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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【5020号】厳しい教会の現状の中からの希望(4面)

2024年7月12日
 今年度、教団問安使として4教区の総会に出席させていただいた。問安使挨拶への質疑(協議会での発題者としての質疑を含む)を通して様々な意見をお聞きし、改めて教団の役割を考えさせられる時となった。また、教区総会での協議を通して、各個教会の声をお聞きすることができたことにも、感謝している。  いずれの教区総会でも語られていたのは、会員数の減少や教会会計のひっ迫など各個教会の直面している厳しい現状であった。しかし、大変心に残ったのは、単に厳しい現状だけではなく、その中でどのように伝道を進めていくのか、そのことについての声も多かったことである。特に、教会間の連携や若年層に対する教会としての関わりなど、それぞれの教会の歩みの中から示された課題や展望が率直に語られたことが印象的であった。そのような各教会の取り組みの中にこそ、教団の未来が開かれていくよう思わされた。  30年程前、初任地に赴任した私に……

【5020号】教育委員会(3面)

クリスマス献金送付先を決定  第7回教育委員会が、6月4日にオンラインで開催された。2023年度に全国諸教会、学校、幼児施設等から献げられたクリスマス献金を、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン(ウクライナの子どもたち)に150万円、北海教区アイヌ民族情報センターとアイヌ奨学金キリスト教協力会に100万円、東北教区放射能問題対策支援室いずみに150万円、さらに緊急支援が必要との判断で、アハリー・アラブ病院(パレスチナガザ地区)と北陸学院キリスト教センター・支援窓口(能登半島地震被災者支援)にそれぞれ30万円配分することを決定した。  また、2024年度のクリスマス献金送付先は、継続してウクライナやパレスチナの子どもたちと能登半島地震被災者への支援団体、北海教区アイヌ民族情報センターとアイヌ奨学金キリスト教協力会、東北教区放射能問題対策支援室いずみの5団体に決定し、前年度同様……

【5019号】人ひととき(4面)

2024年6月22日
母とイエス様にならいて 田口 美智さん  田口さんの家庭集会はいつも明るく温かい雰囲気に包まれています。奈良のご自宅を開放して開かれる家庭集会には、多い時は15名ぐらいが集まり、まさに小さな教会です。聖書と讃美歌と手作りのお菓子を人数分ご用意されて、「こうして皆さんが集まってくださるのがとても嬉しいです」と一人一人を満面の笑顔で歓迎してくださいます。初めて参加される方も、温かいおもてなしと美味しいお菓子をご馳走になると、すぐに打ち解けて、会の終わりには笑顔で、「また来ます!」と喜んで帰られます。  皆で讃美歌を歌い、聖書の御言葉を聞いた後、お茶をしながら御言葉を聞いた感想や最近の感謝な出来事を分かち合います。「最近、癌が見つかりました」、「認知症の家族の介護をしています」、「火事で家が全焼しました」…驚くような辛い出来事さえも、不思議に心を開いて一人一人が話し始めると、皆がじっと耳を……

【5019号】名を呼ぶ(4面)

 また神学生時代のこと。入学したら当然寮に入るものと思っていたが、当時は入学者も多く、私は入寮に漏れ、慌てて学校近くのオンボロ四畳半アパートを借りた。間もなく、一緒に入学した東京在住の友が「おれも藤盛さんのアパートに住む」と言って引っ越してきた。  私の部屋にはカーテンもなく、机もなく、あるのは布団と本だけ。見かねた友は、どこかで拾ってきた書棚付きの立派なライティングデスクをトラックで運んで来て、2階の私の部屋まで一人で背負って昇ってきた。そんな呆れるほどのお人好しの彼の部屋には、いつの間にか野良猫が住み着いた。アパートに遊びに来る猫を彼は「ネコ」と呼んで可愛がり、違反だが部屋に入れてしまったのだ。  ある日、「藤盛さん、あのネコがさあ」。「どこの猫だよ?」。「ネコが子ども産んじゃった」。彼の部屋の流しの下で、猫が子猫を産んでしまったのだと。「さすがにそれはまずいだろ。どうすんだよ」と……

【5019号】教区総会報告2024年度 2(1・2・3面)

教団総会に提出する議案を審議 九州・兵庫・西中国・中部・奥羽・京都 九州教区 教団総会に提出する4議案を可決    第74回九州教区総会が、5月6〜7日、福岡中部教会を会場に開催された。開会時の議員数は229名中164名であった。  初日、開会礼拝に続き、今年度より新たに着任した7名の教師の紹介がなされた。また、准允式が執り行われ、2名の受允者(金森一雄、草地賢太)があった。  九州教区は昨年度末、総会副議長が任期半ばの転任となり、副議長不在の状態となっていた。今総会において残任期間を担う新副議長を選出することをあらかじめ常置委員会で決議していたため、副議長選挙が行われた。投票の結果、矢﨑和彦教師(福岡城東橋)が選出された。  二日間を通して、今年開催の教団総会に提出するべく次の4つの議案、①日本基督教団「伝道資金規則」改定に関する件、②二種教職制度克服のため、議案「教憲……

【5019号】記事一覧

【5019号】教区総会報告2024年度 2(1・2・3面) 【5019号】荒野の声(1面) 【5019号】能登半島地震報告(3面) 【5019号】先達と同じように(4面) 【5019号】人ひととき(4面) 【5019号】事務局報(3・4面) 【5019号】☆教会幼稚園・幼児施設融資金募集☆(4面) 【5019号】名を呼ぶ(4面)……

【5019号】事務局報(3・4面)

平松 潔(隠退教師)  24年4月21日逝去、84歳。京都府生まれ。64年同志社大学大学院修了、69年より原市新生、新横浜伝道所、五泉、シロアム、大森めぐみ教会を牧会し、15年隠退。遺族は妻・平松洋子さん。 山根芳枝(隠退教師)  24年4月24日逝去、94歳。島根県生まれ。71年受允、72年受按。71年より京都復興教会を牧会し、00年隠退。遺族は甥・山根康嗣さん。 木ノ脇悦郎(無任所教師)  24年5月4日逝去、82歳。鹿児島県生まれ。68年関西学院大学大学院修了。同年より御影教会を牧会し、福岡女学院短大、関西学院大学、福岡女学院に15年まで務める。遺族は妻・木ノ脇廣子さん。 神山繁實(隠退教師)  24年3月27日逝去、88歳。京都府生まれ。64年東京神学大学大学院修了、同年より沖縄キリスト教団宮古教会(現日本基督教団宮古島伝道所)、読谷教会を牧会し、沖縄キリスト教短大に……

【5019号】能登半島地震報告(3面)

忘れないよう「覚える」  「元気だった?本当によかった。あの時から、こんなにうれしいのは初めてよ」。  5月12日、輪島教会の駐車場にユニットハウスの仮礼拝堂が整えられました。その場において数名ではありましたが集まることのできた教会員が、互いに抱き合い目に涙し、右記の言葉を交わしておられたのが胸に残ります。小さなユニットハウスではありますが輪島の地に礼拝の場が整えられたこと、新藤豪牧師に安全な寝所が与えられたことに感謝したいと思います。  しかしです。能登の地はうめいています。今まで派遣されてきた災害と何かが違う。未だに解体の重機の音一つせず、殆どの場所が手つかずなのです。「ここは冷凍保存されているみたい」、「忘れられてるんだな、と感じる」との言葉は、能登の教会の方々から実際に聞いた言葉です。どの災害も同じではなく個性がある。地域差もある。しかしこの能登の災害は、特に意識して忘れない……

【5019号】先達と同じように(4面)

先達と同じように 郡中南教会(代務)牧師 堀川 賢二  19世紀後半から20世紀初頭にかけて、未だ鉄道・道路が整備されていない四国での宣教の業は、海上交通により、港を起点とされることが多いと言われる。伊予郡内での宣教の働きも例に漏れない。1926年5月1日、当時の日本協同基督教会(現・日本アライアンス教団)のT・R・フランシス宣教師と姉のミス・フランシス、大江邦治、緒方繁造両師による、港近くでの八日間に及ぶ天幕伝道から、教会の歴史は始まった。  集会期間中の5月7日、町内在住の中上悟師によって、郡中南教会が設立された。その後、ようやく1950年8月15日、教会は、信徒から献げられた122坪余りの土地に、念願の会堂・牧師館を建設した。そうして、1985年に、諸事情から現在地を取得し移転するまで、その地での歩みが続いた。  さて、天幕伝道から3年後、隣の港町である現在の伊予郡松前町(ま……

【5019号】荒野の声(1面)

 救世軍への弾圧を、憲兵隊長として指揮した、大谷敬二郎氏の随想録、『にくまれ憲兵』(日本週報社)の中に、「あと味の悪かった救世軍弾圧」という文章が収められている。▼英国の諜報活動を排することに躍起になる陸軍からの懇請がある中、容疑不十分との心証を抱きながらも検挙に踏み切り、救世軍の日本的教団化に関わった流れを詳細に記し、それを自らの歩みの、「たった一つの汚点」と振り返る。▼興味深いのは、「ひたかくしにしておいたことがある」と始まる文末の「付記」だ。そこでは、自身が若い頃、縁続きにあった山室軍平宅を訪ねたことがあり、「山室夫人には、何かと家庭の面倒も見てもらったことがあった」ことを記し、弾圧の際の複雑な感情を告白しつつ、そのことが自らの「汚点」を「いくらかでも薄めてくれるだろう」と結んでいる。▼人間の支配が生み出す混沌とした時代を終えた時、その支配の只中にいた人が自らを省みるに至った背後には……
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