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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4821号】教会だけどエマオに行ってみたい

2015年5月30日
 エマオ笹屋敷(エマオ仙台が支援している地域)のビニールハウス(地域の方々が用意してくださった、エマオの休憩所、作業用資材置き場)にエマオ途上の絵が飾られている。日本基督教団が贈った絵だ。暗い顔をして歩く二人の弟子と、共に歩かれる復活の主イエス。  この主を見つめながら、被災地の方々に寄り添う活動がなされつづけてきた。  4月15日から18日まで、この地に出かけてボランティアに参加し、現場スタッフと交流の時を持った。  私のボランティア活動では、草取りを30分するとその家の方に声をかけられて、1時間くらい休憩してお茶やアイスをご馳走になってお話をし、また30分作業をすると、声をかけられて休憩して1時間お話をするという楽しいボランティアの時となった。  エマオ現地スタッフから感動的な話を聞いた。仮設住宅でエマオが行う「お茶っこ」に来てくださる方々から、「エマオに行って……

【4819・20号】東日本大震災救援募金 2011.7〜2015.3

2015年4月25日
全教団的な被災支援取り組み 石橋秀雄 全教団的に取り組んだ結果  2011年3月13日から4日間の被災地訪問で、津波の凄まじい破壊の地に立ち、祈る中で「わたしたちの助けは、天地を造られた主の御名にある」(詩編124編8節)と示され、帰宅後、ただちに議長声明を書いたが、その冒頭にこの御言葉を掲げた。この御言葉は、バビロン捕囚の苦難の中から生ける主に出会い、断固たる告白に導かれたように、東日本大震災被災支援という重大な課題に取り組む中で、この断固たる告白に導かれることを願ってのことだった。  また震災直後に、「11246祈り時を」と全国の教会に訴えた。重大な課題にまず祈ることから始めたいと願ったからだ。 毎月11日2時46分に祈り合い、この祈りをもって「全教団的に取り組む」ことを訴え、宣教協力学校協議会、日本社会事業同盟の協力を得て、被災者、被災教会支援に取り組んできた。 海……

【4819・20号】▼教師検定委員会▲ 教師を立てることを改めて問う委員会として

 第39総会期第1回教師検定委員会が、3月19日、教団会議室において、委員7名全員の出席によって開催された。  冒頭、今総会期から新しく加わった4名の委員をはじめとして各委員の自己紹介を終えたのち、長崎哲夫総幹事からのあいさつを受けた。あいさつの中で、総幹事より、教師検定とそれを担う検定委員会の重要性が述べられ、委員会として与えられた務めの重さを再認識した。  その後、委員長、書記の選出が互選により行なわれた。その結果、前総会期の書記であった鷹澤匠(信州)が委員長として選出され、書記は服部修(蕃山町)に決まった。  議事日程の確認の後、委員長より前総会期からの申し送り事項の説明がなされた。その内容に基づき、議論の結果、前総会期同様「第32総会期第5回常議員会の議決をふまえ、和解の福音に根ざしつつ、合同教会としての日本基督教団の形成を担う教師を立てることをめざす」との方針を……

【4819・20号】▼世界宣教委員会▲ 在外教師の現状について情報共有の必要

 3月19日、教団会議室において第39総会期の第1回世界宣教委員会が開催された。今総会期に招集された委員は以下の7名である。秋山徹(上尾合同・招集者)、鍋谷憲一(根津)、西之園路子(滝野川)、村山盛芳(南山)、デイヴィド・マーチー(宣教協力学校協議会)、長沢道子(日本キリスト社会事業同盟)、吉岡光人(吉祥寺)。委員による互選により委員長は秋山委員、書記は吉岡委員が選出された。また、委員長、書記に鍋谷委員を加えた3名が常任委員となった。  当委員会のもとに招集される小委員会は次の方々に委嘱することが承認された。 宣教師人事委員会=荒川朋子(アジア学院校長)、ディヴィド・リーディー(青山学院大学)、ウエーラー・ルツ(魚津)、横山良樹(半田)、上内鏡子(神戸イエス団教会)。 協約関係委員会=横山基生(東京聖書学校)、廣石望(代々木上原)、岸憲秀(千葉本町)、ディヴァン・スクルマ……

【4819・20号】福島教会献堂式 ここに子どもがいます

 東日本大震災で被災した福島教会の新会堂献堂式が3月21日、県内外から143人が出席して行われた。  鍾楼の「作新人の鐘」を鳴らして献堂式は始まり、「ここに子どもがいます」と題した説教で、似田兼司牧師は、「大震災の年の末に着任した時、福島市には子どもの顔が見えず、声が聞こえなかった。日曜学校も1年間休校せざるを得なかった。翌年再開したが、生徒は会員の孫1人だった。ようやく、市内に多くの子どもを見かけるようになり、『ここに子どもがいます』という聖書の御言葉(ヨハネ6・1〜15)を思い出した。取り壊した時、近隣の人は『もう教会は終わりだ』と思ったそうだが、神がこの新会堂を与えて下さった」と語った。  福島教会は、1886年創立、129年目を迎える由緒ある教会で、旧会堂は1909年、来日3年目のヴォーリズが日本で最初に設計した教会建築。2001年、国の登録有形文化財に指定されていた。……

【4819・20号】▼将来構想検討委員会▲ 取り扱い事項を整理する

 第2回将来構想検討委員会は、3月20日、委員長の開会祈祷にはじまり、教団会議室において開催された。委員全員の出席に加え、担当の道家紀一幹事およびこの日は特別に長崎哲夫総幹事の陪席があった。長崎総幹事からは、必要に応じて、委員長の許可を得て、発言があり、委員会の議事進行は活発に進められた。  まず、書記より第1回議事録案が朗読され、設置目的の確認にはじまり、各委員の発言要旨、今後の進め方などについて確認し、記録を承認した。第1回は主に自由討論を中心として、扱う可能性がある個別のテーマとその意味について、各委員がそれぞれの意見を述べることをした。また、グランドデザインの構築とそれを単に机上の理想論に終わらさないためのロードマップ作成の重要性が共通認識となった。  今回はそれを受けて、委員長方針に沿って、今後取り扱うべき事項についての整理を開始した。議論をリードする小テーマが複数提……

【4819・20号】▼宗教改革500周年記念事業準備委員会▲ 事業目的にさらに2点を追加

 3月17日、教団会議室において第2回宗教改革500周年記念事業準備委員会が開かれた。出席者は、公務で関西出張中の石橋秀雄議長以外の委員4名と、長崎哲夫総幹事、道家紀一総務幹事、大三島義孝宣教部幹事、加藤誠世界宣教幹事であった。  前回議事録確認後、岡村恒委員長より、宗教改革500周年を記念してのルーテル教会とカトリック教会による共同文書『争いから交わりへ』(教文館、2015年、原題“From Con-flict to Communion”)が紹介された。改めて宗教改革史を共に振り返り、〈対抗宗教改革〉によって日本にキリスト教が宣べ伝えられたこと、宗教改革が清教徒を新大陸へ送り出し、さらに日本へのプロテスタント・キリスト教伝搬に重要な役割を果たしたことなどを再確認した。  そして、日本基督教団が「宗教改革の福音主義の伝統に連なる」教会として、宗教改革500周年を、神を誉め讃える……

【4819・20号】消息

藤木正三氏(隠退教師)  15年1月22日逝去、87歳。大阪府に生まれる。55年に関西学院大学院を卒業、同年より暁明(64年千鳥橋、80年西九条と改称)、京都御幸町教会を経て93年に隠退。  遺族は息・藤木大三さん。 柏木和宣氏(隠退教師)  15年2月23日逝去、81歳。群馬県に生まれる。58年に同志社大学大学院を卒業、同年より尼崎、摂津三田、琴浦、紫野、倉敷教会を経て03年に隠退。05年に復帰し、湖山、平安教会の代務を務め、09年に隠退。  遺族は妻・柏木耿子さん。

【4819・20号】伝道のともしび 信仰の先達の蒔いた種を今の時代に 登美丘教会牧師 井上 啓史

 登美丘教会は大阪府堺市大美野に位置します。1933年(昭和8年)、旧日本基督教会河南教会(現在の河内長野教会)の牧師・信徒が大美野に青空日曜学校を始め、そこに集まった母親たちの聖書集会から教会が誕生しました。更に遡ると、大阪・奈良・和歌山の各地に福音の種を蒔いた「わらじ履きの宣教師」ヘール先生の働きを忘れるわけにはいきません。  一昨年、教会創立80周年記念事業として教会堂及び牧師館の全面改築を行い、新しい思いで歩み始めたところです。人間の思いを超える主の御業に驚き感謝すると共に、篤い祈りと献金によりご支援下さいました全国の諸教会・兄弟姉妹の皆様にこの場を借りまして心よりお礼を申し上げます。  主が与えて下さった器を、主の御業のために十分に用いさせて頂くことが私たちの祈りです。教会堂が地域にあって、礼拝・伝道・教育・牧会の諸機能を十分に発揮するために中長期的展望と具体的な計画……

【4819・20号】人ひととき 木村みやまさん 「あめなるよろこび」の中で

 結婚式を終えて家に帰るや否や、夫(木村栄寿牧師)は「座って下さい」と言い、「あなたの御言葉はわたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯」(詩編119・105)を読み、「あめなるよろこび」を歌った。このようにして結婚の日々は始まり、この御言葉と讃美は夫が召された今も自分の存在を貫いている。  水戸の偕楽園近くに生まれ、3歳の時に「子ども会にどうぞ」と招かれて、兄姉と一緒に行った先が教会学校だった。その体験があるので、戦後、社会も自分も揺れ動く中、教会に飛び込むことができた。水戸教会で受洗。結婚後には、教会に、また静岡英和女学院の教務教師として遣わされる夫と共に歩んだ。  どの教会においても、忘れがたい経験がある。教会の中での試練や争いも幾度も経験した。しかし、それらを超える不思議な主の導きをいつでも与えられてきた。語りつくせない思いの中で、佐渡教会の大雪の日のことは今も鮮やかに思い……
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