罪人を招くために来た
藤盛 勇紀
イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。イエスがその家で食事をしておられたときのことである。徴税人や罪人も大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」(マタイによる福音書9章9〜13節)
呼ばれて立ち上がる座っていた者
徴税人マタイが、イエスに召されて弟子となる。この「マタイ」は、マ……
高知教会では、毎年最初の祈祷会を「新年祈祷会」として、役員が奨励を担当している。
今年担当した役員は、都合で出席できなかったので私が代読をした。その中で、改めて、礼拝の持つ意味、自分にとって洗礼や聖餐とは何かについて研鑽していきたいと書かれ、最後こういう言葉で閉じられていた。「特に今年は、復活について深く学ぼうと思っている」と。
この言葉を読み、とても考えさせられた。信徒の方々が、今何を求めているのか、その一端を知らされたように思う。今年の高知教会の修養会は、信徒の準備委員の意見で、「信仰義認」について学ぶことになっている。また、昨秋の四国教区全体修養会の主題も「死について」であった。これも、信徒の準備委員の意見であったと聞く。
このようなことを通し、信徒の方々が、信仰の内容について、深く受け止めたいという思いがあると感じさせられている。勿論、それは、教科書的ではなく、聖書が……
分かち合い、助け合い、共に生きる1年のために
1月13日に信濃町教会を会場に新年礼拝を以下のタイムスケジュールで行いました。11時より礼拝。12時より共に昼食、発題・応答、話し合いとまとめ。
2024年度活動方針の一つである、「地域ごとの教会間の交流・協力」に重点をおき企画し、ゲストに小林よう子奥羽教区議長をお招きし挨拶と応答をいただきました。
礼拝では本郷中央教会の米山結実牧師にエステル記とヘブライ人への手紙より「伴走者イエス」との説教をしていただきました。困難にあっても主イエスが伴走者としていてくださること、教会もまた主イエスが共に走ってくださっていることを力強く語ってくださいました。讃美3曲のうち2曲は、弓町本郷教会の二俣泉さん作詞作曲の讃美歌を用いました。
「発題と応答」では、石神井教会の村上実基牧師から「支区は教会たりうるか?」との発題をしていただきました。九州教……
【5029号】メッセージ 「罪人を招くために来た」(1面)
【5029号】能登半島地震から1年 報告 (2面)
【5029号】兵庫県南部大地震記念の日追悼礼拝(2面)
【5029号】2・11メッセージ(2面)
【5029号】注意喚起とお願い 日本基督教団カルト問題連絡会(3面)
【5029号】事務局報(3面)
【5029号】伝道のともしび(4面)
【5029号】東京教区北支区「みんなで新年礼拝」(4面)
【5029号】人ひととき(4面)
【5029号】新年祈祷会を通しての恵み(4面)……
伝道推進室より応援した教会・伝道所
この地にある教会としての歩み
大台めぐみ教会牧師 吉川 進
三重県の伊勢神宮の脇から海に出る宮川は、奈良、和歌山との県境にまたがる大台ヶ原山を源流とする清流です。
大杉谷と呼ばれる渓谷を20キロほど下った荻原村に明治中期に生まれた少年が、病弱の幼年期を越えて伊勢の県立中学校に進み、山田教会でキリストの福音に触れたのが、1900年。病弱の少年は同志社神学校に進み、設立間もない京都同胞キリスト教会に所属する神学生からやがて同胞キリスト教団の指導者となる。これが、のちに日本基督教団成立後から、大戦後も長く京都教区長を務めた安田忠吉牧師。病気で何度も死線をさまよい、その都度命を与えられた安田師は、神の恩寵を熱く説く説教者・伝道者とされ、優れた指導力で教派を育てた。
1946年安田師は、ホーリネス迫害の時に廃止された尾鷲教会を再興するよう、小出忍牧……
戦争責任を覚えて
伊津見七生子さん
伊津見七生子さんは、うまれた時からの若松っ子(北九州)。それも、住まいは教会の近所ばかり。友達に誘われて小学1年生で日曜学校に。以来70年余、若松浜ノ町教会に通っている。若松高校2年時のクリスマスに受洗。当時の小林矩表牧師が「(生涯)教会とつながっていますように」とお祈りしてくれた。
高校3年時、病弱だったお父様が逝去。卒業後、教会員が経営するクリニックに就職した。結婚し、お連れ合いと若松の商店街で飲食店を営んだ。子育ての責任をはたし、店を閉めた伊津見さんは、教会の奉仕と市民運動の取り組みに力を注いできた。
教会の役員であり奏楽者。北九州地区ではヤスクニ・人権委員、九州教区の常置委員や伝道センター委員などを長年担っている。
1985年以来継続している在日大韓基督教会折尾教会との教会同士の交流。このことも戦争責任の歴史を学び、市民運動につ……
教師逝去
小泉富子(隠退教師)
24年11月15日逝去、89歳。栃木県生まれ。68年日本聖書神学校卒業、同年より美竹教会を99年まで牧会し、隠退。遺族は妹・北村節子さん。
菅生昌利(隠退教師)
24年11月26日逝去、84歳。三重県生まれ。64年東京神学大学大学院修了、同年より輪島、阿漕、尾陽、茨木東、富山二番町教会を牧会し、01年隠退。遺族は妻・菅生千榮子さん。
北島敏之(隠退教師)
24年12月17日逝去、95歳。大連生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業、同年より別府不老町、鹿児島、代田教会を牧会し、00年隠退。遺族は妻・北島和子さん。
加藤 哲(隠退教師)
25年1月24日逝去、65歳。石川県生まれ。84年東京神学大学大学院修了、同年より御殿場、鎌倉雪ノ下、西東京教会を牧会し、24年隠退。遺族は妻・加藤基愛さん。
正教師登録
鳥潟紘一(2024・1……
2025年1月20日
カルト団体の接触に関する注意喚起(新天地)
韓国発祥のキリスト教系団体である「新天地(新天地イエス教証拠幕屋聖殿)」が、2021年9月以降、日本各地の諸キリスト教会に対し、電話やメールなどを用いてオンラインセミナーや集会への参加を勧誘しているという報告が、各地の教会から寄せられています。また、2023年以降も、「同じ聖書を使っているのに、自分たちは異端と誤解を受け続けているので、教義について話し合い、誤解を解かせてほしい」と呼びかけるメールや手紙が多くの牧師に届いています。
新天地は、李萬煕(イ・マニ)氏を代表とする団体であり、独特な聖書講義を通して李氏がメシアであるという教えを導いています。韓国における活動の特徴としては、新天地の信者が身分を隠して既存の教会に潜入し、長い時間をかけて教会の信頼を得たのちに、さらに新天地信者を連れてきて、教会を混乱に陥れ、……
「出来事が問う、その問いを石畳として」
1月17日の午後6時より、神戸教会において、兵庫県南部大地震記念の日追悼礼拝のときがもたれました。1995年1月17日の地震から30年の時を経て、なお癒えることのない痛みを抱えた多くの方たちと共にありたいと願いつつ、また、能登半島の地震や津波・豪雨の災害に至るまで、この間に起った様々な災害からその都度問われてきたことをもこころに留めつつ、祈りを合わせるときとなりました。
「被災教区の震災5年目の宣教にあたっての告白」を共に唱え、司式者の新堀真之さん(甲東教会)の祈りにこころを重ねました。そして、奏楽の瀬尾千絵さん(神戸教会)の奏でるパイプオルガンの音に合わせて讃美をともにささげました。
説教者は西澤他喜衛さん(曽根教会・須磨教会)でした。説教題は「出来事が問う、その問いを石畳として〜地域の再生なくして、教会の復興はありえない」。
震災……
魂への配慮を大切にした再建を願う
能登半島地震から1年が経過いたしました。この1年、全国の皆さまから、多くのお祈りとご支援をいただき感謝いたします。
中部教区において、2025年1月1日、地震発生時16時10分に合わせてオンライン祈祷会を持ちました。聖書朗読、御言葉を受けての祈祷、そして、輪島教会、七尾教会、羽咋教会、新たに被害報告された魚津教会から祈りの課題を出していただきました。それを受けて祈祷の時を持ち、賛美をささげ、主の祈りを祈りました。オンラインではありましたが、共に課題を分かち、祈りをささげ、主による慰めと平安を心に刻むひとときが持てたことは感謝でした。
第43総会期に継続された能登半島地震被災教会会堂等再建支援委員会で新たに選任された宮本義弘委員長と一粒社ヴォーリズ建築事務所東京事務所所長の佐々木真所長と私の3名で、1月6、7日、羽咋白百合幼稚園・ゆりっこクラブ、……