10年が経ち、制度の課題と向き合う
10月4日に教団会議室にて第4回伝道資金小委員会(以下、小委員会)が開催された。今総会期の最後の委員会は2025年年度の伝道資金申請書を精査し、2024年度の使途報告において各教区に要請・要望・確認事項を共有することがその大きな目的であった。
委員構成は、総会副議長、常議員1名、宣教委員長1名、伝道委員長1名と常議員会で選ばれた3名の教区議長で構成される。
伝道資金とは、教団全体では把握しにくい各個教会の伝道活動及び小規模教会援助、そして教区の伝道方策に充てるための二段構えの資金制度であり、各教区に一定の計算方式によって割り当てられる仕組みである。ただし、これを配慮や事情によって申請しない教区もあり、また、この仕組みと目的自体に異を唱え、申請しない教区もあることを報告させていただく。
2年間、計4回開催されたこの小委員会は、常議員会で検討……
社会事業奨励日メッセージ
「敬神愛人」の人づくり、社会づくり
今から68年前(1956年)、教団が発行した「基督教新報」の論説の中で、野本数男社会委員長は次のように述べている。「今年の十二月二日は社会事業奨励日である。我々はもっと社会事業に関心を持ち、社会事業者に話をする機会を作り、このために献金をし、又見学する等、その教会の事情に応じて実行して頂きたい。教区は教区内の社会事業の施設や実状等を各教会に知らせて連絡を計ってほしい。この方面に献身する人々が起こるよう祈り、協力し、又奨学金制度の活動を希望する」。
あれから68年経った今、教会との連携等、同様のお願いをしたい面もあれば、かなり変化した状況もあるのでお伝えしたい。
まず、「社会事業」という言葉について。この言葉を使った「社会事業法」は1938年に制定されたが、1951年には「社会福祉事業法」になり、2000年には「社会……
出版局運転資金3千万円の借入を承認
第13回常議員会が10月28日、教団会議室で常議員28名出席で行われた。
総幹事報告で網中彰子総幹事は、「2024年能登半島地震被災教会会堂等再建支援委員会」が設置され、救援対策委員会は活動を終え、今後は人道支援のバックアップを行う「能登災害ボランティア窓口」として継続すること等を報告した。
伝道資金小委員会の報告で、藤盛勇紀委員長は、制度を開始して10年になり、問題や課題が浮き彫りになっていることを受けて、次総会期に規則の見直しの検討をすること等を要望した。
2024年能登半島地震被災教会会堂等再建支援委員会報告では、岡村恒書記が、再建支援に関するルールを整えるため、「覚え書き(案)」を作成したことを報告。質疑の中で、髙橋潤委員長が、「公平性を保ちつつ、柔軟性を持って取り組むことを目指している」と述べた。
第43回教団総会に関して、……
大学生の頃、選挙でいわゆるウグイス嬢をしたことがある。幼稚園の友人の父親が区議選に出た。文房具店を営む候補の家に幼小時代よく遊びに行き、おしゃべりなので私はキャー子と呼ばれた。選対本部から地域の課題や候補が伝えたい内容が資料として渡される。自己宣伝は苦手だが他者のことを伝えるのは楽しかった。次は衆議院選挙。渋谷のスクランブル交差点近くで選挙カーの上で運動員として手を振っていた。候補の到着が遅れている。応援弁士が交代しながら場を繋いでいたが小声で(もう持たない。代わって)。仕方なくマイクを握った。下から視線を感じた。教会の高校生。礼拝後「アミ姉やってんな(笑)楽しそうだった」と言われた。政治や経済、社会現象。多様な考えがあり人それぞれ。意見を尊重しながら責任あるあらゆる立場の方が適切な判断ができるよう主の導きを祈る。
誰もがアーメンと共に言う普遍性を持つ祈り。救い主に出会ってほしいとの……
機構改定等、課題に具体的に取り 組む総会期に
第43回教団総会が10月29~31日、ホテルメトロポリタンで、開会時、議員総数400名中367名の出席で開催された。
冒頭、雲然俊美議長が挨拶し、沖縄教区からの議員がいないことを痛みに覚えると告げると共に、前総会で選出できず、常議員会で選出した網中彰子総幹事を紹介した。網中総幹事は、「全ての教会、伝道所の礼拝が祝福され、平安の内に礼拝を捧げ続けて行けるよう力を注いで行きたい」と挨拶した。
議事日程承認の中で雲然議長が、北村慈郎教師の戒規についての再検討を求める2議案について、教憲教規に再検討を可能とする規定がないこと、再検討をした場合、審判委員会での決定を最終決定とする施行細則と齟齬を来すこと、上程した場合、前例となり、教団の活動の混乱が予想されること等を理由に上程できないことを告げた。「公正、中立……
20カ国から47名が参加
9月13〜14日、「ベルリン宣教会創立200周年(200 Years Berlin Mission)」を祝う会議が、ドイツ・ベルリン市の宣教会本部を会場に、「義の実は、平和をもたらす人たちによって平和のうちに蒔かれる」(ヤコブ3・18)の聖句を掲げて開催された。
協力関係にある教会からは、アフリカ、全欧州、パレスチナ、インドと東北アジア、北中米の20カ国から47名が参加し、私は日本基督教団を代表した。これに加えてドイツの関連教区から9名の代表者が、ベルリン宣教会およびゴスナ宣教会から14名の牧師たちが、そして9カ国から13名のボランティアが会議を支えた。
ベルリン教区監督のU・トラウトヴァイン牧師によるキーノートスピーチでは、社会が二極化する中で教会は立場の異なる人々を「橋渡し」する役割を担うこと、移民たちが平和の証人である限り彼らの異なる信仰を尊重す……
【5024号】2024年 秋季教師検定試験(1面)
【5024号】教師検定委員会公告(1面)
【5024号】社会福祉施設援助金への推薦のお願い(1面)
【5024号】青年大会2024(2面)
【5024号】宣教委員会(2面)
【5024号】♦在日大韓基督教会との宣教協約締結40周年記念集会♦ (2面)
【5024号】教団教誨師会総会・研修会(2面)
︎【5024号】教区青年担当者会・教育委員会(3面)
【5024号】全国財務委員長会議・予算決算委員会(3面)
【5024号】事務局報(3面)
【5024号】第12回「農村伝道」に関する協議会開催(3面)
【5024号】全国キリスト教学校人権セミナー(4面)
【5024号】♦第8回ミッション21アジア部総会♦ (4面)
【5024号】第64回「キリスト教教育主事」 認定試験公告(4面)
【5024号】人ひととき(4面……
逝去
小関康之(無任所教師)
23年1月11日逝去、87歳。山形県生まれ。61年東京神学大学大学院修了、同年より79年まで長崎基督教友愛館に務める。遺族は妻・小関節子さん。
酒井哲雄(無任所教師)
24年8月4日逝去、98歳。大阪府生まれ。50年同志社大学神学部卒業、51年より弓町本郷、岡本、弓町本郷、膳所教会(05年まで)を牧会。遺族は娘・川口妙子さん。
鈴木 敏(隠退教師)
24年8月28日逝去、94歳。福島県生まれ。54年農村伝道神学校卒業、同年より馬見労祷、塩釜、中川、行田教会、荒木伝道所、島村、小出教会を牧会し、98年隠退。遺族は妻・鈴木せ子さん。
河野アサ(生駒伝道所主任担任教師)
24年9月7日逝去、91歳。兵庫県生まれ。97年受允、98年より生駒伝道所を牧会。遺族は弟・河野賢太郎さん。
手束信吾(水海道教会主任担任教師)
24年9月27日逝去、……
「…にもかかわらず」喜び、笑い、歩む
「『…にもかかわらず』喜び、笑い、歩む−いのち・平和・人権」(8月16〜18日、於・頌栄短期大学)に、全国から約70名が集った。政治と人権、ハンセン病、部落、ジェンダーなど様々なプログラムがあるが、「姫路平和資料館」フィールドワークと「外国にルーツを持つ子どもたちに思いをはせる すべての子どもが輝くために〜外国につながる子どもたちの未来を拓くために」に限って報告する。
姫路市にある平和資料館には、広島・長崎・沖縄はもとより日本全土に渡る市民の空爆死没者を悼む慰霊碑が在る。軍人軍属には様々な国の施策が及ぶ中、「一般」死没者・戦災被害者は放置されていた1963年、剣を地上に突き立てて平和を誓うシンボルが完成した。この剣を抜くことはもう二度としないという誓いである。日本においては戦後79年と言われる今、世界にあふれる戦禍を見逃してはいけないと改めて思……
「リーダーシップと地域社会の発展」
8月21〜24日マレーシアのサバ州で表題の会が開催された。韓国、香港、インド、日本、台湾、インドネシア、マレーシアから19教団の教団代表、女性代表、ユース(若者)代表が出席。総勢49名が集った。サバ神学校を会場に、「(教会の)リーダーシップと地域社会の発展」のテーマで講演や農場運営の実地見学などがあった。
「ミッション21」は、 70以上のパートナー教団を持つ国際的な宣教組織であり、スイスのバーゼルに本部を置く。バーゼル・ミッションが母体であったが、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの20か国のパートナーを得て、平和、教育、健康、食糧や所得のための持続可能な開発協力と人道援助の文脈で活動している。
今回のメインはそのアジア部の常議委員の改選であった。女性代表とユース代表のグループに分かれ、その中から話し合いで委員を選ぶ。さらに最終段階として教団……