をもった。
センター報告、活動委員会報告、各教区報告など様々な取り組みの報告、決算の承認が行われ、各議案が審議された。また各派遣が承認された。昨年度は活動献金が目標額よりも大幅に下回ったため、特別会計から繰り入れざるをえなかった。さらなるお願いを呼びかけると共に、今後に向けて継続して検討することとなった。また一教区の教区報の記事に対してセンターに問い合わせが来たことが報告され、対応について、時間をかけて話し合われた。
『部落解放九州教区キャラバン2013』のコー……
福音伝道の城となりますように
畦野教会牧師 塚本 吉興
マルーン塗装の4両編成の電車に揺られること15分、トンネルを3つ抜けると、畦野駅に到着です。私の仕える畦野教会は、駅から歩いて1分のところにあります。畦野は「うねの」と読みます。私の名前(よしおき)と同じで中々一度で読んでもらえません。
教会は、アメリカから来られたカリク宣教師夫妻の開拓伝道によって始められました。それ以来、牧師は3度変わりましたが、信仰の歩みは誠実に続けられてきました。
神学校を卒業する前、畦野教会が任地だと知らされた時、「田んぼに土、土、野原の野」と書く場所はどんな所なのだろう? と心配になりました。けれども、教会が立つ大和団地は大阪で働く人のためのベッドタウンであり、日常生活の便利さは都会と変わりません。また、車で10分も行けば、里山風景が広がり、神さまの造られた自然の素晴らしさを感じることができます……