農村伝道とはフロンティア伝道
第12回農村伝道に関する協議会が2月18〜19日、アジア学院にて開催され、教区推薦者8名、自主参加者3名、伝道委員と担当幹事、職員9名の合計20名が参加した。
アジア学院は栃木県那須塩原市にある1973年創立の国際人材育成機関であり、アジアやアフリカなどから毎年農村リーダーを学生として約25〜30名受け入れ、9カ月間の指導者研修を行っている。最大の特徴は学院の農場で有機農法によりほぼ全てを自給していることにある。
開会礼拝の後、この学院内を見学し、荒川朋子校長の主題講演「フロンティアで生きる」に耳を傾けた。農村伝道とはフロンティア(辺境)伝道。「辺境」に仕えるとは、中心から一番遠い、虐げられた人々に仕えること。そうであるなら、そこがたとえ農村ではなくても私たちは皆フロンティア伝道者であると気づかされた。
講演の後はペアになり、自身の「辺境」を思い巡らし・分かち合い・最後にお互いに御言葉を贈るワークショップをすることで、聞いて終わりではなく自分のこととして深めることができた。
夜の発題は那須セミナーハウス管理人のルイパ・ヴェロ宣教師。故郷インド、ナガランド州の自然や文化、生活を活き活きと語ってくれた。
二日目は全体会を開き、各教区の取り組みや今回の感想を分かち合った。
2月は学生のいない時期ではあったが、卒業生やスタッフ、ボランティアと共に食し、共に農作業(大豆の選別)や朝の集会をもてた。
礼拝や全体会はオイコスチャペルをお借りした。ここは土壁と黒く太い梁が印象的な古民家を移築した礼拝堂で、説教者席が一番低い階段状になっている。サーバントリーダーを意識するためだという。このアジア学院で今回農村伝道に関する協議会を開けたことが、何よりも大きな恵みだった。(山口紀子報)