「複合災害への備え」を活動方針に
第43総会期第1回社会委員会が、2月7日に教団会議室にて開催された。委員7名中2名は交渉中のため、現5名の委員の中で組織および役割分担を行った。委員長・真壁巌、書記・大塚啓子、宣教委員会・真壁巌・秋間文子、日本キリスト教社会事業同盟理事・秋間文子、日本キリスト教保育所同盟理事・髙承和、日本キリスト教社会事業同盟・長澤道子。
秋間委員による開会礼拝をささげ、業務報告、会計報告、常議員会報告を受け協議に入った。
まず前期社会委員会の申し送り事項を確認し、今期の活動について話し合った。前期から「日本キリスト教社会事業同盟」との関係を保ち、教団との関係がより密になっていくことを目指してきたが、今期もその活動を継続することとした。また、「教団救援対策室及び各教区との緊密な連携をもって今後予想される複合災害に対応していただきたい。災害掲示板やBCP(事業継……
キリストの力が相談者に宿るように
第43総会期第1回目の、牧会者とその家族のための相談室委員会は、教団事務局会議室で、1月29〜30日に行われた。
電話相談においても、メール相談においても、数は多くないけれども、どれも深刻な相談が寄せられている。牧会上での問題や、牧師家族の問題について、相談室が受け皿として受け止めて、祈りつつ寄り添う働きがなされている。
教団の組織する委員会の中で、「問題解決を目的としない」委員会は、相談室委員会だけではないかと認識している。牧会の課題において、他者が介入して簡単に解決に至るようなものは少ない。むしろ「わたしは弱いときにこそ強い」と力強く語った使徒パウロのように、キリストの力が、相談者に宿るような活動を心がけていきたいと願っている。
どんな試練の時にも、福音の喜びに生かされることによって、祝福を受けることを信じつつ、この働きを担っていきたい……
さいはての町で
小林啓太さん
石川県能登半島最北端の禄剛崎灯台のある、さいはての町・珠洲市。2024年1月に発生した能登半島地震後の支援活動を担っているボランティアキャンプ珠洲(通称:ボラキャン珠洲、石川県珠洲市蛸島町鉢ケ崎)にコーディーネーターとして働く小林さん。発起人たちと業務提携している企業に支えられながら、井戸掘りプロジェクトから始まったこの活動に、地震1ヶ月後から現在まで働いている。
自分にできることはないか、という声をあげたことから始まった。食堂を兼ねている事務所のテントに入ると、被災者たちの要望が書かれたホワイトボード。地震後1年経過した今も、泥だし作業や家の片付け、材木や畳運び、家電・家財搬出や倉庫の片付け等50件以上の依頼がある。珠洲市でも海に近い寺家地区、宝立地区は壊滅的であったという。その中で、形をとどめているものを心込めて再生していこうという働きがある。キ……
【九州教区佐賀地区】
守り通すことの重みを噛みしめて
佐賀地区では毎年、2月11日に「2・11信教の自由を守る日」集会を行っています。
今年は第二次世界大戦終結から80周年を迎えます。世界の色々な国や地域で、それぞれの立場からこの年を記念します。一方では敗戦・挫折・失敗・占領。もう一方では勝利・成功・解放…。
誰もが、どこに立ってこの年を迎え、次の一歩を踏み出すのか問われます。わたしたち日本の信仰者は、80年前、日本国憲法が施行され、信教の自由が保証され、誰もが自由に信仰生活を守ることができる恵みをいただいた、その原点に立ち帰るべきとの思いをもって、参集者一同で開会礼拝をささげました。その後、秋永好晴教師(久留米櫛原教会牧師)を講師に迎え、「バルメン宣言と私たちの信仰」と題して講演を聴きました。先生からバルメン宣言成立の歴史的経緯、教会闘争の意義、また同宣言の6つのテーゼにつ……
《ささしま共生会/第50回名古屋越冬活動》
安心の時と場を創り出すため
12月28日から1月4日の朝まで、越冬活動が大津橋小園で行われ、愛知西地区は28日と3日、夕食作り・配食等で参加した(名古屋越冬実行委員会主催、以下、実行委員会)。今回はカトリック、日本聖公会、日本福音ルーテル教会、ボランティア団体等と共に持ち回りで担当した(最多の日124名、最少の日71名、平均94名)。
会場では焚火で暖を取り、食事や衣料の提供、医療や法律の相談、正月の楽しい出し物も行われる。インターネットでの利用呼び掛けや、街頭でのアピール、会場に来られない方へ食糧や衣料を届ける訪問活動も行われる。この期間に名古屋市が用意する宿泊施設と、利用希望者をつなぐ役割も実行委員会が担う。こうした細やかな支援から会場設営・撤収等の作業まで当事者の皆さんや実行委員会、ボランティアが担っている。
初めて訪れた利用……
常任理事4名の交代を承認
第43総会期第1回年金局理事会が、1月24日キリスト教会館会議室で、教区代表理事、監事、総幹事、東京教区支区代表、隠退教師を支える運動推進委員長ら総勢26名(一部オンライン参加)が出席して開催された。
今総会期では、関東、西東京、四国の3教区の推薦理事と常議員会推薦理事1名、計4名の交代があった。まず、招集者である中川義幸理事が年金局理事長に推薦され、満場一致で承認された。また渡邊義彦(東京代表)、栗原修一(西東京代表)、籔田安晴(常議員会推薦)、小川洋一(常議員会推薦)の各理事が常任理事に推薦され、理事長、網中彰子総幹事の6名で常任理事会を構成することの提案があり、承認された。続いて、資産運用諮問委員会委員長と制度検討諮問委員会委員長の推薦がなされ、それぞれが承認された。さらに、業務室長の辞任と後任の推薦がなされ、年度末に交代することが承認された。
……
第43総会期第1回予算決算委員会が、1月31日、教団3階会議室で行われた。今期の委員並びに委員会組織は次の通り。委員長・宇田真、書記・川村尚弘、工藤俊一、佐野明子、田村毅朗、吉澤永。なお、常任委員会(3名)の委員には職責上、委員長と書記のほか田村委員を互選した。
はじめに、各幹事から報告が行われた。網中彰子総幹事より、昨年10月に教団総会開催、12月に第1回常議員会を開催し、新総会期の働きが始動したことが報告された。また、2025年4月から、網中総幹事が出版局の局長代行を兼務することが報告された。次に、道家紀一総務幹事より、12月28日に第43総会期第1回責任役員会を開催し、教団特別財産(非法人教会・伝道所の預かり財産)の処理が行われたことが報告された。更に道家幹事は、2025年教師検定試験が2月25〜27日、西早稲田教団会議室で実施されることと、受験者は補教師32名、正教師12名、……
教師検定試験公告
2025年秋季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱の申し込み
受験要綱と教団指定の願書用紙は165円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。4月1日以降にお渡しします。
二、受験願書の提出
受験願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
①教区締切 2025年6月6日(金)
(教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください)
②教団締切 2025年7月3日(木)
(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です)
*受験料は正教師1万3千円、補教師1万円。
三、正教師「説教」「釈義」の課題テキスト
①旧約 イザヤ書43章1〜7節
②新約 マルコによる福音書14章32〜42節
四、正教師の「神学論文」の課題
……
罪人を招くために来た
藤盛 勇紀
イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。イエスがその家で食事をしておられたときのことである。徴税人や罪人も大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」(マタイによる福音書9章9〜13節)
呼ばれて立ち上がる座っていた者
徴税人マタイが、イエスに召されて弟子となる。この「マタイ」は、マ……
高知教会では、毎年最初の祈祷会を「新年祈祷会」として、役員が奨励を担当している。
今年担当した役員は、都合で出席できなかったので私が代読をした。その中で、改めて、礼拝の持つ意味、自分にとって洗礼や聖餐とは何かについて研鑽していきたいと書かれ、最後こういう言葉で閉じられていた。「特に今年は、復活について深く学ぼうと思っている」と。
この言葉を読み、とても考えさせられた。信徒の方々が、今何を求めているのか、その一端を知らされたように思う。今年の高知教会の修養会は、信徒の準備委員の意見で、「信仰義認」について学ぶことになっている。また、昨秋の四国教区全体修養会の主題も「死について」であった。これも、信徒の準備委員の意見であったと聞く。
このようなことを通し、信徒の方々が、信仰の内容について、深く受け止めたいという思いがあると感じさせられている。勿論、それは、教科書的ではなく、聖書が……